2021-2022最新スタッドレスタイヤ おすすめベスト6を徹底比較

ウインターシーズンのドライブに欠かせないスタッドレスタイヤがますます進化しています。

2021年は各ブランドから次々と新製品がリリースされており、今期はスタッドレスタイヤを買い換えようと考えているドライバーにとって絶好の交換タイミングと言えそうですが、選択肢が豊富なだけにどれを選べば良いのか悩まされるところです。対応する車種もSUVからミニバン、そして軽自動車まで幅広くカバーしています。

そこで最新スタッドレスタイヤを比較しながらどのモデルがどのようなドライバーに向いているのか解説いたします。ぜひご自身のベストチョイスを見つけてください。

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ブリヂストン|ブリザックVRX3(ヴイアールエックススリー)

発売
2021年9月1日
特徴
ブリヂストンを代表するスタッドレスタイヤブランドがブリザックです。その登場は1988年であり、凍結路面や積雪路面での性能を30年以上にわたって磨いてきた実績があります。

その結果、北海道や北東北主要5都市(札幌市、旭川市、青森市、盛岡市、秋田市)においては一般ドライバーの装着率は46.2%であり、約2人に1人がブリザックユーザーとされています[メーカー調べ]。過酷な条件の北国で重用されているのはブリザックに対する信頼の証と言えます。

最新モデルとなるブリザックVRX3(ヴイアールエックススリー)は従来から定評のあった氷上性能がアップグレードされたほか、より摩耗しにくくなっており寿命も伸びているのが着目すべきポイントです。より安全かつ長持ちするスタッドレスタイヤへと進化しています。
注目したいテクノロジー
●フレキシブル発泡ゴム
従来よりブリザックならではのテクノロジーが発砲ゴムの採用です。その主な効果は氷上ブレーキ性能のアップにあります。まず前提として、凍結路であっても氷上面とタイヤの接地面には水の膜が生まれます。この水の膜の存在が滑りやすさの主な原因です。

ブリザックの発泡ゴムは表面の小さな凸凹でその水膜を取り除きしっかりとグリップさせるための技術です。しかもヴイアールエックススリーでは新たにフレキシブル発泡ゴムへと進化しています。発泡の断面形状を従来の球状から楕円形状へと変更することによってさらに水の膜を取り除く力をアップさせています。

●新トレッドパターン
トレッドパターンの重要な役割のひとつは接地面の水を巧みに排出することにあります。しかし従来、水の一部は排出されずに溝やより細かいサイプに逆流する現象が発生していました。

ヴイアールエックススリーではブロックパターンの一部に突起などを設けることでサイプなどへ水が逆流することを防いでいて、この新しいトレッドパターンの採用により氷上でのグリップ力がさらに増しています。

●ロングステイブルポリマー配合
一般的にトレッドゴムには柔軟性を維持するためにオイルが配合されていますが、時間の経過とともにオイルが抜けるため次第に硬化してしまう問題がありました。

ブリザックは発泡ゴムそのものの構造で柔軟性を保つとともに、ヴイアールエックススリーではトレッドゴム部分にロングステイブルポリマーを配合しています。ロングステイブルポリマーは分子量が多くオイルが抜けにくいといった特性があり、その結果永く柔軟性を保ちつつグリップ性能の低下を抑制しています。
サイズバリエーション
こんなドライバーにおすすめ
積雪路や氷結路であってもしっかりと曲がってしっかりと止まる、車の基本性能がしっかり確保されていることを求める方におすすめします。

また経年変化においてタイヤが摩耗してもブロックの細かい溝であるサイプが細くならず氷上性能を約4年間維持するとされています。

年に数回の降雪のためにスタッドレスはもったいないと考えている方にも、アイスガードセブンの性能保持力は魅力的と言えます。
費用・価格の相場
税込13,640円~税込93,390円/1本あたり(交換のための工賃や費用含まず)

ヨコハマ|iceGUARD 7(アイスガードセブン)

発売
2021年9月1日
特徴
1985年に始まったヨコハマのスタッドレスタイヤの歴史にあって、2002年に誕生したのがiceGUARD(アイスガード)シリーズです。アイスガードは氷上性能を追求してきたブランドで、第7世代目にあたるiceGUARD 7(アイスガードセブン)では雪上性能に加えて性能持続にも注力して開発されており、タイヤの顔ともいえるトレッドパターンも刷新しています。

注目したいテクノロジー

●アイスガード7専用トレッドパターン
タイヤのトレッドパターンにはブロックの山と溝になっている部分があり、この比率をシーランド比と言いトレッド全体に対する溝の比率を表します。サマータイヤのシーランド比は30~40%前後、スタッドレスタイヤでは約50%前後とされており、スタッドレスタイヤでは溝成分の比率が高いことがわかります。言い換えると山の部分が少なく接地面積が少なくなりがちです。

アイスガードセブンは同ブランド史上最大の接地面積を確保するとともに溝のエッジ成分を増量しています。その両立を実現したのがアイスガードセブン専用の新トレッドパターンです。

接地面積を増やすためにマルチベルトブロックEXやコレクティブビッグブロックEXといった形状を採用して氷上性能をアップしつつ、マルチダイアゴナルグルーブやトリプルライトニンググルーブといった横溝でエッジ量を増大させて雪上性能も向上させています。また溝の成分が増えているにもかかわらず、ブロック剛性を確保していることもアイスガードセブンの特徴となっています。

●ウルトラ吸水ゴム
氷上でタイヤが滑ってしまう主な原因は凍結路面の表面を覆う水膜の存在ですが、アイスガードセブンはこの水膜を取り除くためにウルトラ吸水ゴムを採用しています。

このウルトラ吸水ゴムは吸水スーパーゲルを採用しており瞬時に水の膜を吸水するのが特長です。また新採用のホワイトポリマーIIの働きによってトレッドのブロックがしなやかに氷結路に密着するようになっています。

さらには氷を噛むようなエッジ効果を発揮するマイクロエッジスティックも採用するなど、ブロックのゴムの材質に数々の工夫を凝らすことで雪道や凍結路面に強いスタッドレスタイヤを実現しています。
サイズバリエーション
こんなドライバーにおすすめ
積雪路や氷結路であってもしっかりと曲がってしっかりと止まる、車の基本性能がしっかり確保されていることを求める方におすすめします。

また経年変化においてタイヤが摩耗してもブロックの細かい溝であるサイプが細くならず氷上性能を約4年間維持するとされています。年に数回の降雪のためにスタッドレスはもったいないと考えている方にも、アイスガードセブンの性能保持力は魅力的と言えます。
費用・価格の相場
税込13,640円~税込93,390円/1本あたり[交換のための工賃や費用含まず]

ダンロップ|WINTER MAXX SJ8+(ウインター マックス エスジェイエイトプラス)

発売
2021年8月1日
特徴
ダンロップのWINTER MAXX SJ8+(ウインターマックスエスジェイエイトプラス)はSUVのために開発されたスタッドレスタイヤです。

大きくて重くなりがちなSUVにマッチさせるよう設計されているのに加え、SUVのオールラウンドなパフォーマンスに合わせて山岳路に強いキャラクターに仕立てられています。

特にシャーベット状の雪やふかふかの深い雪、そして踏み固められた圧雪などを得意としています。

注目したいテクノロジー

●ナノ凹凸ゴム
凍結路面で滑る原因となる水膜の除去にダンロップが取り入れたのがナノ凹凸ゴムです。高密度ゴムの凹凸構造によって水膜を素早く除去するのに加えて柔軟性が高く保たれているので優れた密着力を発揮します。

アイスガードセブンは同ブランド史上最大の接地面積を確保するとともに溝のエッジ成分を増量しています。その両立を実現したのがアイスガードセブン専用の新トレッドパターンです。

接地面積を増やすためにマルチベルトブロックEXやコレクティブビッグブロックEXといった形状を採用して氷上性能をアップしつつ、マルチダイアゴナルグルーブやトリプルライトニンググルーブといった横溝でエッジ量を増大させて雪上性能も向上させています。また溝の成分が増えているにもかかわらず、ブロック剛性を確保していることもアイスガードセブンの特徴となっています。

●MAXXグリップトリガー
そもそもナノ凹凸ゴムは摩耗しても凹凸構造を維持し続ける特性があります。加えて、MAXXグリップトリガーを含有しています。

このMAXXグリップトリガーは水と反応して溶ける特性があり、摩耗しても次々に凹凸構造を生み出す仕組みをもっています。つまり摩耗してもグリップ力が低下しにくくなっています

●液状ファルネセンゴム
ゴムと軟化剤の2面性をもつ液状ファルネセンゴムを配合。低温下でもゴムの柔らかさを実現して凍結路面に密着するようにしています。ゴムのしなやかさがキープされるため過酷な環境温度でも氷上性能が低下しにくいのが特長です。
サイズバリエーション
こんなドライバーにおすすめ
ウインターシーズンになるとスキーやスノーボードなどウインタースポーツを楽しむためにSUVでゲレンデに向かうドライバーへ特におすすめです。降雪した山岳路にありがちな雪質をターゲットに開発されているため安心してスノードライブを楽しむことができます。

ちなみにウインターマックスエスジェイエイトプラスとは別に、交通量の多い都会の交差点などにみられるアイスバーンやミラーバーン、そしてブラックアイスバーンといった路面での性能を重視するドライバーに向けては、WINTER MAXX03(ウインターマックスゼロスリー)も用意されています。
費用・価格の相場
税込19,030円~税込74,030円/1本あたり[交換のための工賃や費用含まず]

トーヨータイヤ|OBSERVE GIZ2(オブザーブ ギズ ツー)

発売
2021年8月1日
特徴
トーヨータイヤが新作スタッドレスを開発するにあたって着目したのは地球の温暖化です。温暖化の影響によって北海道札幌市では厳冬期であっても最高気温が0度を上回る日数が増加しているとのこと※。

そのため日中は気温上昇によって溶けた雪がシャーベット状のウェット路面となってしまうことが珍しくないのだとか。また夜間は気温が氷点下まで下がり濡れていた路面が徐々に凍結してしまいます。

このように刻々と変化する路面状況に対応できる性能を追求して開発されたのがOBSERVE GIZ2(オブザーブ ギズ ツー)です。

※気象庁調べ。2016年から2020年の各年観測データ[1月から2月]

注目したいテクノロジー

●吸着クルミゴム
凍結路面でグリップを生み出すために採用されたのが、新たなコンパウンドの吸着クルミゴムです。吸着クルミゴムは、持続性密着ゲル、NEO吸水カーボニックセル、鬼クルミ殻の、3つの要素を含む新素材です。

●持続性密着ゲル
持続性密着ゲルはトレッドゴムのコンパウンドを柔らかく保つ役割があります。路面への密着を高めるとともに経年変化によってゴムが硬くなることを抑えることで氷上性能をより永く維持するものです。

●NEO吸水カーボニックセル
NEO吸水カーボニックセルはタイヤと氷の間に発生する水の膜を素早く吸収・除去するものです。天然由来の成分でできており素材そのものに親水性があり水分をよりスムーズに吸収します。

●鬼クルミ殻
トーヨータイヤが20年以上培ってきた独自の技術である鬼クルミの殻をコンパウンドに配合しています。クルミの殻を配合したコンパウンドは氷より硬くアスファルトより柔らかいのが特長です。アイスバ-ンではグリップ力を発揮する一方で、ドライ路面ではアスファルトを傷つけないといったアドバンテージがあります。

●独自の非対称パターン
トーヨータイヤの設計基盤技術であるT-MODE(ティーモード)を活用し、実際の使用環境における雪質を考慮した非対称となるパターン形状を設計してこれを採用しています。縦方向に3本の主溝と大きな横溝をいくつも配置することで、凍結した路面や積雪路でのトラクションを向上させています。
サイズバリエーション
こんなドライバーにおすすめ
ひとことで雪道といっても積雪路から凍結路までさまざまなシチュエーションがあります。オブザーブギズツーはそういったさまざまな路面状況に対応するように設計されています。

お住まいのエリアが主に降雪地帯で、日中だけでなく早朝や深夜も走る機会が多く、幅広い路面に対応できるスタッドレスを希望するドライバーにおすすめです。
費用・価格の相場
税込11,000円~税込67,320円/1本あたり[交換のための工賃や費用含まず]

グッドイヤー|ICE NAVI 8(アイスナビエイト)

発売
2021年8月2日
特徴
初代ICE NAVIが登場したのは1997年。以来、20年の歴史がある同シリーズの最新モデルがICE NAVI 8(アイスナビエイト)です。アイスナビエイトはシリーズ初となる左右非対称パターンを採用することで、雪上や氷上の性能を向上するとともに耐摩耗性もアップしています。

また新たに軟化剤を採用することによってトレッドゴムの柔軟性を長く持続するよう工夫されています。加えて一般路でのウェット性能や静粛性能も向上させるなど普段使いにも優れたスタッドレスタイヤに仕上がっています。

注目したいテクノロジー

●アシメトリックNAVIパターン
雪道などでのコーナリング性能を高めるためにアシメトリックNAVIパターンと呼ばれる左右非対称のトレッドパターンを採用しています。トレッド外側は剛性を高めることでコーナリング時に踏ん張りやすくするとともに走行安定性も高められています。またシーランド比を従来製品よりも7%アップすることで接地面積を拡大し路面との密着性を高めています。

●マルチ・ディレクショナル・エッジ
凍結路面などの氷上でしっかりと制動できるよう、氷面に対する引っ掻き効果を高めるマルチ・ディレクショナル・エッジをトレッドパターンに採用しています。さまざまな方向にラグ溝やスロットと呼ばれる構造を採り入れて不規則なエッジ成分を盛り込んでいます。

●バイティング・スノー・デザイン
雪上でのグリップやトラクションを向上させるために、ジグザク形状にデザインされた横方向のラグ溝をトレッドパターンに採用しています。これによって雪をつかむための雪柱せん断力がアップしており雪道での走行安定性が向上しています。

●アクア・スプラッシュ・グルーブ
縦方向の溝である4本のストレートグルーブをバランスよくレイアウト。これによって排水性能が向上することでハイドロプレーニング現象を抑えています。

●エクストラ・コンタクト・コンパウンド・プラス
永く柔軟性を維持できるよう、エクストラ・コンタクト・コンパウンド・プラスと呼ばれる新しいゴムの成分を導入しています。極小分散シリカを配合することで従来よりも路面への密着度がアップし、さらには柔軟持続性を向上させるための乳化剤も配合しています。
サイズバリエーション
こんなドライバーにおすすめ
スタッドレスタイヤとしての基本性能に加えてウェット路面でのパフォーマンスも重視しているため、幅広いシチュエーションでの安心を求めることができるタイヤとなっています。

また新トレッドパターンは転がり抵抗が抑えられているのに加え摩耗エネルギーを巧みにいなすデザインになっており、耐摩耗性能が3%向上しています。そのため、コストパフォーマンスも重視したいドライバーにもおすすめです。
費用・価格の相場
税込11,264円~税込92,598円/1本あたり[交換のための工賃や費用含まず]

ミシュラン|X-ICE SNOW(エックスアイススノー)

発売
2020年8月11日(2021年8月3日バリエーション追加)
特徴
フランスのタイヤメーカーであるミシュランが日本の冬季路面のために季節やエリア、時間帯など多角的に分析して開発したスタッドレスタイヤがX-ICE SNOW(エックスアイススノー)です。

想定されるあらゆる路面において高いレベルの性能を発揮できるよう、主にトレッドパターンの形状とその材質に工夫を凝らしたものとなっています。滑りやすい凍結路面ではブレーキング性能や操縦安定性を追求するとともに、雪上路面ではトラクションを追求、さらには融雪後のウェット路面やドライ路面ではグリップ性能向上を追求しています。

幅広い路面状況において高い走行安定性を発揮するスタッドレスタイヤとなっています。

注目したいテクノロジー

●エバー・ウインター・グリップ・コンパウンド
氷上性能を高めるために剛性の高いポリマーベースの材質を配合したエバー・ウインター・グリップ・コンパウンドを採用しています。その配合部分とベースコンパウンドとの摩耗差を利用して常に微小な凹凸を生成してエッジ効果を生む構造となっています。このエッジが水膜を排除して接地性能を高めています。

●Vシェイプトレッドパターン
ブロックがV字に並ぶ新しいトレッドパターンを採用。サイプと呼ばれる細かい溝が従来製品よりも28%増加しており、トレッドパターンのエッジ成分が増えた結果、凍結路面での性能が向上しています。またシーランド比も増加しており、シャーベット状の路面やウェット路面でも効率よく雪や水を排出して安定したグリップを発揮するようになっています。

●フルデプスサイプテクノロジー
VTSサイプとクロスZサイプと呼ばれる2つのフルデプスサイプテクノロジーを投入しています。VTSサイプはトレッド面のブロックが倒れこむのを抑える働きがあり、接地面を確保することで氷結路面でのグリップ力を向上させます。

3D形状となるクロスZサイプもブロックの倒れこみ防止に貢献するもので、ブロックの剛性を確保して幅広い路面で安定したハンドリングを実現してくれます。また接地面積を最大化することで氷結路面の水膜を除去しグリップ力も向上させています。
サイズバリエーション
こんなドライバーにおすすめ
多様な路面状況に対応できるスタッドレスでありながら高い走行安定性能を求めるドライバーにおすすめです。
費用・価格の相場
税込14,553円~税込109,147円/1本あたり[交換のための工賃や費用含まず]

まとめ

2021年はスタッドレスタイヤが豊作で、ご自身のライフスタイルにあったモデルを選ぶことができます。またスタッドレスタイヤは銘柄選びが大切なのと同様に装着するお店選びも重要です。

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