スタッドレスタイヤを戻すベストなタイミングと保管方法をご紹介

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スタッドレスタイヤを履いたまま走り続けるデメリット

雨のウェット路面では安全性に劣る

1990年代にスパイクタイヤからとって変わって以来、スタッドレスタイヤは進化し続けています。雪上や氷上での性能はもちろんですが、ドライ路面のコーナリングなどタイヤに負荷がかかるような場面でもパフォーマンスが著しく向上しており、その結果、ひと昔前のようにグニャリと腰砕けするような走行感覚はすっかり薄まりました。一般道や高速道路で大きな違和感を抱えることなく走れてしまうため、ついついスタッドレスタイヤのまま走り続けてしまいがちですが、思わぬところでスタッドレスタイヤの進化の弊害が出ているとも言えます。

冬季が終わってもスタッドレスタイヤで走り続けるデメリットは主に二つあり、それは安全面と経済面です。まずはじめに安全面についてですが、性能面で進化したスタッドレスタイヤであっても、実はウェット路面では制動距離が長くなってしまう傾向にあるという点です。スタッドレスタイヤは、雪や氷の路面で硬くならない柔らかいゴムを使っているため、タイヤと路面との間にある水を排水する力が弱く、ウェット路面ではグリップ力を発揮できません。雪上でブレーキが利くのならウェットも得意だと思われがちですが、事実は真逆です。
スタッドレスタイヤとしての寿命が短くなるため非経済的
つぎに経済面については、スタッドレスタイヤを夏季に履き続けるのは経済性に劣るという点です。ドライ路面においてはトレッドの摩耗が早いのに加えて、スタッドレスタイヤがスタッドレスタイヤとして機能するのはトレッドの溝の深さの約半分までという特性もあるため、つまり溝が残っていても冬季は使えないタイヤになってしまうということになります。夏タイヤ(ノーマルタイヤ)に比べると寿命の短いスタッドレスですので、活躍する期間が終わったら、すみやかに履き替えるのが経済的です。

スタッドレスタイヤを交換するタイミング

スタッドレスタイヤを夏タイヤ(ノーマルタイヤ)に戻すタイミングは「降雪や結氷のシーズンが終わったら」となります。ただし日本列島の長さは3,500km以上あり同じ地域でも平野部と山間部があるため、単純に期日を明確にしにくいといった事情がスタッドレスタイヤを戻すタイミングに悩まされる原因になっています。加えて、寒さが厳しい年もあれば、暖冬もあります。それを踏まえて次のようなタイミングを目安にします。
昼夜を通じた平均気温が7度以上になったとき
エリアによって異なることは前提となりますが、例年ですと3月の下旬や4月になると昼夜を通じた平均気温が7度以上になります。天気予報や気象庁の予報で平均気温がこの水準になったら、スタッドレスから夏タイヤ(ノーマルタイヤ)へ付け替えます。
気象データによる降雪や結氷の終日の平年値を迎えたとき
検索方法は、「地点の選択」で都府県・地方を選び、区分が「気象台、測候所など」となっている最寄りの地点を選びます。次に「データの種類」にある「霜・雪・結氷の初終日と初冠雪日の平年値を表示」をクリックして、降雪や結氷の終日の平年値(参考値)を求めます。ちなみに例として東京であれば、降雪の終日の平年値が3月19日、結氷の終日の平年値が3月5日となっています。
最寄りのオートバックスで直近の動向を確認
平均気温の上昇や過去の降雪や結氷の終日データはスタッドレスタイヤを夏タイヤ(ノーマルタイヤ)に戻す目安になります。一方、過去には都心部でも4月に降雪した例もあるくらいですので、絶対に「この日以降」と言うのは簡単ではありません。あくまで目安にしつつ、少しでも不安に感じられたら最寄りのオートバックスまでお気軽にお問い合わせください。オートバックスでは多くのドライバーの方に毎年タイヤの履き替えを実施いただいており、実際の現場でのリアルタイム情報が豊富ですので、お住まいのエリアの直近の動向をもとにアドバイスさせていただくことができます。

スタッドレスタイヤを戻す方法

スタッドレスタイヤをホイールに組まれたまま丸ごと交換する場合
ホイールに組まれたスタッドレスタイヤをホイールに組まれた夏タイヤ(ノーマルタイヤ)に交換するにはレンチとジャッキを用意します。お車の取扱説明書に指定された場所にジャッキをかけてレンチを使ってタイヤを車体から取り外します。駆動輪でない場合は完全に車体を持ち上げてしまうとタイヤが空回りしてボルトを緩めにくいので、タイヤを軽く接地させておくとよいでしょう。ボルトを少し緩めたらさらにジャッキアップしてタイヤ&ホイールを外します。

作業中はウマと呼ばれるリジッドラックを使うとジャッキが倒れて車が破損するのを防げるので安心です。リジッドラックがない場合は外したタイヤを車体と地面の隙間に入れて万一のときのクッションにします。ボルトを締める時は対角線上にあるボルトから順に徐々に締め増していくことが大切です。また仕上げにはトルクレンチを使って規定の締め付け強さにします。これも、対角線になるように締め付けてください。締め忘れがないように、もう一周するか、第三者に締めてもらうことをオススメします。

ひと昔前ならタイヤ交換の手順はドライバーの必須知識と言えるものでしたが、最近の車はスペアタイヤを積んでおらずタイヤ交換をする機会が少なくなりました。作業に不慣れになってしまうのは当然の成り行きですが、タイヤ交換の手順を間違うと思わぬトラブルや事故を招いてしまいかねませんので、少しでも不安に感じられたら最寄りのオートバックスまでお気軽にご用命ください。

ホイールから外してスタッドレスタイヤだけを入れ替える場合

同じホイールを使い回してタイヤだけをスタッドレスから夏タイヤ(ノーマルタイヤ)に付け替える作業は、必ず専門技術をもったスタッフがいる店舗等にて作業を依頼するようにしましょう。タイヤをホイールに脱着するには専用の設備やツールも必要となり、また交換に際してはホイールバランスを調整することが必須で、このホイールバランスにも専用の機材を用います。
スタッドレスタイヤをサマータイヤに戻すための工賃や費用
ホイールにセットされたスタッドレスタイヤをホイールにセットされた夏タイヤ(ノーマルタイヤ)に組み替えるには15分程度の所要時間がかかります。費用については最寄りのオートバックスまでお問い合わせください。

ホイールを使い回してタイヤだけを交換する場合、所要時間は30分~が目安となります。作業工賃はタイヤ1本あたり税込1,100円~となり、同時にホイールバランスやゴムバルブ交換、窒素ガス充填などもおすすめしています。

スタッドレスタイヤを保管する

取り外したスタッドレスタイヤは直射日光にさらされない風通しの良いところに保管することをおすすめします。ご自宅に適切な保管スペースを確保できないお客さまのために、オートバックスでは来シーズンまで大切にお預かりするサービスをご用意していますので、お近くのオートバックスにてお問い合わせください。
直射日光の当たらない風通しの良い場所を選ぶ
タイヤはゴム製品ですので紫外線を嫌います。直射日光にさらされることによって劣化が早まるので、直射日光が当たらず風通しの良い場所に保管します。
油分や熱、オゾンの発生源を避ける
タイヤは油を吸収してしまうと劣化します。また、ストーブなどの熱もゴムの劣化やひび割れの原因になります。さらには、オゾンを発生させるバッテリーなどの近くも避けるようにしましょう。
保管時の空気圧は適正値の半分にする
ホイールに組み込んだままタイヤを長期保管するときは、空気圧を抜いて適正値の約半分に落としておくとタイヤのストレスを軽減できます。もちろん次に装着するときは適正空気圧に戻すことを忘れないようにしましょう。

スタッドレスタイヤの寿命を見極めて廃棄する

スタッドレスタイヤの寿命は、残り溝の深さ、ゴムの劣化、使用期間によって判断します。すでに寿命が尽きてしまっているのであれば次のシーズンまで保管していても無駄足となってしまいますので、このような場合は廃棄処分とするのがスマートと言えます。

ちなみにスタッドレスタイヤは新品から使い始めて3~4シーズンすると寿命と言われます。溝が残っていてもゴムの柔軟性が奪われて雪上や氷上の性能が低下してしまうからです。今履いておられるスタッドレスタイヤがまだ使えるか、それとも廃棄にすべきか、判断に迷った場合は最寄りのオートバックス各店に是非ご相談ください。

まとめ

スタッドレスタイヤを夏タイヤ(ノーマルタイヤ)に戻すタイミングは、3月下旬から4月中旬をひとつの目安とすることができます。もちろんお住まいのエリアによって異なりますので、気象庁の予報や平均気温の変化を参考にすると、より的確なタイミングでの履き替えが可能になります。もちろん気候が相手ですので、夏タイヤ(ノーマルタイヤ)に戻したにもかかわらず寒の戻りがあったときなどは再びスタッドレスタイヤに戻すくらいの柔軟性と気持ちのゆとりは保ちたいところです。

お住まいのエリアにあるオートバックスまでお越しいただければ、スタッドレスタイヤ交換について地域に密着したアドバイスをさせていただくことができます。またスタッドレスタイヤの買い替えや保管、廃棄などについても、お気軽にご相談ください。お客さまのご来店を心よりお待ちしております。
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