雪用(冬用)ワイパーって何?雪用ワイパーの種類
タイヤにスタッドレスがあるように、ワイパーにもスノーワイパーと呼ばれる雪用(冬用)ワイパーがあります。降雪地帯にお住まいの方や頻繁にスキーやスノーボードへ行く方には雪用ワイパーの利用をおすすめします。今回は一般的な雨用(夏用)ワイパーと雪用(冬用)ワイパーの違い、雪用ワイパーの種類について解説します。
雨用(夏用)ワイパーと雪用(冬用)ワイパーの違い
- 雨用ワイパーの弱点を補う雪用ワイパー
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一般的な雨用ワイパーは季節を問わずオールマイティに使えるものですが、雪や氷、凍結に弱い面があります。その弱点を補うように設計されているのが雪用(冬用)ワイパーです。
雪用ワイパーの特徴
雪用ワイパーは降雪や凍結を考慮して設計開発されているため、雨用ワイパーにない特徴があります。
- 凍結しにくい構造になっている
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ワイパーにはフラット形状・デザイン形状・トーナメント形状と呼ばれるものがあります。このうちトーナメント形状とデザイン形状のワイパーブレードは関節部のあるフレーム構造となっているため、そこに雪が詰まったり水滴が凍ってしまうと柔軟性が失われ、ガラス面にワイパーゴムを適切に押し付けられなくなります。
このようなトラブルを防ぐために雪用ワイパーはゴムカバーなどで覆われており、低温下でも雪が付着しにくく凍結しにくい構造になっています。
フラット形状
ワイパーブレードとワイパーゴムが一体になっているタイプです。曲面に対して均一に密着する特徴があります。ワイパーゴムだけを交換できるものもあります。
- デザイン形状
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ブレード全体を樹脂製のカバーで覆うことで、高速走行時の払拭性能を高めています。近年の乗用車の多くがこの形状のワイパーを純正装着しています。
- トーナメント形状
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ワイパーアームの構造が大きなフレームの先に小さなフレームを組み合わせたものになっています。安定した払拭性能がある一方で、無理な力がかかると歪みやすいといったデメリットもあります。
- 錆びにくい材質を採用している
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降雪地帯では冬季に凍結防止剤が道路に散布されることが珍しくありません。凍結防止剤は巻き上げられてフロントウィンドウに付着します。雪道を走った後に窓ガラスが白くなるのはこのためです。
凍結防止剤の塩分はワイパーのフレームを錆びさせてしまうため、雪用ワイパーはフレームの材質に錆びにくいステンレスを採用していることが一般的です。
- タフで耐久性が高い
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雪が付着した窓ガラスを払拭したりワイパーそのものに雪が付着するなど、雪用ワイパーには雨用ワイパー以上に大きな負荷がかかります。耐久性を確保するために雪用ワイパーはタフな設計になっています。
雪用ワイパーの種類と選び方
雪用ワイパーにはさまざまな種類があります。それぞれの特徴と、どのような方に向いているかご紹介します。
グラファイトタイプ
グラファイトとは潤滑に利用される黒鉛の一種です。ワイパーゴムに炭素微粒子とも呼ばれるグラファイト粒子、またモリブデン粒子などをコーティングすることで滑りを良くし、ガラス面をスムーズに拭き取れるようになっています。
ビビリ音などが抑えられるので静粛性を重視する方におすすめです。
- 撥水タイプ
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ワイパーゴムに撥水剤をしみこませたワイパーで、フロントウィンドウのガラス表面に撥水皮膜を形成します。雨粒を弾くのはもちろん、雪や氷がガラスに付着しにくくなるといったメリットがあります。快適な雪道のドライブをお求めの方におすすめです。
雨用ワイパーと雪用ワイパーの交換サイクル・使い分け
ワイパーは消耗品なので定期的な交換が必須
ワイパーブレードの交換は1年ごと、替えゴムであるワイパーゴムは6ヵ月ごとの交換が推奨されています。
■ワイパーブレード
1年ごとに交換。もしくは拭きむらやビビリ音が発生するような場合も交換をおすすめします。
■ワイパーゴム(替えゴム)
6ヵ月ごとの交換。また拭いた跡がスジ状になっているときも交換をおすすめします。
- 雨用(夏用)ワイパーと雪用(冬用)ワイパーの使い分け
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スタッドレスタイヤと同じタイミングで交換することをおすすめします。冬の前に雪用ワイパーに交換し、春に雨用ワイパーに戻します。半年使ったワイパーブレードは劣化や損傷がなければ、ワイパーゴムを交換することで次のシーズンも使えるので経済的です。
雪用ワイパーの交換・取り付け方法
- 雪用ワイパーの交換手順は雨用ワイパーと同じ
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まず、適合を必ず確認しましょう。お近くのオートバックスのサイトかお近くの店舗で適合を探すことができます。ゴムだけを交換する場合は必ず現在装着中のワイパーブレードの形状と長さを確認しましょう。
ご自身で判断に迷った際はお近くの店舗にお気軽にお問い合わせください。
※交換方法、取り付け手順は車種により異なります。
>オートバックスのワイパー適合検索を利用する
- 取り付け手順
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交換作業の前にエンジンを停止します。ワイパーがボンネットの下に格納されるお車はワイパーを作動させてフロントウィンドウの上に来た時点でエンジンを切るようにしましょう。
手順1. フロントウインドウを保護するためにタオルなどをガラス面に敷く
不意にアームが倒れて、ガラスを傷つけないよう、アームとガラスの間にタオルなどを挟んでおきます。
手順2. ワイパーアームのクリップを指で外す
アームとワイパーブレードの固定部分に備わるロック機構を解除します。
手順3. ワイパーブレードをアームから丁寧に引き抜く
ワイパーブレードをスライドさせるようにしてワイパーアームから取り外します。
手順4. アームのクリップに新しい雪用ワイパーを固定する
新しいワイパーアームを逆の手順で取り付けます。
雪用ワイパーを長持ちさせる方法
ちょっとした工夫で雪用ワイパーを経済的に利用することができます。
- 夜間の駐車ではワイパーを持ち上げておく
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雪が降ったり夜間に降雪が予想されるときは、ワイパーアームを持ち上げておくようにしましょう。ワイパーをガラス面に接触させたままにしておくと凍結の恐れがあります。その状態でワイパーを作動させると、ワイパーゴムが損傷する恐れやワイパーを駆動するモーターが故障することもあります。
- ガラスが汚れているときはウォッシャー液を使う
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フロントウィンドウが汚れたままワイパーを動かすとワイパーゴムの劣化が早まりますので、必ずウォッシャー液を噴射してから払拭するようにしましょう。
オートバックスで雪用ワイパーを交換するメリット
豊富なワイパーの中から選べる
オートバックスではお車に適合するさまざまな雪用ワイパーを取り揃えています。お客様のカーライフスタイルにぴったりのワイパーが手に入ります。
お車への適合に不安を感じたら店頭スタッフへ気軽にお声がけください。最適なワイパーをご提案いたします。
- メンテナンスオプションに加入すると基本工賃が無料
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オートバックスのメンテナンスオプションに加入するとお得な特典が受けられます。
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オートバックス会員にご入会、メンテナンスオプションにご加入いただければ、ワイパー交換の基本工賃が無料で、加入期間中は何度でも無料で交換可能です。メンテナンスオプションはそのほか、エンジンオイルやオイルフィルター、エアフィルターなどの交換基本工賃が無料になります。
■ワイパーブレードの交換工賃の目安
税込220円前後~/運転席・助手席用
■ワイパーゴムの交換工賃の目安
税込330円前後~/運転席・助手席用
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メンテナンスオプションの加入価格は、1台につき税込1,100円(※会員ランクによって優遇されます)。
なおオートバックスで車検を受けると、特典としてメンテナンスオプションが2年間付帯になります。
まとめ
雪用ワイパーは雨用ワイパーが苦手とする雪道のドライブや凍結にも強いのが特徴です。雨用ワイパーと同様に撥水タイプやデザイン形状などもあるので、カーライフスタイルやお好みに合わせて選ぶことができます。
スタッドレスタイヤを交換するタイミングで雪用ワイパーに交換してみてはいかがでしょうか。ワイパー交換はお近くのオートバックスをぜひご利用ください。
>最寄りのオートバックスのお店を検索する
- ピット作業できる車種は?
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国産車はもちろん、輸入車も作業可能です。
一部特殊なお車は作業できない場合もございますので
ご心配な場合は最寄りの店舗にお問い合わせください。
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