タイヤ交換の費用相場は?事前購入と取付をセットでお得に
タイヤは消耗品です。車にはバッテリーやブレーキパッド、エンジンオイルやフィルターなど消耗品に該当するものがたくさんありますが、なかでもタイヤは消耗品としては最も高価なパーツのひとつです。
「できるだけ費用を抑えつつ自分の車に合ったタイヤに交換したい」そんな方のためにタイヤ交換の費用と相場、そしてお得に交換する方法を詳しくご紹介します。
タイヤ交換の費用と相場、価格帯は?
タイヤ交換に必要となる費用はタイヤそのものの購入費用にタイヤを交換する際の作業工賃を加えたものになります。
タイヤの購入費用はタイヤの種類やサイズによって異なりますので、まずは交換するタイヤにどのような違いがあるのか、また目安となる価格帯をご案内します。
- お車やサイズによって異なるタイヤ価格の相場
-
お乗りになっている車が軽自動車なのかセダンなのか、それともSUVやミニバンなのか、車種によって適したタイヤは異なります。また同じタイヤであってもサイズが違えば値段が異なります。
ここではタイヤ交換時の費用の目安になるよう、タイヤ価格の相場とそれぞれのタイヤの特徴をご紹介します。
※価格相場はオートバックスでの販売価格をもとに記載しております(メーカー・性能・サイズによって異なります)
より詳細な価格はこちらよりご確認ください
- エコカー向きのエコタイヤ
-
経済性や環境性能に優れているのがエコタイヤ(低燃費タイヤ)であり、転がり抵抗の少なさによって低燃費を実現します。もちろんエコカー以外でも装着が可能です。
転がり抵抗の低さと路面へのウェット路面でのトラクションやグリップは相反しがちなため、エコタイヤに交換するときは転がり抵抗だけでなくウェット性能の面でも優れているかが大切です。
価格の相場は4,400円〜14,300円(税込)/本(15インチ・工賃別)となります。
- 欧州高級車向きのコンフォートタイヤ
-
欧州高級車や国産セダンなどに適した快適性を追求したタイヤで、乗り心地の良さに加え高い静粛性がポイントです。特に高速道路を利用する機会の多いドライバーを中心に、長距離運転で疲労が少ないといった理由で支持されています。
価格の相場は22,000円〜51,700円(税込)/本(18インチ・工賃別)です。
- SUV向きのSUV専用タイヤ
-
SUV用に開発されたタイヤは重い車両重量を支えることを前提に設計されています。
重視する走行シーンによって特長が細分化されており、昨今の高性能SUVに合わせて高速走行性能が良いものや、山道や泥濘地を走破するのを目的とするものなどがあります。また夏の路面から冬の軽微な雪道まで1年を通して使用できる全天候型のオールシーズンタイヤもあります。
価格の相場は7,700〜24,200円(税込)/本(17インチ・工賃別)です。
- ミニバン向きのワゴン専用タイヤ
-
ミニバンやワゴンのためのタイヤです。車高が高いミニバンであってもフラフラせずに走れるよう工夫され、偏摩耗も抑制します。また、最前列と3列目シートの間でもスムーズに会話ができるよう静粛性の向上が図られています。
価格の相場は4,400〜12,100円(税込)/本(15インチ・工賃別)です。
- スポーツカー向きのハイグリップタイヤ
-
走る、止まる、曲がるといった車の基本性能を最大限に引き出すためのタイヤです。
走行性能はもちろんのことハンドリングの応答性、ドライバーへ路面状況を伝えるといった面でも優れています。公道で合法的に装着できるタイヤでありながらサーキット走行を前提にしたタイヤもあります。
価格の相場は9,900〜51,700円(税込)/本(18インチ・工賃別)となります。
- 軽自動車のサイズに適したタイヤ
-
軽自動車の多くは13インチから15インチサイズのタイヤを装着しており、最近では15インチの純正採用が増えて主流になりつつあります。軽自動車といってもハイトワゴンやSUV、オープン2シーターなど多彩であり、それぞれの特徴に合わせたタイヤの種類があります。車の形状・性能にマッチしたタイヤを選ぶのがおすすめです。
価格の相場は5,500〜8,800円(税込)/本(15インチ・工賃別)です。
>軽自動車のタイヤ交換について詳しく知りたい方はこちら
- 日本製タイヤ、海外製(欧米・アジア等)タイヤの相場
-
タイヤには大きく分けて日本製と海外製(欧米・アジア等)があります。
中国・韓国・台湾をはじめとするアジア製タイヤは人件費や、原料であるゴムの産地などの面から、タイヤの価格が安い傾向にあります。最近ではアジア製の品質も向上してきており、主にコストパフォーマンス重視のドライバーから支持されています。
一方、日本製や欧米製のタイヤは信頼性や性能の面から支持されております。また、最近では国産のプライベートブランドのタイヤも充実してきており、オートバックスでも国産・低燃費タイヤなど豊富にラインナップしております。タイヤ交換の費用をリーズナブルに抑え、かつ性能も重視したい方にはおすすめです。
タイヤ交換の目安とタイミング
どのようなときにタイヤを交換するべきなのでしょうか。そのタイミングには以下のようなシチュエーションがあります。
タイヤのスリップサインやタイヤの劣化が見られたとき
タイヤには必ずスリップサインが設けられています。スリップサインとは残り溝の深さ1.6mmを示す目安であり、タイヤショルダー部にある△マークが示すトレッド部でチェックできます。
このスリップサインの出たタイヤを使用してはいけないことが法律で定められおり、またタイヤのショルダーなどに亀裂が見られるなど劣化が進んでいる場合も交換しなければなりません。
関連記事


タイヤのスリップサインの見方とは?タイヤ交換の判断基準も紹介
- ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤを切り替えるとき
-
ノーマル(サマー)タイヤからスタッドレスタイヤに履き替え・交換する目安は降雪時期の約1ヵ月前となります。またスタッドレスタイヤからサマータイヤへ戻すタイミングは雪や結氷の時期が終わり次第となります。
このようなタイミングでタイヤが古くなっていたり摩耗・劣化していれば交換する機会になります。
- パンクやバーストしたとき
-
パンクしたタイヤが修理できない場合も交換が必要です。またバーストも同じく交換となります。このとき、パンクおよびバーストしたタイヤだけを交換するのか、フロントもしくはリアの左右2輪だけ、もしくは全輪とも交換するのかといった選択肢があります。
タイヤローテーションの時期も含めてプロのスタッフに相談することをおすすめします。
関連記事:タイヤバーストの原因とは?バーストしたときの対処方法と予防方法
- タイヤローテーションするとき
-
定期的なタイヤのローテーションは適正なタイヤの寿命を維持するために欠かせないメンテナンスです。
例えば前輪駆動車(FF)では前輪が駆動と舵取りの両方を担うために負担が大きく摩耗も早くなりがちです。そこで前後輪を入れ替えてタイヤを有効に使うのがタイヤローテーションのメリットです。また偏摩耗を軽減する効果もあります。タイヤローテーションを機会にタイヤに異常が見つかるケースもありますので、こういった場合も交換を検討します。
タイヤ交換と同時にしておきたいこと
タイヤを交換するのであれば、単にタイヤだけを交換するのではなく同時にしておきたい調整やメンテナンスがあります。
- バランス調整
-
新しくタイヤを交換したときはバランス調整が必要になります。
その理由のキーワードになるのがタイヤの均一性を表す言葉「ユニフォミティ」です。本来であればタイヤの全周においてその寸法や重量、剛性が均一であることが理想ですが、現実には製造段階でタイヤの真円性を完全に確保するのは困難ですので、タイヤ交換時にユニフォミティを改善する角度でホイールと組み合わせたりバランスウエイトをホイールに貼って調整することになります。
この調整のためにバランサーという専用の設備が用いられます。ちなみに、バランス調整を怠ると走行時に振動が発生する、直進性が悪化する、タイヤの偏摩耗が発生するといったデメリットが発生します。タイヤを交換するときはバランス調整が必要なものと考えるのが適切です。
- 窒素ガス充填
-
一般的にタイヤの空気圧を調整するときに充填するのは空気(大気)です。それに対して、タイヤに窒素ガスを充填することが好ましいとされる理由があります。空気が抜けにくいこと、空気圧が安定していること、そしてロードノイズが低減されることです。
窒素ガスはタイヤのゴムを透過しにくい性質があり、適正なタイヤの空気圧が比較的長く保てます。空気圧が適正であれば燃費の悪化や偏摩耗を防ぐことができます。また、窒素ガスは外気温やタイヤの発熱の影響を受けにくく空気圧が変化しにくい性質があり、走行安定性や乗り心地の悪化を防ぎます。さらに窒素ガスは音や振動を伝えにくいといった特徴もあり、タイヤのロードノイズを伝えにくくする働きがあります。
このような理由からタイヤのエア調整に空気ではなく窒素ガスを愛用するドライバーが増えています。
- エアバルブ交換
-
タイヤを装着するホイールには必ずエアバルブ穴が備わっています。エアバルブとはその穴に差し込まれることでタイヤに空気を充填するための入口となるパーツです。
バルブには空気の充填の入口以外にも、金属製バルブの場合、働きとして金属のホイールと金属のバルブの接触部分から空気が逃げないよう密閉性を保つことが求められます。このシールのためのゴムが劣化してしまうとエア漏れの原因になるので定期的に交換することが求められます。エアバルブの寿命は2〜3年が目安です。
このエアバルブ交換には、車からタイヤ&ホイールを外してさらにホイールからタイヤを外すといった工程が発生します。エアバルブ交換だけでは工賃が割高になってしまいますので、タイヤを交換する際に同時に交換しておくとリーズナブルです。
- カーディーラー
-
お車を購入したディーラーであれば手厚くサポートしてもらえるメリットがあります。純正指定されたサイズのタイヤに履き替えるのが原則で、メーカー保証の関係で一部融通が利かない場合(純正はランフラットなのにラジアルを履かせたい等)もありますが、お乗りの車に対する専門知識が豊富なので、タイヤ交換時に何か不具合が見つかった際など安心です。
- ガソリンスタンド
-
最寄りのガソリンスタンドで給油の機会にタイヤ交換の相談に乗ってもらえる気軽さがあります。ただし、タイヤの種類や在庫は豊富ではありません。また、ガソリンスタンドの拠点数が減ってしまったのと、セルフサービスのお店では以前のようなコミュニケーションも期待できなくなっているのが現状です。
- タイヤ専門店
-
タイヤ専門店はタイヤに関する知識が豊富です。
ただしタイヤメーカー系列のタイヤ専門店であればそのメーカーのタイヤを装着することになりますので、検討されているタイヤ銘柄があるときはお店の系列を確認してから訪れるようにしましょう。
- カー用品店
-
カー用品店でタイヤを交換するメリットは気軽に相談できること、タイヤの専門知識が豊富なこと、またタイヤ銘柄のバリエーションが豊富なので予算に合わせて選択できるメリットもあります。各タイヤメーカーのトップモデルはもちろん、オートバックスではお得にして性能も両立したプライベートブランドもラインナップしています。また、タイヤ交換の作業予約ができたり、待ち時間に最新のドライブレコーダーや洗車用品などをチェックできるので時間を有効活用できます。
タイヤ交換をお得かつお安くすませる方法は?
タイヤ交換を安く済ませることだけにフォーカスすれば、タイヤを通信販売で購入してDIYで取り付ける方法もあります。
ただしタイヤチェンジャーといった専用設備がなくハンドツールでの脱着は技術も必要ですし、ホイールが大きくなればなるほど重労働です。ビード上げ(タイヤとホイールを密着させて機密性を確保すること)もままなりません。
またタイヤはゴム製であるため使わなくても経年変化が始まっており、通販サイトで購入する際は事前に製造年月日を確認することをおすすめします。加えて、タイヤ交換においてはバランス調整が必須であることを考えるとDIYはハードルが高いと言えます。交換した後のタイヤを廃棄する手間と費用も計算に入れておく必要があります。
- タイヤ交換は持ち込みがお得? 工賃込みの店頭価格がお得?
-
タイヤをウェブサイトなどで購入してお店に持ち込む方法もありますが、持ち込んだ場合のタイヤ交換の工賃はそのお店でタイヤを購入した場合よりも割高であることが一般的です。
タイヤをお得に交換するには「タイヤ単体購入費+持ち込み工賃」で比較するようにします。ネットショップはもちろん実店舗を構えるオートバックスでは、「タイヤ取り付けコミコミセット」などお得にタイヤ交換できるプランをご用意しております。
このプランではタイヤの脱着・組み替えはもちろん、バランス調整やゴムバルブ交換、そしてタイヤの廃棄処分費用までカバーしています。タイヤ交換をトータル費用で考えるなら選択肢から外せません。
※詳しくはこちら
- オートバックスの会員登録がおすすめ
-
タイヤ交換のタイミングでは、オートバックス会員へのご加入をおすすめいたします。オートバックス会員とは、オートバックスをお得にご利用いただける会員カードです。
メンテナンスオプションにご加入いただくと、オイル交換作業工賃が無料になるなど、カーライフをしっかりサポートします。特典は1年間ご利用いただけ、また、会員情報を登録しておけば、次回以降、作業申込時に作業伝票への記入も不要になります。
入会と同時に特典をご利用いただくこともできるとても便利な会員カードです。
>オートバックス会員についてはこちら
-
さらにオートバックスの「あんしんタイヤ補償」なら最長18ヶ月の長期にわたってパンクなどのトラブルに対して限度額までの補償をお受けいただけます。最長18カ月以内に国内における偶然の単独事故でパンク・バースト・ピンチカット(タイヤ横側の一部にできる、盛り上がったような変形)が発生した場合などタイヤに関するトラブルが発生した際、補償期間中1回に限り、限度額以内でタイヤ本体・交換に必要な費用もすべて補償するというものです。
タイヤを交換する作業工賃も補償内容に含まれるため、スペアタイヤからの付け替えも安心です。
※補償には条件があります。さらに店舗によっては「タイヤ保管サービス」まで用意しており、シーズンオフにタイヤを預けておくこともできます。
こういった便利なサービスも活用し、トータルコストをお得に抑え、カーライフを充実させたいところです。
>オートバックスの「あんしんタイヤ補償」についてはこちら
-
>タイヤ保管サービスについてはこちら
まとめ
-
タイヤをお得に交換して費用を抑えるには、タイヤの価格だけでなく工賃も含めたトータルコストで比較・検討するようにしましょう。交換費用だけでなく安全なドライブのためにも、確かな技術や設備、知識のあるお店を利用するのがおすすめです。
オートバックスではプライベートブランドをはじめとする豊富な種類のタイヤはもちろん、アフターサービスも充実しております。プロのスタッフがご予算に応じて、お車や乗り方に合った最適なタイヤをご提案させていただきますので、是非お気軽にご相談くださいませ。
- ネットで購入したタイヤを店舗に送ることはできる?
-
オートバックスのネットショッピングサイトでご購入いただく場合は、作業店舗へ商品を発送し、作業をご予約いただくことが可能です。
その他の通販サイト等で商品を購入される場合は、申し訳ございませんが直接店舗への発送はご遠慮いただいております。
オートバックスのタイヤネットショッピングページはこちら
- タイヤ交換予約をしたいが、タイヤは事前に購入しておくの?それとも店頭で購入するの?
-
どちらでもご対応可能です。
オートバックスのネットショッピングサイト『オートバックスドットコム』でご購入いただく場合は、作業店舗へ商品を発送し、作業をご予約いただくことが可能です。
オートバックスのタイヤネットショッピングページはこちら