タイヤ交換の最適な時期とは?交換の判断基準や交換方法を解説

タイヤは、車を走らせると摩耗していく消耗品の1つです。タイヤの交換はパンクさせたときか、あるいは季節の変化に合わせて夏タイヤ・冬タイヤを履くタイミングがメインだと考えている人もいるかもしれません。しかし、タイヤの摩耗を意識することなく交換を忘れてしまうと、大きな事故につながるおそれもありますので、注意が必要です。

この記事では、タイヤの最適な交換時期を判断する基準や、タイヤの購入・交換方法のほか、タイヤの安全性能を保って交換時期を延ばすポイントなどについて解説します。

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タイヤの最適な交換時期を判断する基準

タイヤの交換は、いったいどのようなタイミングで行えばいいのでしょうか。ここでは、タイヤの最適な交換時期を判断する基準をご紹介します。

タイヤの溝の深さ

タイヤの最適な交換時期を判断する基準として、まずはタイヤの溝の深さをチェックする方法が挙げられます。

タイヤは車が走行することで徐々に摩耗し、溝が浅くなっていくものです。このタイヤの溝については、道路交通法により、公道走行には1.6mm以上の深さが必要であると定められています。1.6mm未満のタイヤの溝では保安基準を満たしていないため、車検に合格できません。1.6mm未満の溝のタイヤで公道を走行していると、道路交通法第62条「整備不良車両の運転禁止」違反となり、普通自動車なら違反点数2点の加算と、9,000円の反則金が科せられてしまうのです。

それでは、タイヤの溝の深さが1.6mm以上かどうかを、どうやって判断するのでしょうか?
判断基準となるのは、タイヤの溝に備わる「スリップサイン」です。このスリップサインが出てきてタイヤのトレッド面(路面と接触する面)と同じ高さになると、「スリップの危険があるレベルの摩耗」という意味なのです。

スリップサインが1ヶ所でも出たときには、必ずタイヤを交換してください。
ちなみにスリップサインは、タイヤの横にある三角マーク(△)の延長線上にあります。

ただし、スリップサインは、溝の深さが最低レベルに達していないかの目安にすぎません。

一般的にタイヤの溝が減っていけば、排水性やグリップ力(路面をつかむ力)が低下し、スリップしやすくなります。

タイヤメーカーは、夏タイヤは溝の深さが4mm以下になると、タイヤの安全性能が低下していくとしています。タイヤの溝が減ってきたと感じたら、できるだけ早く交換したほうがベターです。

オートバックスでは、メンテナンス時に溝の深さが2mm以下になっていたら、タイヤ交換をおすすめしています。

車の走行距離

車の走行距離をもとにして、タイヤの交換時期を判断するのも1つの方法です。一般的に、タイヤの溝の深さは新品で約8mmあり、タイヤのゴムは約5,000kmの走行で約1mm摩耗するといわれています。

例えば、約30,000kmを走行した車にあてはめて考えると、タイヤのゴムは約6mm摩耗をしていることになります。すると、8mm-6mm=2mmとなり、保安基準である1.6mmまでは残り0.4mmしかありません。

オートバックスでは、走行距離は約30,000kmをタイヤ交換のおすすめ時期としています。夏タイヤの安全性能が低下するとされる4mmを目安として考えるなら、走行距離が20,000km台になった段階でチェックしたほうがいいでしょう。

タイヤの使用年数

ゴム製品であるタイヤは、見た目には大きな変化がないのにもかかわらず、実はだんだんと経年劣化している部品です。車を走行させなくても少しずつ柔軟性を失い、グリップ力は低下しています。

夏タイヤの場合、使用年数が4~5年経過したタイヤは交換時期を迎えるとされています。しかし、日常でどんな路面の道を走行しているのか、どんな運転をしているのかによってタイヤの状況は変わるもの。また、タイヤを装着した車の駐車場所が屋内か屋外なのかによっても、タイヤの劣化スピードは変わってくるのです。

オートバックスでは、タイヤ使用開始から約3年での点検をおすすめしています。これは、あくまで新品タイヤの使用開始を前提とした期間なので、中古車に付いていたタイヤは、タイヤ横面に記載されている製造年を参考にしてください。

タイヤの劣化状況

タイヤの劣化状況を自分の目でチェックし、タイヤの交換時期を判断する方法もあります。

普段はあまり見ることのないタイヤの表面を、よく観察してみてください。タイヤに無数の傷が入っていることに驚くかもしれません。亀裂やひび割れが見つかったり、金属やガラスが刺さっていたりすることもあるでしょう。

タイヤのひび割れは、バースト(破裂)の原因となりうるので注意が必要です。

また、タイヤのトレッド面の減り方が不均一な「偏摩耗(へんまもう)」が起きていることもあります。タイヤの偏摩耗は、「一部だけがすり減った靴底」をイメージすればわかるとおり、路面の接地面積が少ないためグリップ力の低下を招き、車がきちんと止まることが難しくなる可能性があるのです。

目視でタイヤの劣化を見つけたら、カー用品店などの整備士に点検してもらい、タイヤ交換の必要性について判断してもらうようにしてください。

冬タイヤを履いたままの状態

タイヤには、大きく分けて「夏タイヤ(通常のタイヤ、サマータイヤとも呼ばれる)」と「冬タイヤ(スタッドレスタイヤ)」「オールシーズンタイヤ」の3種類があります。

この中で冬タイヤは、夏タイヤに比べてやわらかいゴムを使用しているため、新品時から50%摩耗するか、約10,000~15,000km走行すると、氷雪路での安全性能が低下するといわれています。

冬タイヤは氷雪路走行に特化している分、それ以外の条件では劣化しやすいタイヤともいえるので、暖かくなっても履き続けるのはNG。シーズンが終わったら早めの交換をおすすめします。

タイヤの点検と交換については、こちらからどうぞ。

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タイヤの購入・交換方法

タイヤを購入し、交換するには、どうやって行うのが最もコストパフォーマンスがいいのでしょうか。ここでは、タイヤの購入・交換方法をご紹介します。

カーディーラーでタイヤを購入・交換する

タイヤの購入・交換は、車を購入したカーディーラーで実施する方法が挙げられます。カーディーラーでは基本的にメーカーの純正品を扱っているので、車に合ったタイヤを履くことが可能です。

カー用品店でタイヤを購入・交換する

カー用品店は、タイヤの購入・交換先として代表的な存在です。カーディーラーと比較してタイヤのバリエーションが多く、価格もリーズナブルなプライベートブランドタイヤから高価格帯のものまでさまざまです。どれを選んでいいのか迷っても、スタッフが用途に応じて丁寧にアドバイスしてくれます。

魅力的なのは、同時並行して車のほかの作業をしてもらえること。タイヤ交換のついでに、エンジンオイルやワイパーの交換、バッテリーの点検なども依頼できるので、時間短縮もできるのは大きなメリットといえるでしょう。
タイヤ専門店でタイヤを購入・交換する
タイヤメーカーなどが運営するタイヤ専門店で、タイヤを購入して交換する方法も一般的です。

タイヤ専門店は、タイヤのバリエーションの豊富さは随一。デメリットとしては、タイヤメーカー系のタイヤ専門店だと、特定メーカーの商品しか置いていないため、タイヤメーカー間の製品比較ができないことがあるかもしれません。
ガソリンスタンドでタイヤを購入・交換する
ガソリンスタンドでも、タイヤの購入・交換は可能です。24時間365日営業しているガソリンスタンドであれば、対応してくれる時間が長いので、いつでも依頼できる気軽さがあります。

ただし、カー用品店やタイヤ専門店に比べてタイヤの在庫は限られることがあるでしょう。
自分でタイヤを購入して、持込交換する

自分でタイヤを購入して自分で交換する

自分でタイヤを購入して、自分で交換する方法(セルフ交換)もあります。最大のメリットは工賃がかからないことです。

タイヤのゴム部分のみを交換する「組み換え」は専用機器が必要なので難度が高いのですが、ホイールごとなら、タイヤがパンクしたときに交換する作業と同じなので、交換は可能です。
<タイヤ交換の流れ>

1. 車を平坦な場所に駐車する
タイヤ交換の作業は、「ジャッキ」という器具を使って車を持ち上げる必要があります。車は必ず平坦な場所に駐車してください。車を駐車したら、オートマチック車なら「P」、マニュアル車なら「1速」に入れてパーキングブレーキをかけます。

2. 車をジャッキアップする
タイヤのホイールに付いているホイールキャップを外し、ホイールナットを少しだけ緩めてください。
タイヤの交換は1輪ずつ行うので、交換したいタイヤに近いジャッキアップポイントにジャッキをあて、タイヤが5cmほど浮くように車体を持ち上げ固定してください。

3. 使用済みタイヤを取り外す
ホイールナットをさらに緩めて、使用済みタイヤを外します。手を挟まないように注意が必要です。

4. 新しいタイヤを取り付ける
ボルトとホイールの穴の位置を確認し、新しいタイヤを取り付けます。そして、ナットを手で全箇所に入れ、レンチを使って軽い力で締めていきましょう。タイヤのガタツキをチェックし、緩みがなければ同じ工程をほかの3本にも行います。
最後に、4本のタイヤすべてのナットを、レンチで規定のトルクで締めてください。

タイヤ交換については、下記の記事もご覧ください。

>タイヤのセルフ交換方法・付け替え方法

タイヤの交換時期を安全に延ばす6つのポイント

タイヤは走行距離や経年劣化などによって、安全性能が徐々に低下していく部品です。ただし、運転の仕方やメンテナンスによっては安全性能を保ち、タイヤ交換の時期を延ばすことも可能です。

ここでは、タイヤ交換の時期を安全に延ばす、6つのポイントをご紹介します。

ポイント1 タイヤの保管状態に注意する

タイヤの主な素材はゴムです。ゴムは紫外線や雨にあたり続けるような環境に置いておくと、劣化が早まり、ひび割れなどが発生しやすくなります。

そこで、車に装着しているタイヤを守るには、駐車する場所を日陰にしたり、屋根がある場所にしたりするなどの対策をします。

ポイント2 丁寧な運転を心掛ける

車の急ハンドルや急アクセル・急ブレーキは、路面に接したタイヤに悪い影響を与え、タイヤの安全性能を低下させてしまう行為です。危険回避などやむをえない場合を除き、急ハンドルや急アクセル・ブレーキなどの動作は、タイヤが摩耗するので注意してください。

また、発進時や駐車時に車を停止させたままハンドルを動かす、いわゆる「ハンドルの据え切り」も、タイヤの偏摩耗につながりかねない行為です。ハンドルの据え切りをすれば、タイヤが路面をこすることになるわけですから、少なからずタイヤにダメージを与えます。できるだけハンドルの据え切りを避けることで、タイヤの偏摩耗を防ぐことにつながるでしょう。

ポイント3 タイヤのローテーション(位置交換)で偏摩耗を防ぐ

タイヤローテーションの例
タイヤが摩耗するとき、4輪すべてが均一に減っていくわけではありません。例えば、エンジンの動力をタイヤに伝える駆動方式によって、前輪と後輪の減り方は変わってきます。前輪駆動車(FF車)と後輪駆動車(FR車)、あるいは全輪駆動車(4WD車)は、それぞれタイヤの減り方が違うのです。タイヤが偏摩耗すれば、安全性能にも大きく影響します。

タイヤの偏摩耗対策として有効なのが、タイヤのローテーション(位置交換)です。タイヤのローテーションは、現在装着しているタイヤを、ホイールごと入れ替えるだけです。

タイヤのローテーションによって、大きなコストをかけずにタイヤの安全性能を延ばせます。ローテーションの頻度としては、走行距離の場合、約5,000kmを目安にするといいでしょう。

ポイント4 車のアライメント調整で偏摩耗を防ぐ

タイヤのローテーション以外にタイヤの偏摩耗を防ぐ方法が、車のアライメント調整です。車におけるアライメントとは、「ホイールの整列具合」を表します。車のアライメント調整は、ホイールを取り付けている角度や位置関係を修正することです。

車のアライメントは、新車の段階だと歪みは決して大きくはありません。しかし、道路状況やタイヤを縁石にぶつけるといった使用状況、足回り系部品の経年劣化によって、アライメントは大きく歪んでいくのです。
すると、ハンドルを動かしていないのにまっすぐ走らせられなくなったり、タイヤが片減り(偏摩耗の一種)したりします。人間で例えるならば、骨盤の歪みなどによって歩行中にかかる力が偏り、片方の靴底の一部だけがすり減るイメージです。

そこで、「アライメントテスター」という専用機器を使って車のアライメント調整をすると、車はまっすぐ走るようになり、タイヤの偏摩耗も解消されます。

ポイント5 タイヤの空気圧を月1回はチェックする

車は車種ごとに、タイヤの指定空気圧が定められています。この空気圧が適正に保たれていないと、偏摩耗を起こしたり、タイヤ内部を損傷させたりするなど、タイヤの安全性能に大きな影響を与えます。

タイヤの空気は、自然と抜けていくものです。月1回はカー用品店やガソリンスタンドなどでタイヤの空気圧をチェックしてもらい、数値が高すぎたり低すぎたりしたら調整してもらいましょう。

車の指定空気圧は、車の運転席側のドアか、給油口の蓋裏面などに貼り付けられている空気圧表示シールでわかります。

ポイント6 タイヤの日常的なチェックを行う

タイヤの日常的なチェックは、タイヤの安全性能を保ち、交換時期を延ばすためにも有効です。
しかし、タイヤのチェックはおざなりになりがちではないでしょうか。

まずは、運転前に必ず自分の目で傷やひび割れ、溝の深さなどをチェックしましょう。違和感や不安な部分があれば、すぐにカー用品店などで点検・メンテナンスをしてもらい、適切な状態に保つことをおすすめします。

オートバックスでタイヤのメンテナンスをするメリット

タイヤ交換の時期は、おおむね4~5年ごとに行いますが、走行距離や使用状況によって変化します。前回交換から3年、あるいは走行距離30,000kmのスパンで交換を意識して点検し始めるのが、安心・安全なカーライフといえるでしょう。

オートバックスでは、タイヤの点検・交換などのメンテナンスを受け付けております。ここでは、オートバックスでタイヤの点検・交換などのメンテナンスをするメリットをご紹介します。
タイヤの点検がいつでも無料でできる
タイヤの保管ができる
タイヤ交換の事前予約ができる
タイヤの購入も可能
Vポイントが貯まる・使える
オートバックスでは、オートバックス会員ランク・お買い上げ金額に応じて、Vポイントが貯まります。Vポイントは「1ポイント=1円分」として利用可能です。

タイヤ交換を最適な時期に行うなら「メンテナンスオプション」に加入を

タイヤ交換を最適な時期に行うためにも、ぜひオートバックスのメンテナンスオプション加入をご検討ください。

オートバックスのタイヤ交換について、詳しくはこちらからどうぞ。

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