低燃費タイヤの指標となるタイヤラベリング

コストパフォーマンスの側面からだけでなく、環境意識の高まりからも低燃費タイヤ(エコタイヤ)の人気が高まっています。その低燃費タイヤの性能指標として活用されているのがタイヤラベリング制度です。
ここでは、タイヤラベリングの仕組みや読み方など低燃費タイヤ選びの参考になる情報をご紹介します。

目次

タイヤラベリングのしくみ

タイヤラベンリグ制度は、低燃費タイヤの普及を目的に採用された「低燃費タイヤ等の普及促進に関する表示ガイドライン」の仕組みです。乗用車用のサマータイヤに適用されています。2010年(平成22年)、社団法人日本自動車タイヤ協会(JATMA)により業界自主基準として制定されました。
タイヤラベリングの大きな特徴は、グレーディングシステムとラベル表示です。低燃費タイヤの性能を測定するための指標として2つの基準を設け、それぞれの観点から商品をグレード分けしているのです。そして測定結果であるグレードの情報をラベルとして表示することで、消費者のタイヤ選びをサポートしようというわけです。

低燃費タイヤの性能指標は2つ

タイヤラベリングのグレーディングシステムの基準となる指標には、以下の2項目があります。

① 転がり抵抗
自動車が走行する際、タイヤにはさまざまな負荷がかかっています。タイヤの回転と同時に回転とは逆方向の抵抗力が起きるからです。この抵抗力となる力を「転がり抵抗」と呼んでいます。転がり抵抗は主に以下の3つの要素によって生じます。

◆タイヤの変形
主素材がゴムでできているタイヤは、素材の特性上路面の状況や車体の重量などによって走行時に変形しながら回転しています。このタイヤの変形によって抵抗力が生じます。

◆接地摩擦
タイヤのトレッドと路面の摩擦によっても抵抗力が生じます。

◆空気抵抗
加速や風量によって車体が受ける空気抵抗の力はタイヤにも抵抗力となって伝わっています。
転がり抵抗が大きくなればそれだけ大きな駆動力が必要です。反対に転がり抵抗が小さければ必要とする駆動力も小さくて済みます。駆動力の大小は燃料の供給量に直結することから、転がり抵抗が燃費の指標となり得るのです。

② ウェットグリップ性能 科学的な視点から見ると、タイヤの転がり抵抗とグリップ力は相反する関係にあるといえます。路面をグリップする力は主に路面とタイヤとの接地摩擦から生じるものなので、グリップ力を弱めれば転がり抵抗も小さくなるからです。特に路面が濡れて滑りやすい状態の場合はその傾向が顕著です。
しかし省燃費を目的としていても、安全に走行するためにはタイヤのグリップ力が不可欠です。そこで濡れた路面での制動能力も指標となったのです。
技術が進歩した近年では、素材やトレッドパターンの開発によって転がり抵抗とウェットグリップ力の両方が飛躍的に向上しています。

グレードの分類

グレーディングシステムは、上記2つの指標それぞれに以下のような等級(グレード分け)を設置しています。



転がり抵抗のグレードがA以上、かつ、ウェットグリップ性能のグレードがa~dのタイヤがタイヤラベリング制度が示す低燃費タイヤです。



転がり抵抗のグレーディング(単位 N/kN)

転がり抵抗係数(RRC) 等級
RRC≦6.5 AAA
6.6≦RRC≦7.7 AA
7.8≦RRC≦9.0 A
9.1≦RRC≦10.5 B
10.6≦RRC≦12.0 C


ウェトグリップ性能のグレーディング(単位 %)

転がり抵抗係数(RRC) 等級
155≦G a
140≦G≦154 b
125≦G≦139 c
110≦G≦124 d

タイヤラベリングの読み方

低燃費タイヤであることを示すアイコン



転がり抵抗の性能を示すアイコン



ウェットグリップ性能を示すアイコン





タイヤラベリングは上記のアイコンを活用し、たとえば以下のように表示されています。


◆低燃費タイヤ

この表示から、転がり抵抗がAAグレード、ウェットグリップ性能がcグレードの低燃費タイヤであることがわかります。



◆低燃費タイヤでないもの

この表示から、転がり抵抗性能が Bグレード、ウェットグリップ性能がbグレードで、低燃費タイヤとは呼べないことがわかります。

まとめ

次回のタイヤ交換の際には低燃費タイヤを装着しようと考えている方も多いのではないでしょうか。
そんな方にとってタイヤラベリングは役立つ指標となってくれるはずです。
燃費性能だけでなく安全性もしっかりと確保されたタイヤを選び快適なカーライフを送りましょう。

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