カーナビ取付・後付けは持ち込みと店舗購入どちらがお得?費用相場や時間を比較

車の買い替えを機会にカーナビを選びたい、機能や性能に満足できなくなってしまったカーナビを交換したい。
そんなドライバーの方々へ、スマートなカーナビ選びをご案内します。

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カーナビ取り付けシーン
車で移動するとき、スマートフォンのアプリを使って目的地を検索したり、ルートを案内させる。そんな光景が日常になった一方で、今でもカーナビを利用するメリットは明確です。

ひとつは大画面モニターの存在。
走行中は主に音声案内に頼ることが多いとはいえ、大きな画面で見る地図表示は読み取りやすく、セーフティドライブに直結します。もうひとつは豊富な外部機器との連携です。

例えばバックカメラを接続できるカーナビでは、車の後方の様子をその大画面で確認できます。また、オーディオやビジュアル面を強化したカーナビでは強力なアンプや高品位なサウンドプロセッサを採用しており、車内をお気に入りの音楽を聴くためのリスニング空間へと変えてくれます。

つまり、スマートフォンではできないことでもカーナビなら実現できることがまだまだ少なくないのです。
ただし本体のインストールはもちろんGPSなどセンサーやアンテナ類の設置、さらには外部機器の接続など、カーナビの機能や性能をフルに発揮させるためには正しく取り付けることが必須です。

通信販売でカーナビを購入するドライバーも増えていますが、この取り付けをDIYで行うときは専門の知識や技術、ノウハウをもっていることが欠かせない条件と言えます。

カーナビはDIYで取り付けられる?

DIYでカーナビを取り付けることも可能ですが、専門的な知識や技術、ノウハウが必要になります。
ダッシュボードに本体を埋め込むインダッシュ型に対して、比較的インストールが容易と言われるオンダッシュ型やポータブルモデルにしてもこれは例外ではありません。

「ポンヅケ(ポンと付けるだけの意味)」と呼ばれる本体の設置にしても、ドライバーの視界の妨げにならない位置であること、車に備わっているエアコンや車載オーディオを操作するときの邪魔にならないこと、万一の事故においてエアバッグの作動を妨げたり乗員を傷つける原因を作らないことなど、留意点は少なくありません。

付属のセンサー類を正しい位置や角度に固定する必要があるほか、アクセサリーソケット(シガーソケット)から給電するタイプではそのケーブル類が運転の妨げにならないようにしなければなりません。

もちろん配線が散乱して車内の美観を損ねないように配慮したいところです。
またインダッシュ型においてはより専門知識が必要になります。取り付けにはダッシュボードや内装のパネルを脱着しなければなりません。このパネル類にはファスナーと呼ばれる留め具が使われており、安易に引き抜くとファスナーはもちろんパネルそのものの破損の原因にもなります。

スクリュー類が使われている場合もそのスクリューは見えにくいところにあるのが一般的で、分解の手順においては車種別のサービスマニュアルが必要になることもあります。さらに重要になるのが電気系統の接続です。

正しく配線しないとカーナビが機能しないだけでなく、ショート(短絡)による火災や車のバッテリー上がりの原因にもなりえます。知識や技術に自信がない場合は国産や輸入車に問わずノウハウの豊富なお店に依頼するのがおすすめです。

カーナビの種類・選び方

カーナビは設置場所や重視する機能によって選ぶべきモデルが決まります。手軽に導入したい方はオンダッシュ型が候補に挙がる一方、多機能やスマートな美観を重視する方にはインダッシュ型が好まれる傾向にあります。

また、オンダッシュ型、インダッシュ型それぞれについてもオーディオ・ビジュアル面を追求するのか、ドライブレコーダーやバックカメラ、ETCといった外部機器との連携を重視するのかを明確にして、より満足のいくモデルを手に入れましょう。

オーディオ一体型モデル(2DIN/インダッシュ型)

カーナビ画像
車のダッシュボードに設けられたカーナビ・オーディオ取り付けスペースに本体を美しくインストールできるのがインダッシュ型です。

一般的に前方から視線の移動を抑えるためにダッシュボードの高い位置に設置スペースが設けられている車が多く、そもそもカーナビが取り付けられることを前提として設計されているためエアコンなどの操作と干渉しにくいといったメリットもあります。

本体サイズはDIN規格に則った2DINサイズ(横178mm×縦100mm)を中心に、トヨタやダイハツ車など用に2DINサイズよりワイド(横200mm)な設計になっているものもあります。また、車種専用設計の存在もインダッシュ型の魅力です。

2DINサイズが7型サイズのモニターを採用していることが一般的なのに対して、より大型のモニターを採用しながら、ダッシュボードに美しく収まるようカーナビまわりのパネルも含めて商品化されているのが特徴です。

一方、インダッシュ型は後述するオンダッシュ型に比べると取り付けに時間やコストがかかるといった面があります。

オンダッシュ型・ポータブルモデル

カーナビ画像
オンダッシュ型はタブレットのようなスタイルの本体をダッシュボードの上に吸着盤や両面テープで固定するタイプで、メリットは取り付けが比較的容易なことです。

アクセサリーソケットに繋ぐタイプであれば移設も簡単なので、複数台の車で使い回すことも難しくありません。本体価格もインダッシュ型に比べると安価な傾向にあり、より手軽と言えます。

手軽と言えば、スマートフォンをホルダーに固定して地図アプリにナビゲーションさせる選択肢もあります。これに対するオンダッシュ型カーナビを導入するメリットは、夏場は直射日光を受けて高温になりがちなダッシュボードの上でも熱の影響を受けにくく動作が安定していることです。

車載を前提に設計されているので長時間のドライブでも安心して使えます。一方、GPSセンサーなども本体内に一体化するモデルなどは、インダッシュ型に比べると道案内の精度にやや劣る傾向にあります。

購入のこだわりポイント、カーナビの充実機能

画面サイズ・画質
インダッシュ型は大きなものになると11型のモニターを採用するものがあります。

一方、オンダッシュ型は大きくて9型です。前方の視界を妨げないようにするためにはこのあたりが限界になります。9型以上のモニターサイズを希望するならインダッシュ型から検討することになります。気を付けたいのは、仮にモニターサイズの大きなモデルを選んでも、その画素数はHD(水平1280×垂直720)が一般的だということです。サイズが大きくなっても表示される情報量そのものは基本的に変わらないことを念頭に置いておきましょう。

大画面のメリットは表示される地図の文字が大きくて見やすいこと、DVDなど動画を観賞するときに迫力があることです。車の室内は窓が大きく外光が入りやすい環境です。そのため、外光が反射して見にくくなることを防ぐよう工夫されていたり、また、運転席からも助手席からも見やすいよう視野角の広いモニターを採用されているモデ
オーディオ機能
オーディオ機能のチェックポイントは主に二つで、「高音質」と「音源への対応力」です。なかでも高い音質を追求するハイエンドのインダッシュ型は、スマートフォン隆盛の時代にあってもカーナビを選びたくなる理由のひとつに挙げられます。

大出力のアンプや多彩なイコライザーを内臓しているのに加え、一台一台車によって異なる音響特性に合わせてサウンドセッティングできる機能を備えています。また、音源の対応力として、多彩な音楽フォーマット(記録方式)に対応していることもチェックしたいところです。一般的な圧縮音源(CD音源に比べると高音や低音をカットしてありファイルサイズも小さい)であるMP3やAACなどに対応しているのはもちろん、高音質音源であるFLACといったハイレゾ(ほぼCDと同等の音質)にも対応しているモデルなどもあります。

ドライブをしながら高音質で音楽を楽しみたい方はチェックしておきたポイントです。
ドライブレコーダー連携機能
カーナビを選ぶときに必ずチェックしたいのが、外部機器やオプション機器との連携機能=拡張性です。
ドライブレコーダーと連携するモデルでは、撮影中の映像をカーナビのモニターに表示させることができます。

また、リアビューカメラと連携するモデルでは、シフトレバーをリバースにしただけで後方の様子をモニターでチェックできたり、車庫入れのためのガイドラインが表示されたり、メーカー純正ナビにも劣らない使い勝手の良さがあるものもあります。ただし、ガイドラインの正確な表示にはリアビューカメラを正しく取り付ける必要があります。

こういった連携機能を重視して外部接続機器が増えれば増えるほど、取り付けにノウハウが必要となることも覚えておきましょう。

カーナビの選び方

カーナビ選びはインダッシュ型かオンダッシュ型か、重視する機能を備えているか、あわせて、使いたい外部機器に連携しているかといった点は必ずチェックしたいところです。

また新車を購入する場合、メーカーやディーラー純正オプションのカーナビにするか、もしくはアフターマーケットのカーナビにするか迷うドライバーの方も多いはずです。あくまで一般論ですが、純正のカーナビは動作の安定性を重視している一方、アフターマーケットのカーナビは最新の技術や機能を積極的に採り入れる傾向にあります。

こういった点に魅力を感じるドライバーであれば、新車をオーディオレス仕様で購入してアフターマーケットのカーナビを装着すると満足度が高まるでしょう。

人気のカーナビ

持ち込みでカーナビ取り付けの工賃相場・所要時間

カーナビを通販などで購入して持ち込みでお店に取り付けを依頼することも可能です。
取り付けにかかる費用はカーナビのタイプによって異なり、インダッシュ型で2〜3万円程度、オンダッシュ型で1万円前後が目安になります。もちろんドライブレコーダーやETC、バックカメラなど連携する機器の追加によって価格は異なります。
取り付けにかかる所要時間はインダッシュ型が2時間前後、オンダッシュ型であれば1時間以内の装着が目安です。気になる方は取り付けの可否を含め事前に費用や所要時間を確認することをおすすめします。また、持ち込みの場合はカーナビが新品であったとしても、その不具合には対応してもらえないことが一般的です。

※取り付けにかかる費用と時間の目安【持ち込み】

  費用の目安 所要時間の目安
インダッシュ型カーナビ 2〜3万円 2時間前後
オンダッシュ型カーナビ 1万円前後 1時間前後

購入とセットでカーナビ取り付けを依頼する場合はおトクに?

店頭で購入したカーナビをそのお店で取り付けた場合の費用や所要時間はインダッシュ型で1万5千円〜、オンダッシュ型で3千円〜が目安になります。
上記の持ち込みに比べると費用を抑えられますので、通販で利用するときはこの差額も加味して購入するようにしたいところです。

※取り付けにかかる費用と時間の目安【購入したお店】

  費用の目安 所要時間の目安
インダッシュ型カーナビ 1万5千円〜 2時間〜
オンダッシュ型カーナビ 3千円〜 30分〜

まとめ

カーナビの画質や操作感など、カタログやウェブページだけでは判断できないところが多々あります。
購入を検討しているモデルはもちろんのこと、その比較モデルも含めて店頭で実機に触れるのがカーナビ購入を成功させる秘訣です。

もちろんカーナビによってはお乗りの車との相性があり、取り付けそのものはできても画面が見にくかったり操作しにくかったりといったこともあります。店頭のエキスパートはカーナビの専用知識だけでなく取り付けについても詳しいので、積極的に尋ねるようにしましょう。
  

製品名 彩速ナビ
MDV-S708/W
BIG X
EX11NX2-NVE-80
Strada
CN-F1X10BLD
サイバーナビ
AVIC-CQ911-DC
楽ナビ
AVIC-RZ711/RW711
メーカー ケンウッド アルパイン パナソニック パイオニア パイオニア
モニターサイズ 7型/7型ワイド 11型 10型 9型 7型/7型ワイド
画質 WVGA WXGA HD(有機ELパネル) HD HD
製品タイプ インダッシュ インダッシュ インダッシュ
(フローティングモニター)
インダッシュ インダッシュ
テレビチューナー フルセグ フルセグ フルセグ フルセグ フルセグ
ドライブレコーダー対応 あり あり あり あり あり
リアビューカメラ対応 あり あり あり あり あり
Bluetooth対応 あり あり あり あり あり
無料地図更新 あり あり あり あり あり
ハイレゾ対応 あり あり あり あり あり
DVD動画再生 あり あり あり(Blu-ray対応) あり あり
iPod/iPhone対応 あり あり あり あり あり
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