最低地上高の基準は、車の安全性と実用性を確保するために設けられています。道路運送車両の保安基準第3条には「自動車の接地部以外の部分は、安全な運行を確保できるものとして、地面との間に告示で定める間げきを有しなければならない」 と記載があります。
車の下側には、オイルパンやマフラー、排気系の部品など、多くの重要パーツがあります。もしこれらが地面に近すぎると、部品の破損・排気漏れ・走行トラブルの原因になってしまいます。実際にエキゾーストマフラーのタイコが衝撃で落ちてしまったという事例もあります。
また、最低地上高が適切に確保されていないと、走行中の安定性が損なわれたり、視認性が悪化したりする危険もあります。