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法定点検の時期と点検項目数は車種ごとに異なります。自家用乗用車や自家用軽自動車では1年ごとに行う「12ヶ月点検」と、2年ごとに行う「24ヶ月点検」があります。
点検項目数は12ヶ月点検が26項目、24ヶ月点検は12ヶ月点検に30項目加えた56項目です。
ちなみに同じ乗用車であってもレンタカーのように酷使されるものは6ヶ月点検があったり、12ヶ月点検も82項目にのぼるなど、より詳細にチェックされるようになっています。
車の点検整備にはいくつか種類があります。大きく分けると日常点検整備と定期点検整備があり、いずれも法律で義務付けられています。
日常点検整備はドライバー自身が日頃行うことのできる点検および整備です。運転席に座ったりエンジンルームをのぞいたり、また、車の周りなどからコンディションを確認します。
一方、定期点検整備は一定間隔ごとに行う大がかりな点検整備です。専用の工具や専門知識が要らない日常点検とは異なり、専門的な技術、設備も必要ですので、車検を実施している整備工場などに依頼するのが一般的になっています。
定期点検は車検とは異なります。車検を受ける際、法定点検(24ヶ月点検など)を同時に行うことが一般的になっていることもあり、定期点検は車検と混同されがちです。
車検とは保安基準に適合しているのかを確かめるためのあくまで「検査」そのものです。対して定期点検はトラブルを防止して車の性能を維持しながら安全に走行するための「点検・整備」です。例えば車検では制動力が確保されているのかテスターで検査しますが、ブレーキパッドが消耗していて残りわずかであることとは関係ありません。
定期点検ではブレーキパッドの残量をチェックして必要に応じて交換するといった具合です。保安基準に適合していれば車検には通りますが、車検に通ったからといって定期点検を省略することはできません。
もし車検を受けていない車で公道を走行した場合、6ヶ月以上の懲役または30万円以下の罰金に処せられます。また、免許証の違反点数としても加算されます。一方、法定点検は法律で定められているものの、実施しなかった時の罰則は設けられていません。
24ヶ月点検は車検時に実施するのが慣行となっているため実施しないケースは稀ですが、ドライバーの義務である法定点検はうっかり受けていないことも珍しくありません。安全なドライブのために12ヶ月点検も忘れず受けるようにしましょう。
罰則がないとはいえ法定点検は正しく行う必要があり、新車であればメーカー保証も継続して受けられます。また、小さな不具合の芽を摘むことで大きなトラブルを避けられることにもなります。