ロックナットには複雑な形状のものやシリアルナンバー付きのものなど、さまざまな種類の商品があります。
いずれも家の鍵などと同様に、ナットに刻んだ溝のパターンを変えることによって個体の差別化をはかる仕組みになっています。そして溝が刻まれる部位により以下の2種類に大別することができます。
◆外溝タイプ
ナットの外側に溝があるタイプ。構造上複雑なパターンの溝を刻みにくい特性がある分、一般的にはコストパフォーマンスに優れるメリットがあります。
◆内溝タイプ
ナットの内側に溝があるタイプ。一般的に外溝タイプより高額になりますが、溝のパターンをほぼ無数に設定できることからセキュリティの高さに定評があります。
商品ごとに外見上の特徴も、また盗難に対する安全性能の考え方も異なります。安全性をとことん追求したいという方はシリアルナンバー付きで文字通り世界にひとつしかない商品なども販売されていますので、確認してみることをおすすめします。
いずれにしても通常のホイールナット同様に車軸のハブにナットの直径とネジ山のピッチが合い、ナットの底面形状がホイールの取付座面の形状と合致しているものでないと取り付けることはできません。適用できるか否か必ず確認してから購入するようにしましょう。