スタッドレスタイヤの適正空気圧はノーマルと同じ!高め設定の問題とは?

スタッドレスタイヤを初めて購入して空気圧をチェックするときに、「空気圧はノーマルタイヤと同じでいいのか?」と、ふと疑問に思うかもしれません。

「スタッドレスタイヤの場合は、空気圧を高めにしたほうがいい」という意見を持つ人が周りにいたり、「低めにしたほうが本来の性能を発揮する」という人もいたりするので、不安を覚える人もいるのではないでしょうか。

この記事では、スタッドレスタイヤの適正空気圧はノーマルタイヤとどう違うのか、高めの設定など適正値ではない場合のリスクのほか、空気圧を適正値に保つ方法とチェックする手段について解説します。

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スタッドレスタイヤの適正な空気圧とは?

スタッドレスタイヤの適正な空気圧は、タイヤサイズが同一であれば、ノーマルタイヤと同じです。「スタッドレスタイヤは空気圧を高め・低めにしたほうがいい」というのは誤りで、車種ごとの指定空気圧に合わせるのが正解です。

なお、指定空気圧は、車の運転席ドア付近に貼られた空気圧表示シール、あるいは車の取扱説明書に記載されています。

インチダウンした場合は純正の空気圧と変わることがある

スタッドレスタイヤの適正空気圧はノーマルタイヤと同じですが、「同一のタイヤサイズの場合」という条件がつきます。インチダウンしているときには、空気圧が変わっている可能性があるので注意が必要です。

インチダウンとは、タイヤの外径はほぼそのままで、ホイールのサイズを1、2インチ小さくすること。ホイールサイズをダウンするためには、横から見たときのタイヤ部分を厚くする必要があります。

タイヤの断面幅(タイヤの総幅から側面の模様や文字などを除いた幅)に対して、高さの比率を表す数値を「偏平率」といいます。この偏平率の数値を大きくする(厚くする)ことが「高偏平化」です。

スタッドレスタイヤを履くときにインチダウンすると、通常同サイズよりもタイヤは安価となる上、在庫がある場合には、即日交換できることなどのメリットがあります。

ただし、インチダウンしても元の純正タイヤの負荷能力(ロードインデックス)を確保しなければならないため、どのぐらいインチダウンするかによって、適正空気圧が変わることがあります。空気圧の管理を行わないと、タイヤにダメージが発生しやすくなり、安全性能を損なうおそれがあるのです。

インチダウンした場合の適正空気圧は、タイヤメーカーのウェブサイトなどで調べることができます。確認と調整を忘れないようにしてください。

スタッドレスタイヤの空気圧が適正でないとどうなる?

タイヤの空気圧は、指定空気圧の0~20kPa(キロパスカル)の範囲内で調整・管理することが推奨されています。では、タイヤの空気圧がその範囲を超えた場合、どうなるのでしょうか。

ここでは、スタッドレスタイヤの空気圧が適正でない場合に起きる問題について解説します。

空気圧が低すぎる場合

タイヤの空気圧が適正値より低すぎる場合は、次のような問題が起きる可能性があります。

・車の燃費が悪化する
適切な空気圧以下になると、車の燃費が悪化します。タイヤの路面との接地面積が増えて、車はより多くのエネルギーを使って進む必要が生じるからです。車の燃費が悪化すると、結果的に燃料代が多くかかるなど、経済的なロスを招きかねません。

・タイヤが偏摩耗する
空気圧の低下は、タイヤの偏摩耗という現象も引き起こします。これは、タイヤの一部がほかの部分よりも早く摩耗する状態を指します。空気圧不足の場合、特にタイヤの両肩部分が早く摩耗するケースが多く見られるので注意が必要です。
タイヤが偏摩耗すると、走行中の振動や騒音が増し、タイヤの安全性能が低下します。

・タイヤのトラブルが起きやすくなる
低すぎる空気圧は、タイヤのトラブルが発生しやすくなる可能性をはらんでいます。空気圧不足のタイヤで高速走行を行っているとタイヤ側面が波打つスタンディングウェーブ現象が起き、タイヤが発熱して内部の繊維が損傷し、雨中の高速走行でグリップ性能を失うハイドロプレーニング現象も起きやすくなり、最悪の場合、タイヤバーストを引き起こすおそれがあります。

空気圧が高すぎる場合

タイヤの空気圧は適正値より低い場合だけでなく、高すぎるのも危険です。空気圧過多により、次のような問題が起きるおそれがあります。

・タイヤが偏摩耗する
空気圧が高すぎても、タイヤは偏摩耗を起こします。空気圧不足のときと異なるのは、偏摩耗を起こす部分。タイヤのトレッド(接地面)の中央部のみが偏った摩耗をしてしまうのです。

・タイヤの外傷が増える
空気圧過多で膨れ上がったタイヤは、衝撃や異物などによる外部からのダメージに対して緩衝能力が低下します。結果として、タイヤ表面に外傷が発生しやすくなり、タイヤの安全性能を損なうリスクが高まります。

・タイヤバーストが起きやすくなる
タイヤは空気圧不足状態だけではなく、空気圧過多の状態で高速走行をした場合も、タイヤバーストが起きやすくなります。
特にスタッドレスタイヤは、素材となるゴムが夏タイヤよりやわらかく、熱を持ちやすい特徴があります。スタッドレスタイヤを履いたまま夏場に高速走行すると、タイヤバーストの危険性が増すので、シーズンが終わったらすみやかな交換をしてください。

スタッドレスタイヤの空気圧を適正値に保つ方法

スタッドレスタイヤの空気圧の適切な管理は、安全・安心な冬のドライブを実現します。ここでは、スタッドレスタイヤの空気圧を適正値に保つための方法を解説します。

エアゲージで点検する

タイヤの適正空気圧のチェックは、エアゲージを使用して定期的に行うのがベターです。これにより、空気圧が適正値より低下している場合や、過度に高い場合にすぐに気づくことができます。特に冬場は、気温の変化でタイヤ内の空気圧が変動しやすいので、月に1回以上の点検がおすすめです。

なお、偏平率の高いタイヤは、見た目では空気圧不足がわかりにくいため、エアゲージで点検するようにしましょう。

窒素ガスを封入する

タイヤに窒素ガスを封入することで、通常の空気よりもタイヤの空気圧が下がりにくくなります。窒素分子は酸素分子よりも大きいので、タイヤ内部から外部への浸透が少ないのがその理由です。

窒素ガス封入には店舗によってはタイヤ1本あたり500円〜程度の費用がかかることがありますが、通常の空気に比べ長期間一定の空気圧を維持することが可能になります。

日常的なメンテナンスを行う

タイヤの日常的なメンテナンスとは、タイヤの空気圧に関連するポイントをチェックすることを指します。空気圧については、できるだけ運転前のタイヤが冷えている状態で確認しましょう。

また、タイヤの表面に傷やひびがある場合、タイヤ内の空気が漏れる可能性があります。タイヤの外観を注意深くチェックすることも必要です。

タイヤの見た目や状態で少しでも不安があれば、カー用品店などの整備のプロに相談するようにしてください。

スタッドレスタイヤの空気圧をチェックする手段

スタッドレスタイヤの空気圧を適切に管理することは、氷雪路での安心・安全なドライブにつながります。ここでは、スタッドレスタイヤの空気圧のチェック手段を紹介します。

エアゲージ

エアゲージは、タイヤの空気圧を簡単かつ正確に測定するためのツールです。ポケットサイズで持ち運びが便利なものから、プロが使うデジタルゲージまでノーマルざまな種類があります。使用方法もシンプルで、タイヤのバルブに取り付けるだけで測定可能です。

冬場は気温差により空気圧が変わりやすいため、タイヤゲージで定期的なチェックを行いましょう。

タイヤ空気圧監視システム(TPMS)

タイヤ空気圧監視システムは「TPMS(Tire Pressure Monitoring System)」といい、タイヤ内部に組み込まれたセンサーで空気圧の監視を行うものです。

タイヤ空気圧監視システムは、タイヤの空気圧が低下したり、タイヤ内の温度が上がったりすると、センサーが感知し、ドライバーに対してアラームを出す仕組みとなっています。車を運転中でもリアルタイムで空気圧の状態を知ることができるのがメリットです。

スタッドレスタイヤの空気を充填する方法

スタッドレスタイヤの空気が抜けていることがわかったら、どのように対処したらいいのでしょうか。ここでは、スタッドレスタイヤの空気を充填する方法について解説します。

自動車関連店舗で充填する

スタッドレスタイヤに空気を充填する作業は、ガソリンスタンドをはじめ、カーディーラーやカー用品店で行うことが可能です。オートバックスでは作業を無料で行っていますが、車種や他のお店などによっては費用がかかる場合もあるので、事前に確認したほうがいいでしょう。

オートバックスでは、空気圧をはじめ、タイヤのひび割れや傷、磨耗状況などをチェックするタイヤ点検も無料で実施しています。

タイヤの点検については、こちらからどうぞ。

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ポータブルエアコンプレッサーを使って充填する

ポータブルエアコンプレッサーは、タイヤの空気を補充することができるものです。空気圧が不足しているときに、タイヤにつなぐだけで簡単に適正空気圧まで空気を入れられます。

小型で持ち運びができるため、長距離や冬のドライブ時に重宝するアイテムといえます。

スタッドレスタイヤの空気圧は、ノーマルタイヤと同様に日々点検しよう

オートバックスでは、タイヤの無料安全点検を行っています。
タイヤの残り溝や傷、空気圧もチェックしていますので、お気軽にお申し付けください。

また、パンクやバーストなど、突然のタイヤトラブルに対応する「あんしんタイヤ補償」もご用意しています。あんしんタイヤ補償に加入していると、1本だけパンクしたときでも、限度額内であれば無料で新品タイヤ4本に交換します。

安全・安心なカーライフのために、オートバックスのメンテナンス会員とあんしんタイヤ補償の加入をご検討ください。

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