タイヤの製造年月日の見方とは?刻印の種類と意味を解説

車のタイヤの側面部分には、タイヤメーカー名や商品名をはじめ、さまざまな刻印が施されています。

タイヤがいつ製造されたのかを示す「製造年月日」について刻印の意味を知っておけば見方がすぐにわかる上、タイヤの交換時期を逃す心配もなくなるでしょう。

この記事では、タイヤの製造年月日の確認方法と刻印の意味のほか、タイヤの寿命を延ばすポイントについて解説します。

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タイヤの製造年月日はどうやって確認する?

タイヤの製造年月日は「製造年週」の形式で表記されています。これは、タイヤの側面(サイドウォール)のホイール寄りに刻印された「DOTコード(セリアル番号)」で確認可能です。

DOTコードは米国運輸省(Department of Transportation)が定めた規格で、米国市場におけるタイヤ販売に必要であり、タイヤの国際的な品質規準にもなっています。

コードは12桁または13桁の英数字で構成され、このうち下4桁の数字で製造年週を確認可能です。例えば、「3624」と刻印されていた場合の確認の仕方は、下記のとおりです。

■タイヤのDOTコードにおける製造年週例「3624」の確認方法

  前半2桁 後半2桁
数字 36 24
意味 製造週(1年のうち36週目) 製造年(2024年)

なお、DOTコードは多くの場合、タイヤの片側側面のみに表示されています。確認する際にはタイヤを取り外さなければならないケースもあるので注意してください。また、国外輸出しないタイヤについては、「DOT」が表記されていないこともあります。

前半2桁では、1年のうち何週目かを表し、後半2桁は製造年(西暦)の下2桁を意味します。上記の場合、2024年の36週目なので、2024年9月2日~9月8日のあいだに製造されたことになります。

ちなみに、製造年週は2000年より前は3桁でしたが、2000年以降は現在の4桁表記となりました。

メーカーごとのタイヤの製造年月日の確認方法

タイヤの製造年週の確認方法については、各タイヤメーカーとも、基本的には下4桁の数字で読み取る方式で共通しています。

これはブリヂストンやダンロップ、ヨコハマタイヤ、トーヨータイヤといった国産メーカーだけでなく、ミシュランやグッドイヤー、ピレリといった海外メーカーでも同様です。

タイヤの刻印の種類と意味

タイヤには、DOTコード以外にもさまざまな刻印が施されています。具体的には、下記の表のとおりです。

■タイヤの刻印の種類・表記例とその意味

刻印の種類 表記例 意味
サイズ 225/40R19 タイヤ幅が255mm、偏平率40%、リム径19インチ
アルファベット記号 R タイヤ構造がラジアル
荷重指数 93 ロードインデックス(LI)が93
速度記号 W Wのタイヤが対応する最高速度は270km/h以上
OEマーク AO、MO、★など Original Equipment(オリジナル・エクイップメント)の略。主に欧州自動車メーカー純正装着タイヤの認証記号
タイヤタイプ Tubeless インナーチューブを必要としないチューブレスタイヤ
最大負荷能力 MAX LOAD 650kg タイヤ1本あたりで支えられる最大の荷重(最大負荷能力)が650kg
最大空気圧 MAX PRESS 340kPa タイヤに入れてもよい空気圧の最大値(最大空気圧)は340kPa(キロパスカル)
3PMSFマーク 雪山+雪結晶マーク 正式には「スリーピーク・マウンテン・スノーフレーク」マーク。雪道での走行性能基準を満たした冬用タイヤの意味
M+S表示 M+S Mud and Snow(マッド&スノー)の略。泥用・雪用タイヤの意味

タイヤの適切な交換時期とは?

タイヤの適切な交換時期は、製造年週からも判断可能です。車両に装着し、使用を開始した夏タイヤの場合、製造年週から4~5年使用したタイヤは、交換時期を迎えるとされています。

ただし、どのような路面の道を日常的に走行しているのか、またどのような運転をしているのかによってタイヤの交換時期は変わります。さらに、タイヤを装着した車の駐車場所が屋内または屋外かにより、タイヤの交換時期が変動する点に注意しましょう。

なお、オートバックスでは、タイヤ使用開始から約3年での点検をおすすめしています。

ちなみに、使用年数以外にも、下記のようなタイヤはタイヤ交換をおすすめします。

<タイヤの交換をおすすめするタイヤ(オートバックスの場合)>
・車の走行距離:約30,000km
・タイヤの溝の深さ:2.0mm以下
・タイヤの劣化状況:無数の傷やひび割れがある

タイヤの適切な交換時期については、下記の記事もご覧ください。
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タイヤの寿命を延ばすポイント

タイヤの寿命を延ばすには、いくつかのポイントを押さえておきましょう。

具体的には、次のようなものが挙げられます。

<タイヤの寿命を延ばすためのポイント>
・タイヤの保管状態に注意する
・丁寧な運転を心掛ける
・ローテーションで偏摩耗を防ぐ
・アライメント調整で偏摩耗を防ぐ
・空気圧を月1回はチェックする
・日常的にタイヤの4項目(外傷、偏摩耗、残溝、空気圧)をチェックする

ゴム製品であるタイヤは、紫外線や雨にあたり続けていると劣化しやすくなります。製造年週から3年以内だったとしても、屋外に駐車されていた車のタイヤは、本来の性能を発揮できなくなっている可能性があります。このようなタイヤは、交換時期も早まる傾向があるので注意が必要です。

タイヤの寿命を延ばすためのポイントについては、下記の記事もご覧ください。

タイヤ交換はオートバックスで

タイヤの製造年週は、側面に刻印された4桁の数字で確認することができます。製造年週から4~5年使用したタイヤは、交換時期を迎えている可能性があるので注意が必要です。

なお、製造年週などはタイヤの片側にしか刻印されていない場合が多いため、車から取り外さなければならないこともあります。その際には、信頼できるカー用品店などで相談して確認してもらうようにしましょう。

オートバックスでは、タイヤ点検・交換をはじめ、ホイールの交換も対応可能です。さまざまなタイヤを豊富に取り揃えており、作業ピットも併設しているため、タイヤ・ホイール交換にかかる時間の短縮も可能となっています。

また、交換時にどのタイヤを選べばいいのかわからないといった場合でも、専門知識を持つプロのスタッフに相談できるので、買い間違えるリスクが格段に低くなります。安全・安心にタイヤを選ぶなら、ぜひオートバックスにご相談ください。

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