エンジンオイル交換を自分で行う方法と必要なものについて解説!
自分で好きな時に、好きな場所でオイル交換がしたい。そんな時の「セルフオイル交換」に必要な道具・工具と手順を紹介します。
※セルフ交換の手順はこちらでご紹介しますが、作業にはリスクがございます。
作業によって発生した故障・事故等は責任を負いかねます。ご自身の責任となることを予めご了承ください。
オイル交換は自分でできるの?
オイル交換は一般的に、カー用品店やカーディーラーで作業してもらうことが多いと思います。しかし、工具の購入と手間を惜しまなければ自分でもオイル交換は可能です。
オイル交換の方法は2種類
エンジンオイル交換の方法は上抜きと下抜きの2種類あります。
上抜きとは、皆さんが点検時に見ているオイルレベルゲージが刺さっている管にホースを入れ吸い上げる方法です。一方、下抜きとは車をジャッキアップし、オイルパンについているドレンボルトをとり、オイルを排出します。
どちらもきちんと準備をすればご自身での交換が可能です。この記事では、下抜きの方法についてご紹介したいと思います。
オイル交換を行う前に、オイルの状態を点検してみましょう
オイルの状態・量はいかがでしょうか。オイルが黒く汚れていたり、量が十分に入っていなかった場合は、エンジン内部に汚れがたまっている可能性があります。オイル交換をして綺麗な状態にしてあげましょう。
あまりに汚れていた場合は、次回のオイル交換を少し早くしたり、フラッシングでエンジン内部を洗浄してあげた方が良いかもしれません。
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エンジンオイルのセルフ点検方法
廃油BOX
廃油処理BOXには大小さまざまありますので、車のオイル量をしっかり確認して容量を選んでください。
あふれないよう、余裕のある容量・数を準備することをおすすめします。また使用済みBOXは必ず地域のルールに従って処理するようにお願いします。
> 廃油処理ボックス
オイルジョッキ
オイルジョッキは新油を注ぐのに重宝します。後述しますが、注ぐ時はこぼさないように細心の注意が必要です。
> オイルジョッキ 5L
トルクレンチ・ソケット
トルクレンチ・ソケットはドレンボルトを締めるときに使用します。強く締めすぎるとオイルパンを痛めてしまいます。もちろん緩すぎてもオイル漏れの原因になります。
タイヤ用のトルクレンチではトルクの範囲が違う場合が多いので、トルク能力範囲を確認してください。おおよそ10~50Nmあれば大丈夫です。
> プレセット形トルクレンチ ダイレクトセットタイプ
ドレンパッキン(ドレンワッシャー)
ドレンパッキン(ドレンワッシャー)はドレンボルトを締めるときに、隙間を埋める役割を担っています。オイル漏れを防ぐために、交換の度に新品に取り換えてあげましょう。
車種によって適合がありますので、必ず確認してください。
※メーカーによってではなく、車種によって異なります。同じメーカーでもOEMの場合がありますので注意が必要です。
> ドレンパッキング 2枚入り 0114 スズキ・イスズ用
ジャッキアップ用品
これは車種や車重により要否やジャッキのタイプが異なります。
車高の高い車ならば、潜り込んで作業ができますが作業しにくい場合はジャッキアップしてください。
(点検時に必要なペーパータオル、手袋(グローブ)は割愛しますが必需品です。)
エンジンオイルのセルフ交換の手順・注意点
エンジンオイルを自分で交換する際の注意点
オイル交換を始める前に確認です。
・オイルの適合・量を今一度確認してください。
・平らな場所で作業してください。ジャッキアップ中の事故につながります。
・エンジンが十分冷めていることを確認してください。
- 手順1. オイルキャップ、ゲージを緩める
-
オイルレベルゲージを少し上に引き上げ、オイルキャップを外してください。こうすることで空気が入り下からオイルが抜けやすくなります。
手順2. ドレンボルトの確認
ドレンボルトの位置と寸法(車種により異なる)を、次に車の下に潜って確認してください。
潜り込む時にジャッキアップする場合は、ウマ(リジットラック)を使用し安定させましょう。車の下へ潜ることは安全策を施しても危険を伴います。
ドレンボルトの位置がわからない場合は、一度エンジンの位置を確認してみると目安になります。だいたいエンジンの真下に位置しています。もしくは上からオイルレベルゲージがどこにつながっているのかをたどってみてください。
> キーパーマン
この時の注意点は2つ。
①近くによく似ているボルトがあるので間違えないこと。それはオートマチックオイル(ATF)が入っておりますので、慎重に。
②メガネレンチ、トルクレンチはスムーズに動かせますか?やっぱりジャッキアップするべきだったとならないように。
手順3. 古いオイルの排出
まず、オイルトレイか廃油BOXをセットしてください。
ドレンボルトの位置・角度からどのように排出されるのかイメージすることが大切です。思ったより、勢いよく排出されるのでご注意を。口の広いオイルトレイを使用するのが一般的です。
次に、メガネレンチを使ってドレンボルトを緩めていきます。
ドレンボルトの頭の部分をなめないよう注意を払いながら、ゆっくりと緩めます。ゆっくりと緩めるメリットは万が一オートマチックオイル(ATF)だった場合に気づくことができます。ポタポタと垂れてくる液が赤色だったらNG、ストップです。
> 耐熱オイルトレイ 8L
ATFには他のオイル・フルードと見分けがつくように色が付いていますのでわかりやすいです(汚れすぎてると見分けにくい場合もあります)。間違った場合は規定のトルクで締め直してください。
また、ドレンボルトが固い場合はメガネの端を緩める方向に手のひらでたたくと、てこの原理で緩みやすくなります。
手順4. ドレンボルトを締める
次第にポタポタと古いオイルが垂れるようになって、抜けきったと思ったらドレンボルトを締めましょう。
その時の注意点。古いドレンパッキン(ドレンワッシャー)はどこにありますか?
廃油BOXの中、ドレンボルトに固着、オイルパン側に固着している可能性があります。新しいドレンパッキンと合わせて2重パッキンになってしまうとオイル漏れの原因となりますので必ず取り換えましょう。
※ドレンボルトはそのまま使います。ブレーキ・パーツクリーナーでキレイにしてあげましょう。
> ドレンパッキング 2枚入り
締める時はドレンボルトもトルクレンチにて規定の力で締めます。規定のトルクはドレンパッキンのスペックを見るか、お近くのオートバックスに相談してください。
締め終わったら、ブレーキ・パーツクリーナーで掃除しましょう。後で見たときにオイル漏れなのか、交換時についた汚れなのかが分かるようにしてください。
手順5. 新しいエンジンオイル(新油)を入れる
先ほど準備したジョッキでオイルを入れます。入れ方のポイントは1ℓずつ、徐々に車に入れることです。
車種によって入れやすさが異なりますので、慣れるまでは丁寧に入れることが大切です。万が一こぼしたらウェスやブレーキ・パーツクリーナーでキレイにふき取ってください。
エンジンオイルは少なすぎても、多すぎてもNGです。適量になるまで少量ずつ入れていきましょう。
注ぎ終えたら、オイルキャップを締めましょう。
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エンジンオイルは少なくても多くてもNG!適正な量を守らないと起こる不具合と解決策
- 手順6. チェック
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オイル漏れがないかチェックしましょう。ジャッキアップしている場合は車体を下ろしてください。
今一度、規定のトルクで締めたか、新油は入れたか、オイルキャップはきっちり閉めたか、オイルレベルゲージは挿し込んでいるかを確認してください。オイルキャップを開けたままエンジンをかけるとオイルが飛び散りますので何度もチェックしましょう。
それではエンジンをかけ、ドレンボルトを見てみましょう。車体が熱くなるので、のぞき込みすぎないように注意してください。しばらくしてもオイル漏れが無ければ大丈夫です。
最後にエンジンを切りオイル量をオイルレベルゲージにて確認して終了です。
最後に
ここまでオイルのセルフ交換方法についてご紹介してきましたが、車好きな方で無ければなかなかハードルが高いのではないでしょうか。
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- オイル交換の予約はできる?
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オートバックス公式アプリ、またはWEB、お電話にて承っております。
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