車のバッテリー充電に空ぶかしは有効? 車のバッテリー充電に空ぶかしは有効?

車のバッテリー充電に空ぶかしは有効?最も効果的な充電方法を解説

車のバッテリーの電気残量が減ったとき、充電する必要があります。バッテリーの充電方法はいくつかありますが、車のアクセルをあおってエンジンの空ぶかしをするドライバーもいます。しかし、車のバッテリー充電において、エンジンの空ぶかしは本当に有効なのでしょうか。

この記事では、エンジンの空ぶかしのメリット・デメリットのほか、空ぶかしがバッテリー充電にどのような効果があるのかなどについて解説します。

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車のエンジンの空ぶかしとは?

まず、車のエンジンの空ぶかしには、どのような意味があるのかを整理していきましょう。

車のアクセルペダルを踏むと、エンジンへガソリンなどの燃料が送られ、エンジンの中で燃料と酸素が爆発し、その力は回転力に置き換えられます。この回転力をトランスミッション(変速機)やシャフト(駆動軸)によってタイヤに伝え、車は走行するのです。

エンジンの空ぶかしの場合はどうでしょうか。アクセルペダルを踏んでエンジンの回転数を上げても、トランスミッションをP(パーキング)やN(ニュートラル)レンジに入れていると、シャフトは回転しないため、車は動きません。エンジンの回転数を上げたことにより、エンジン音が大きくなるだけの状態なのです。
車のエンジンの空ぶかしは昔のキャブレター車では有効だった
エンジンの空ぶかしは、燃料噴射装置に「キャブレター」が採用されていた1980年代頃までの車では有効でした。これは、外気温・気圧に関係なく、アクセルの開け方に応じて、あらかじめ設定された割合でエンジンに燃料を送り込む仕組みとなっています。

そのため、エンジンが冷えた状態やエンジンが始動して間もない状態では、エンスト(エンジンストール)を起こすこともあったのです。その意味で、キャブレター車はエンジンの空ぶかしをする必要がありました。

一方で、現代の車で採用されている燃料噴射装置は、外気温・気圧、酸素量などをコンピューターが測定し、エンジンに燃料の供給調整を行う「電子制御インジェクション」を搭載しています。つまり、ドライバー自身がアクセルの強弱で燃料供給量をコントロールする必要がなくなったのです。

車のエンジンを空ぶかしするメリット・デメリット

現代の車のエンジンを空ぶかしすると、どのようなことが起きるのでしょうか。ここでは、車のエンジンを空ぶかしするメリット・デメリットを見ていきます。
空ぶかしのメリット
車のエンジンを空ぶかしするメリットは、キャブレターを搭載したエンジンでなければ、基本的には「ない」といっていいでしょう。
「レーシングカーが走行前にエンジンの空ぶかしをしたり、空ぶかししてエンジンを切ったりするのはなぜか?」と疑問を抱く人もいるかもしれません。

そもそもレーシングカーは、エンジンを高回転で使用し、レースのあいだだけの高負荷に耐えるように作られた車です。そのため、性能をフルに発揮するためにエンジンを暖めるなどの事前操作が必要になります。これらの操作は、公道を走る車には必要ありません。
空ぶかしのデメリット
車のエンジンを空ぶかしするデメリットとして、走らないのに燃料を消費して無駄にしてしまうことが挙げられます。燃費性能が向上したエコカーに乗っているのに、わざわざ燃料を浪費する行為をする必要はないでしょう。

エンジンの空ぶかしは、エンジン自体のを劣化させるおそれがあります。エンジンは冷え切った状態より、駆動系部品が摩耗しないようにするエンジンオイルがある程度温まった状態のほうが、本来の性能を発揮します。しかし、エンジンやエンジンオイルが温まっていない状態で空ぶかしをして、急にエンジン回転数を上げるなど負荷をかければ、部品の摩耗が進みます。1回の空ぶかしで大きなトラブルが発生することはありませんが、長期的に見てエンジンの寿命を短くする要因になりうるのです。

さらに、エンジンの空ぶかしとは、走らないのにエンジン音を発生させるため、停車している場所の周囲に騒音をまき散らしている状況といえます。近年は大気汚染や騒音対策の観点から、自治体単位で「アイドリングストップ条例」が制定され、車のアイドリングストップが呼びかけられている状況です。

エンジンの空ぶかしは、単なるアイドリングより大きなエンジン音を発生させ、排出ガスも増大します。アイドリングストップ条例違反になるのはもちろん、騒音などによるトラブルを生むため、できるだけ行わないのが賢明です。

車のバッテリーの電気残量減少を判断するには?

車のバッテリーは、ヘッドライトなどをつけっぱなしにするようなミスをしなくても、自然に放電していきます。下記のような症状が出たら、バッテリーの充電量低下を疑ってください。

<バッテリーの電気残量減少を判断するサイン>
・エンジンがかかりにくい
・エンジン稼働中で停車時のヘッドライトが暗い
・アイドリングストップの動作に問題がある
・パワーウインドウやワイパーの動きが鈍い
・車のバッテリー液の変色
・バッテリーの電圧低下
・バッテリーの本体が膨張している

ヘッドライト・室内灯をつけっぱなしにすることなどによってバッテリー上がりを繰り返すと、バッテリーの劣化が進み、充電しても電気を蓄えておくことが難しくなっていきます。その際は、バッテリー交換を検討する必要があるでしょう。

車のエンジンの空ぶかしはバッテリー充電に有効?

車のエンジンが始動すれば、バッテリーが充電されます。そこでバッテリー充電の手段として、車のアイドリングやエンジンの空ぶかしをしようと考えるドライバーもいるのではないでしょうか。

ここで、車のエンジンのアイドリングや空ぶかしによるバッテリー充電の有効性について解説します。
車のバッテリー充電にエンジンの空ぶかしは不向き
車のアイドリングやエンジンの空ぶかしによって、バッテリーは充電可能です。しかし、アイドリングやエンジンの空ぶかしでバッテリーを充電するためには、1時間以上行う必要があるといわれています。

もし、1時間もアイドリングや空ぶかしを行っていた場合、アイドリングストップ条例違反となるのは明白ですし、周囲に騒音をまき散らすことで道路交通法の「騒音運転違反」となるリスクも。さらに、エンジンを高回転で空ぶかしすることで、車両火災の原因になる場合もあるのです。

また、バッテリーが上がってしまうと、そもそもバッテリーの電気残量が少ないため、エンジン始動すらできません。つまり、アイドリングや空ぶかし自体が不可能なのです。車がバッテリー上がりを起こした場合は、ブースターケーブルで他車と接続して始動することになります。
バッテリー充電するには車を走らせるか、カー用品店での充電が有効
バッテリー点検の結果や、エンジンのかかりにくさ、ヘッドライトの明るさなどによって、バッテリーの電気残量が少ないとわかったら、アイドリングやエンジンの空ぶかしを行うより、車を走らせて充電したほうが有効といえます。

また、カー用品店やガソリンスタンドの中に、バッテリーチェッカーでバッテリーを点検してくれたり、バッテリー充電をしてくれたりする店舗があります。それらのサービスを利用するのが最も効果的でしょう。

空ぶかしで充電するよりオートバックスで点検してもらおう

オートバックスでバッテリー点検
車のエンジンを空ぶかしすることは、現代の車においてメリットのない行為です。バッテリーの電気が減っていると気づいたら、無闇にエンジンを空ぶかしして充電するのではなく、走らせて充電させるか、カー用品店などで点検・充電してもらいましょう。

バッテリーの交換時期は2~3年といわれているので、バッテリー自体が劣化しているのであれば、新品に交換する方法もあります。

愛車がバッテリーに関するトラブルを抱えたら、ぜひオートバックスで点検してください。最後に、オートバックスでのバッテリー点検のメリットをご紹介します。
バッテリーの無料点検やバッテリー液補充、充電も実施
オートバックスでは、バッテリーの無料点検を行っています。バッテリー液の量はもちろん、ケースの変形やバッテリー端子のチェック、専用のテスターを使っての電圧チェックも実施しています。お気軽にご相談ください。オイル交換やタイヤ交換のタイミングはもちろん、バッテリー点検だけでもご相談いただけます。
バッテリーの持ち込み充電も可能
バッテリーのリセットやメモリーのバックアップも万全
車によってはバッテリー交換の際に、車両側のリセット作業が必要となる場合があります。オートバックスでは、リセット作業やメモリーのバックアップ作業も同時に実施。カーナビの登録や電動シートポジションなども継続利用できます。バッテリー交換後に、あらためて入力したり設定し直したりすることもありません。
バッテリー充電関連製品を店舗や公式通販サイトで販売中
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