ランフラットタイヤの性能を活かす正しい交換時期とチェック方法を解説

一部の欧州車を中心として、ランフラットタイヤはすっかりお馴染みの存在になっています。一般的なラジアルタイヤに比べると価格がやや高いと言われていますが、ちょっとした工夫で交換費用を抑えることもできます。

ここではランフラットタイヤが交換時期にさしかかっているかをチェックする方法と、リーズナブルかつスマートな交換方法をご紹介します。

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ランフラットタイヤの特長とメリット・デメリット

ランフラットタイヤはサイドウォールに補強が入っており、パンクしても一定の条件下なら走行を続けられるタイヤです。

空気圧が0kPa(0kg/cm2)になってしまった場合の走行可能距離は、時速80キロ以下で80kmされています。高速道路であっても概ね50kmごとにSAが設置されていますのでパンクしても次の拠点まで自力で移動できることになります。

高速道路の路肩に停止するのは危険をともなうことから、ランフラットタイヤには安全ドライブをサポートするメリットがあります。一方で一般的なラジアルタイヤに比べるとやや価格が高い、選択肢が少ない、タイヤそのものの重量が重くなってしまうため乗り心地にはマイナスに働く、といったデメリットもあります。

ランフラットタイヤの交換時期とチェック方法

ランフラットタイヤの寿命とそのチェック方法は一般的なラジアルタイヤと同じです。

ランフラットタイヤにも使用限度を示すスリップサインが設けられています。またタイヤにキズやひび割れが見られ内部構造にまで達している場合も走行を続けるのは危険です。

このように残り溝が少なくなったりタイヤに異常があるときはタイヤを交換しなければなりません。

スリップサインはタイヤの外周であるトレッドパターンを見れば判別できます。また、タイヤのクラック(傷やひび割れ)についても目視できますが、タイヤの内側には目が届きにくいので定期的にお店でチェックを受けるのが望ましいところです。

ランフラットタイヤをお得に交換するのに知っておきたいこと

残り溝が1.6mmないと車検には通らない
ランフラットタイヤもノーマルタイヤと同様に残り溝が1.6mmないと走行を続けられません。これは法律によっても定められており、タイヤにスリップサインが出ていると車検には通りません。

車検に出してからタイヤの交換も必要ですと指摘を受けた場合、そのまま車検に出したお店でタイヤを交換することになり、結果として銘柄を選んだり、より費用の安いお店でタイヤを交換するといった選択肢を失ってしまうことになります。

そこでオススメしたいのが、車検を迎えるにあたっては事前にタイヤをチェックし必要に応じて交換してしまうことです。オートバックスではタイヤの無料チェックから交換までをサポートさせていただくことはもちろん車検も承っております。

ランフラットタイヤにもローテーションは必要

ランフラットタイヤも一般的なラジアルタイヤと同じように、タイヤローテーションを行うことでタイヤの寿命を無駄なく使い切ることができます。

オートバックスではタイヤのローテーションや空気圧のチェック、走行時の快適性をアップさせる窒素ガスの充填なども承っています。
ランフラットタイヤはパンク修理して再利用できない
ランフラットタイヤは一般的なラジアルタイヤとは異なりパンク修理が不可となっています。一度パンクしてしまったら交換が必須です。

多くのランフラットタイヤはサイドウォールに一種の補強が加えられており、その強度でタイヤの変形を抑えることで走行を続けられるようにしています。一度パンクして走行してしまったタイヤはその構造にダメージを受けるので再利用できません。

ただし、「ランフラット走行」をしていない場合は、普通のタイヤと同じ条件でパンク修理をすることができます。「ランフラット走行」とは、空気圧が70kPa以下での走行を指します。

ノーマルタイヤに変更した場合のメリット・デメリット

新車時から標準装着されているランフラットタイヤを、一般的なラジアルタイヤに交換するドライバーも少なくありません。その場合のメリットとデメリットをご紹介します

ランフラットからノーマルタイヤに交換するメリット
ランフラットタイヤは一般的なタイヤに比べて重量が重い傾向にあります。そのためラジアルタイヤに履き替えるとバネ下重量が軽減されることになり、その結果としてタイヤの路面追従性がアップし、乗り心地が良くなり、走行安定性が高まるケースもあります。

またラジアルタイヤは銘柄の選択肢が豊富であると同時に交換のための費用を低く抑えられることもメリットです。

ランフラットからノーマルタイヤに交換するデメリット

ランフラットタイヤを標準採用する車種にはスペアタイヤやタイヤパンク修理キットが備わっていません。ラジアルタイヤに履き替える場合は、必ずタイヤパンク修理キットを購入して常備しておかなければなりません。

もちろんパンクが発生した場合はすぐさま路肩に止めて、自力で修理したり、レスキューを呼ぶ必要もあります。
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まとめ

ランフラットタイヤはメリットとデメリットが明確です。メリットとデメリットを天秤にかけながら、ラジアルタイヤへの換装なども検討に値します。

どうしようか迷われた場合はぜひオートバックスへお越しください。疑問にお答えするとともに、お客様に合った最適なタイヤをご提案いたします。

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