●アイスガード7専用トレッドパターン
タイヤのトレッドパターンにはブロックの山と溝になっている部分があり、この比率をシーランド比と言いトレッド全体に対する溝の比率を表します。サマータイヤのシーランド比は30~40%前後、スタッドレスタイヤでは約50%前後とされており、スタッドレスタイヤでは溝成分の比率が高いことがわかります。言い換えると山の部分が少なく接地面積が少なくなりがちです。
アイスガードセブンは同ブランド史上最大の接地面積を確保するとともに溝のエッジ成分を増量しています。その両立を実現したのがアイスガードセブン専用の新トレッドパターンです。
接地面積を増やすためにマルチベルトブロックEXやコレクティブビッグブロックEXといった形状を採用して氷上性能をアップしつつ、マルチダイアゴナルグルーブやトリプルライトニンググルーブといった横溝でエッジ量を増大させて雪上性能も向上させています。また溝の成分が増えているにもかかわらず、ブロック剛性を確保していることもアイスガードセブンの特徴となっています。
●ウルトラ吸水ゴム
氷上でタイヤが滑ってしまう主な原因は凍結路面の表面を覆う水膜の存在ですが、アイスガードセブンはこの水膜を取り除くためにウルトラ吸水ゴムを採用しています。
このウルトラ吸水ゴムは吸水スーパーゲルを採用しており瞬時に水の膜を吸水するのが特長です。また新採用のホワイトポリマーIIの働きによってトレッドのブロックがしなやかに氷結路に密着するようになっています。
さらには氷を噛むようなエッジ効果を発揮するマイクロエッジスティックも採用するなど、ブロックのゴムの材質に数々の工夫を凝らすことで雪道や凍結路面に強いスタッドレスタイヤを実現しています。