ドライブレコーダーは自力で取り付け?それとも依頼?費用相場や所要時間も
▼ 目次
”あおり”運転対策で注目高まるドライブレコーダー
ドライブレコーダーのメリットは?
ドライブレコーダーを導入するメリットは、交通事故が起きてしまった場合、事故の状況が映像や音などの”証拠”として残せることが挙げられます。客観的なデータを残せることによって、事故の過失割合が決められる時も自己の正当性を証明する証拠になりえます。同時に示談をスムーズに解決するのにも役立ちます。また、昨今話題になる”あおり”運転はもちろん、それによって引き起こされる事故やトラブルについても記録に残すことが可能になり、より安心してドライブできるようになります。さらに、自分自身の運転が記録されることになりますので、常に見られている意識から、より安全運転意識の向上が期待できるメリットもあります。もちろんこのようなメリットの前提として、映像や音が正しく記録されていなければなりません。つまり正しくドライブレコーダーを選んでこそ、初めて実効力があると言えるのです。
ドライブレコーダーの種類・選び方は?
ドライブレコーダーはカメラ、マイク、センサー、モニター(の有無)、メモリースロット、電源などから構成されます。注目の高まりとともに様々なタイプが選べるようになっていますが、どれを選ぶべきか迷ってしまいがち。ここではドライブレコーダーの種類と選び方を紹介します。
取り付けや使い勝手が異なる「形状」の種類
ドライブレコーダーの形状は大きく分けて3つ。一体型と別体型、そしてミラー型です。現在の主流は一体型となっています。それぞれの特徴をみましょう。
一体型
カメラやセンサー、モニターなどすべてがひとつのボディに収まっているタイプです。各ユニットの小型化がもたらしたオールインワンモデルであり、取り付けの手間が軽減される特徴があります。一体型であってもリアカメラなどは別体になっているものもありますが、現在の主流となる形状で選択肢が豊富です。
別体型(分離型)
本体とカメラユニットが別々になったモデルです。別体型のメリットはカメラユニットが小さく、フロントガラスに装着しても視界を妨げにくいことです。一方で本体はフロントガラスに装着する必要がないので、このメリットを活かし敢えて本体を大型化することで大型液晶モニターを備えるモデルも存在します。
ミラー型
ルームミラーにスッポリと被せるタイプのドライブレコーダーです。前方の視界を妨げる要因になることもなく、車内を美しくスマートにインストールできるメリットがあります。一体型と比較して取り付けが容易といった点でも人気です。
但し、純正安全機能用のカメラがある車両では「死角」が出てしまう可能性が有ります
録る範囲が異なる「カメラ」の種類
ドライブレコーダーには1~3つのカメラが備わっています。前を撮るフロントカメラ、後方を撮るリアカメラ、そして車内を撮る車内カメラです。さらには、ひとつで全周を収める360度カメラなどもあります。ドライブレコーダーを選ぶ時、前方を撮りたいのならフロントカメラだけで十分ですが、後方も撮りたいのならリアカメラも必要になります。そして側方からの衝突などに備えるのであれば、360度カメラも選択肢に入れたいところです。
データを残す録画方式の種類
ドライブレコーダーにはSDカードなどの記憶メディアに映像や音声をデータとして記録して、動画を残す機能が有ります。
常時録画
ドライブレコーダーが起動するとともに映像の記録を開始します。車と連動するモデルであれば、エンジンをスタートするとほぼ同時に記録してくれてうっかり録り忘れということがありません。(なおオートバックスでは、エンジンが掛かると自動的に録画開始となるモデルのみを取り扱っております)記録できる最長時間はモデルや挿入した記憶メディアの容量によって上限があり、データがフルになると古いデータから上書きされるのが一般的です。
衝撃感知録画(Gセンサー録画)
G(加速度センサー)を内蔵したドライブレコーダーでは、衝突など万一の事故によって衝撃を感知すると、「その瞬間から前後して決められた時間だけの動画を「上書きされないように」ロックします。G(加速度センサー)が無いとデータ上書きによって映像を失われてしまうので、そういった「上書き」が無いよう工夫されていたりします。
手動録画
本体などに設けられたボタンを押すと、その瞬間から前後して決められた時間だけ記録を残します。例えば、目の前を走っている他車が事故した瞬間に遭遇した時や、自車には影響がないような決定的シーンを残したい時にも活用できます。
カメラに求められる性能
カメラの性能は映像の品質に直結します。せっかく決定的瞬間を収められたのに不鮮明な画質ではドライブレコーダーを導入した意味がありませんので、検討時にはカメラの性能を示す項目をチェックするようにしましょう。
高精細であること
カメラの解像度は画素数で表され、現在主流になっているのはフルHD(200万画素)です。これは横1920×縦1080ピクセルのことで、掛け算すると約200万画素(2Mとも表記されます)になります。iPhoneのカメラの画素数は1200万画素なのでスマートフォンに比べて解像度は劣りますが、フルHD(200万画素)以上であれば車のナンバープレートも鮮明に映ります。また、より高精細な4K(800万画素)といったカメラも存在していますが、高画質であればあるほど保存するデータ量が多くなります。
100度以上の画角が望ましい
ドライブレコーダーに限らずカメラには画角があり、映る被写体の範囲を表します。ドライブレコーダーに適した画角は水平画角にして100度以上と言われます。フルサイズの一眼レフカメラで100度の画角がある写真を撮ろうとするとレンズの焦点距離は15mmになり、カメラの世界では超広角の範囲になります。ドライブレコーダーは広い範囲をカバーするためにそれくらいワイドな画角が求められているのです。また、画角が360度のカメラを搭載したドライブレコーダーもあり、これは広い範囲を撮ることが目的であると同時にひとつのカメラで前後左右を網羅する狙いもあります。
明暗の差や暗いところにも強いこと
カメラの弱点は、明るさの変化があると全てを適正な明るさで記録するのが難しいという点です。人間の「眼」で言うと「明るい所から暗い所に入った直後(トンネルの入口=「暗順応」)、暗い所から明るい所に入った直後(=明順応)」と同じような症状で「黒つぶれ」「白飛び」が発生してしまいます。これを解決したのがHDRやWDRと呼ばれるデジタル技術で、これによって暗いところは明るく見せながら、明るいところは白飛びしないといったことが可能になりました。つまり、晴れた日でも日陰にあるナンバープレートが鮮明に読めるようになっています。また、夜間であってもクッキリとした映像を残せることが大切です。
フレームレートが適切であること
動画は静止画の集まりです。1秒間に撮る静止画の数をfpsと呼ぶ単位で表し、これをフレームレートと呼ぶのですが、カメラが撮るタイミングとLED信号(裸眼では見えない速さで常に点滅)の点滅がたまたま同期してしまうと映像に信号機の発光色が映っていないケースがあります。25fpsは関東で、30fpsは関西でこのような現象が発生する可能性があるので、27.5fpsといったフレームレートが採用されたりしています。
便利な機能
ドライブレコーダーにはさまざまな機能が採用されています。本体の形状の違いやカメラの性能をおさえた上で、これらの機能の有無をドライブレコーダー選びの判断材料にしましょう。
モニターの有無
ドライブレコーダーの本体にモニターが備わっているモデルが大半で撮っている映像がそのままリアルタイムに確認できるメリットがあります。逆に別体型はモニターが大型の傾向があります。
駐車監視機能
駐車中も周囲の様子を収めて車上荒らしや当て逃げの証拠を映像に残します。また、ドライブレコーダーが機能していることによって車上荒らしを未然に防ぐ効果もあります。
GPS
GPS(衛星利用測位システム)機能を搭載しているドライブレコーダーは映像が記録された場所の位置情報や車速なども記録されるので、事故などが発生した時の証拠として利用価値が高まります。
タイムラプス録画
タイムラプスとは低速撮影とも言われ、前述したフレームレートを極端に小さくしてコマ送りのような映像を録画してくれます。時間当たりの画像容量が少なく出来るので主に駐車監視機能が働いている時など、必要にして十分な記録を残して、SDカード容量の消費を抑えることができます。
Wi-Fi対応
モニターを備えていないドライブレコーダーであっても、Wi-Fiを通じて映像データを送り手元のスマートフォンなどで撮影状況をリアルタイムに確認することができます。
音声録音
”あおり”運転を発端としたトラブルなど、他のドライバーとの間で問題が起きた時に映像だけでなくその会話内容を残しておくことができます。
ドライブレコーダー取り付けはDIYで?
ドライブレコーダーは大手通販サイトや家電量販店でも手に入ります。配線の少ない一体型のドライブレコーダーなどであれば比較的簡単にDIYで取り付けられる場合もあります。ここではインストール作業の代表例を紹介します。
万一の事故や煽り運転といったトラブルに適切に対処するため、ドライブレコーダーを備えることは常識になりつつあります。 ここではドライブレコーダーの種類や取り付けについて基本的な知識をおさらいします。
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