裂けたワイパー 裂けたワイパー

ワイパー交換はゴムだけでいい?ゴムのタイプや選び方、交換する方法

「車のワイパー交換」と聞いて、ガラス面の雨や汚れを拭き取る装備ごと交換すると思われる方も多いかもしれません。しかし、ワイパーは、ゴムだけの交換も可能です。

この記事では、ワイパーゴムのタイプや点検のポイントを紹介。また、ワイパーゴムの交換にかかる費用と、自分で交換する方法などについても見ていきましょう。

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ワイパーを構成する3つの部品

ワイパーは、大きく分けて「ワイパーゴム」「ワイパーブレード」「ワイパーアーム」という3つの部品から構成されています。それぞれ、下記のような役割を果たしています。

<ワイパーを構成する部品とその役割>

・ワイパーゴム:車のガラス面に密着して雨を拭き取る
・ワイパーブレード:ワイパーゴムがガラス面に密着するように押しつける
・ワイパーアーム:ワイパーモーターと接続してワイパー全体を左右に動かす

車の部品なので、いずれも交換自体は可能です。ただし、ワイパーアームは10年連続使用しても壊れることはほぼないので、よほどの問題が起きない限り交換する機会はないでしょう。

ワイパーゴムのタイプ

ワイパーゴムには、「グラファイトタイプ」「撥水タイプ」の2タイプがあります。ここでは、それぞれがどのような特徴を持つのかご説明しましょう。ワイパーゴムを交換する際の参考にしてください。

グラファイトタイプ(ノーマルタイプ)
グラファイトタイプは、ワイパーゴム表面にグラファイト加工(炭素加工)を施したタイプ。ガラス面の滑りが良くなる上に、撥水コーティングをしたガラスとの相性も良好なので、コーティングの効果が持続します。
撥水タイプ
撥水タイプは、ワイパーを稼働させることにより、ガラス面に撥水効果を与える優れたワイパーゴムです。ワイパーゴムの中では最も高価ですが、ガラス面に撥水コーティングをする必要がなくなるというメリットがあります。

ワイパーゴムの交換サイクル

ワイパーゴムの交換時期は、目安として6ヶ月に1回です。ちなみに、ワイパーブレードは、1年に1回の交換がおすすめです。ワイパーゴムの交換を1年に2回行っているという方は、そのうちの1回はワイパーブレードごと交換するといいでしょう。

なお、ワイパーゴムの交換時期は、車の保管場所などの環境にも左右されます。直射日光があたる駐車場と屋根付き駐車場では、ワイパーゴムの劣化スピードは大きく異なることは覚えておいてください。

ワイパーゴムを点検する際のポイント

ワイパーゴムに問題があると、雨天時には視界確保が困難になることもあります。
注意したいのは、ワイパーゴムの劣化を疑うようなサインが出ても、実際に状態を確認してから交換を検討したほうがいいということ。ここでは、ワイパーゴムの劣化を判断するための点検のポイントをご紹介します。

ワイパーゴムが裂けたり、ひび割れしたりしていないか

ワイパーゴム部分を確認して、ゴムが裂けたり、ひび割れしたりしていれば、確実にワイパーゴムの劣化です。なるべく早めに交換するようにしてください。
ワイパーゴムが変形していないか
ワイパーゴムが変形して、波打つようになっている場合があります。中には、自動車整備士のようなプロでないと気づかないレベルのゆがみもあるので、注意が必要です。見た目があまりゆがんでいないように見えても、新しいワイパーに交換してみると、水はけの具合が格段に良くなるケースもあります。
ワイパーゴムを手でさわってみて硬化していないか
見た目に問題がないようでも、ワイパーゴムを手でさわってみて、弾力がなく硬化していることに気づくケースもあります。ワイパーゴムが硬くなったままワイパーを稼働させれば、車のガラス面に傷がつきかねません。できるだけ早く交換することをおすすめします。

ワイパーゴムを交換する費用

ワイパーゴムの交換は自分で行う以外に、カー用品店やガソリンスタンドなどに依頼することができます。ここでは、ワイパーゴム交換を自分で行う場合と、誰かに依頼する場合の、費用の目安を見ていきましょう。
なお、ワイパーゴム交換にかかる費用は、新しいワイパーゴムの商品価格と工賃の合計です。ワイパーゴムのタイプによっては、ワイパーブレードもいっしょに交換する必要がありますのでご注意ください。

ワイパーゴム交換を自分で行う場合:約1,000円~2,000円

ワイパーゴムは自分で交換可能な部品です。車の維持費を節約したい、あるいは「自分で愛車の面倒をみたい」という方は、自分で交換してみましょう。
自分でワイパー交換を行う際にかかる費用は、ワイパーゴムの購入費のみ。ワイパーゴムをカー用品店で買うとしたら、約1,000円~3,000円。工賃は0円です。
ワイパーゴム交換をカー用品店に依頼する場合:約1,300円~4,000円
ワイパーゴム交換をガソリンスタンドに依頼する場合:約1,500円~4,000円
ワイパーゴム交換は、ガソリンスタンドで依頼することも可能です。ただし、ガソリンスタンドでは交換作業自体は可能でも、カー用品店と違ってワイパーゴム単品で販売していなかったり、ワイパーゴムだけの交換を受けつけてくれなかったりする店もあるので注意が必要です。

別途購入した上で持ち込んだワイパーゴムを交換だけでも引き受けてくれるガソリンスタンドであれば、工賃は約500円~1,000円、ワイパーゴムの費用と合わせて4,000円以内に収まるでしょう。カー用品店でワイパーゴムを交換する費用とあまり変わらないので、ワイパーゴムだけの交換であれば、ガソリンスタンドを利用するメリットはあまりないかもしれません。
ワイパーゴム交換をカーディーラーに依頼する場合:約3,500円~4,500円
ワイパーゴムの交換は、車を購入したカーディーラーに作業依頼することもできます。車検(継続検査)や法定点検のタイミングに交換してもらうのも1つの手です。

カーディーラーでワイパーゴム交換を行う費用としては、工賃が約1,500円、ワイパーゴムは約2,000円~3,000円となり、最大で4,500円程かかります。最もコストがかかる交換方法ですが、車の購入先であれば安心感も得られることでしょう。

■まとめ:ワイパーゴム交換の費用の目安

  工賃 ワイパーゴム代
自分で交換 0円 約1,000円〜3,000円
カー用品店で交換 約300円〜1,000円 約1,000円〜3,000円
ガソリンスタンドで交換 約500円〜1,000円 約1,000円〜3,000円
カーディーラーで交換 約1,500円 約2,000円〜3,000円

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ワイパーゴムの選び方

自分の車に適合しているワイパーゴムを確認するには、車検証で車種・型式・年式を調べ、カー用品店のカタログで適合モデルを探すのが最も早い方法です。ただし、中古で購入した車は、純正のワイパーブレードがついているとは限りません。しっかり確認しておかないと、交換時期になって購入したワイパーゴムが、取りつけられないこともあるので注意してください。

オートバックスでは店頭に「電子適合システム」が設置してあります。車のメーカー、型式から適合検索できる他、スマホアプリ、ポイントカードの会員バーコードをスキャナにかざすことで適合検索が可能になります。
その上で、自分がワイパーゴムに何を求めるのかを考えれば、交換すべきワイパーゴムを決めることは簡単です。ここでは、ワイパーゴムを選ぶ際のポイントについて見ていきましょう。
ワイパーゴムを価格で選ぶ
ワイパーゴムを価格で選ぶ方法は、コスト重視派にはおすすめです。ノーマルタイプを選んでも問題なく使えるので、特にデザインや水はけの性能を重視しなければ価格で選ぶべきでしょう。
ワイパーゴムを撥水性で選ぶ
水はけを重視するのであれば、撥水性の高いワイパーゴムを選びたいところ。ガラス面に撥水コーティングを施していないのであれば撥水タイプ、撥水コーティングを施しているのであればグラファイトタイプが最適です。
ワイパーゴムを純正品か市販品かで選ぶ
ワイパーゴムを純正品にするか市販品にするかというのも、ワイパーゴム選びの判断基準の1つとなります。一般的に純正ワイパーのほうが、性能は同じでも市販品に比べると高価です。純正品にこだわらないという方は、同程度以上の性能を持つ市販品のワイパーゴムをおすすめします。

ワイパーゴムを自分で交換する際に準備するもの

ワイパーゴムを交換するといっても、ワイパーブレードも同時に外すことになります。ワイパーに関する作業をする際には、交換するワイパーゴム以外にも、さまざまなアイテムが必要です。
続いては、ワイパーゴムを交換する際に準備するものをご紹介します。
厚手のタオルや雑巾
厚手のタオルや雑巾は、ワイパーブレードを外したワイパーアームの先端部分とガラス面のあいだに挟みます。タオルや雑巾は、ワイパー交換作業中にガラス面を保護する役割を果たします。
汚れても良い服装や手袋
ワイパー交換を行う際には、念のため汚れても良い服装で作業します。また、指や手にケガをしないように、手袋(軍手など)を装着しましょう。
手が届きにくいときのための踏み台
車種や作業場所によっては、手が届きにくい箇所の作業も起こりえます。踏み台があると便利です。

ワイパーゴムを自分で交換する際の作業の流れ

自分でワイパーゴム交換をすることは決して難しくはありません。ここでは、ワイパーゴム交換を自分で行う際の作業の流れをご紹介します。

1. ワイパーアームを立てる

最初に、ワイパーアームを立ち上げます。ワイパーアームを持って立たせるのが安全に行うためのコツです。ボンネットの下にワイパーアームが隠れる「コンシールドワイパー」を備えた車種であれば、電動でワイパーを動かしてから、あらためて立ち上げてください。

2. ワイパーアームからワイパーブレードを外す

次に、ワイパーアームからワイパーブレードを外します。
ワイパーブレードを取り外すときには、フロントガラスのガラス面にタオルや雑巾を置いておけば、反動でアームが戻ってしまっても、ガラス面を保護できます。ワイパーアームとワイパーブレードの接続部分にある突起を押しながらワイパーブレードをスライドさせると、ワイパーアームから外すことができます。

3. 古いワイパーゴムを取り外す

ワイパーブレードからワイパーゴムを取り外す際は、ワイパーブレードの先端近くにあるワイパーゴムのロック部分に注意しながら行います。

4. 新しいワイパーゴムを装着する

古いワイパーゴムを抜いたら、新しいワイパーゴムを装着しましょう。ワイパーゴムをワイパーブレードに差し込むときには、針金のような金属部品を固定する樹脂ホルダーを外し、ワイパーゴムの溝にワイパーブレードを噛み合わせながら根本まで差し込みます。途中でゴムがゆがんだら、最後まで差し込んだ後に、ワイパーゴムの溝がワイパーブレードに噛み合うように調節してください。
ストッパーがあるものに付いては嚙合わせる必要があります。ストッパーの向き(立てた時の上側、下側)にも注意が必要です。
5. ワイパーブレードをワイパーアームに取りつける
ワイパーブレードをワイパーアームに取りつけます。作業手順はワイパーアームを外したときと反対です。これでワイパーゴム交換は完了です。

ワイパーゴムを劣化させない方法

ワイパーゴムだけの交換自体は決して難しい作業ではなく、費用もそれほどかかりません。ただ、ワイパーゴムの寿命を長持ちさせられるなら、それに越したことはないでしょう。
最後に、ワイパーゴムを劣化させない方法をいくつかご紹介します。

乾いた状態でワイパーを稼働させない

ワイパーゴムを劣化させない方法の1つに、ガラス面が乾いた状態でワイパーを稼働させないようにすることが挙げられます。濡れたガラス面ならゴムとの摩擦は少ないですが、乾いていると摩擦が大きく、ワイパーゴムに過度の負担がかかります。
また、乾いた状態で稼働させると、ほこりやゴミがワイパーに付着しやすくなるので、こまめに拭き取ることもワイパーゴムを長持ちさせる秘訣です。

ガラス面にガラスコーティングをしておく
ガラス面を撥水剤などでコーティングしておくと、いくらか費用はかかりますが、ワイパーゴムとガラス面との摩擦が少なくなり、ワイパーゴムの劣化を防ぐことができます。また、ガラスコーティングをすれば、視界も安定して確保できるのでおすすめです。

ワイパー交換するならオートバックスに依頼するのも手段の1つ

ワイパー交換は、一般的な車種であれば交換が可能です。しかし、交換の手間もある上に手をケガしたり服が汚れたりするかもしれません。最悪の場合、フロントガラスにひびが入ったり、ワイパーアームを曲げてしまったりすることも。

リスクがあるなら「自分でやりたくない」と思う方もいるでしょう。また、輸入車であれば、そもそも自力での交換は難しい場合もあるでしょう。

そんな方はぜひ、オートバックスにワイパー交換をご依頼ください。オートバックスでの作業には以下のメリットがあります。

① 自分での交換が慣れていなくても、気軽に相談・依頼できる
② 品揃えが豊富で、たくさんの種類から選べる
③ 他の作業のついでに依頼できる
④ メンテナンス会員になるとワイパーの交換基本工賃が無料
⑤ 交換した商品や日付を記録できる

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ぜひ、オートバックスへのご来店と、オートバックス会員・メンテナンスオプションへの加入をご検討ください。
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