バッテリー交換は自分でできる? DIYの解説
車のバッテリーは消耗部品です。定期的に交換することで車のコンディションを良好に維持することができる欠かせないメンテナンスの1つであり、必要な道具があればご自身で交換することも可能です。ただし、バッテリーの取り扱いには十分な注意が必要です。今回はバッテリーを自分で交換する手順や交換時に気を付ける点について解説します。
バッテリーの点検・交換の目安
定期的に点検・交換する
バッテリーは消耗部品です。走行距離に関わらず定期的に交換することをおすすめします。普通バッテリーであれば約2年、高性能バッテリーであれば約3年が交換の目安となります。
- 普通バッテリー
-
2年ごとの交換を推奨。
- 高性能バッテリー
-
3年ごとの交換を推奨。
- 車の症状を見て交換する
-
バッテリーは走行距離や使用期間にかかわらず使用状況によって寿命が短くなることがあります。例えばヘッドライトの消し忘れでバッテリーを上げてしまうとバッテリーの劣化は早まり、バッテリーが劣化すると次のような症状が現れます。
- バッテリーの劣化を示す症状
-
・エンジンがかかりにくくなった
・アイドリングストップが作動しなくなった(装着車)
・ヘッドライトが暗くなった
・オートスライドドアの反応が鈍くなった
・パワーウインドウの動きが遅くなった
・バッテリーの外観が変形している
新しいバッテリーと道具を用意する
バッテリーを交換するには、新しいバッテリーと交換に必要な道具を用意します。
バッテリーの選び方
バッテリーは寸法と容量、そして端子の位置が現在使用しているバッテリーと同じものを選ぶのが基本です。寸法や容量、端子の位置はバッテリーの規格で定められているので、バッテリーの型式(品番)が同じであれば適合します。また、寸法や容量以外にもハイブリッドカーやアイドリングストップ車などは対応するものを選ぶ必要があります。
- 標準車用バッテリーのJIS規格
-
表記例
40B19L
40→始動性能や容量などバッテリーの総合性能を表します。大きな数値ほど高性能です。
B→バッテリーの幅と高さを表します。A~Hなどの区分があり、各区分で予めサイズが決まっています。AからHになるに従って大きくなります。
19→バッテリーの長さを表します。この場合、約19cmになります。
L→プラスとマイナス端子の位置関係を表します。他にはRや、記号のないものもあります。
- アイドリングストップ車用のSBA規格
-
表記例
Q-85R
Q→バッテリーの外形寸法を表します。
85→性能ランクを表します。
R→プラスとマイナス端子の位置関係を表します。記号のないものはLタイプです。
- バッテリー交換に必要な道具
-
適合するバッテリーに加えて、次のようなものを揃えます。※一例になります。
- 工具類
-
車やバッテリーの端子に合わせてスパナやドライバーを用意します。
- グローブ(ゴム手袋)
-
手を保護するためのグローブを用意します。
- ワイヤーブラシやサンドペーパー
-
必要に応じてターミナルを清掃します。
バッテリー交換の手順
交換用バッテリーと必要な道具が揃ったら、次の手順で交換します。
車種により交換方法、取付手順が異なる場合がございます。バッテリー交換後に再セットアップが必要な場合もございます。
不明点等ありましたら、お気軽にお近くのオートバックスにお問い合わせください。
- STEP1 バッテリーの位置を確認する
-
バッテリーはエンジンルームやトランクルーム、リアシートの下などにあります。取扱説明書で確認できます。
- STEP2 バッテリーステーやカバーを取り外す
-
スパナなどを使ってバッテリーを固定しているステーやカバーを取り外します。また、プラス端子を覆うカバーも取り外します。
- STEP3 バックアップ電源をセットする
-
バッテリー本体を取り外す前にバックアップ用の電源を接続します。
- STEP4 マイナス端子から先にケーブルを取り外す
-
スパナなどを使ってバッテリーのマイナス端子から先に取り外します。
プラスの端子を先に外してしまうとプラス端子がボディなど金属部分に触れた時にショートしてしまいます。
- STEP5 プラスのケーブルを取り外す
-
続いてプラス側のケーブルを取り外します。取り外したケーブルがボディなど金属部分に触れないよう注意します。
- STEP6 バッテリーを入れ替える
-
使い古したバッテリーを取り除きます。ハイブリッド車では内部のガスを抜くための制御弁を備えたバッテリーがあります。制御弁につながっているパイプを抜いておきましょう。
古いバッテリーを取り除いた後はプラスとマイナスの向きを間違えないように新しいバッテリーを配置します。バッテリーの重量は重いので取り扱いに注意しましょう。
- STEP7 ケーブルやステーを元に戻す
-
バッテリーにケーブルを取り付けるときはプラス側から先に取り付け、続いてマイナスの端子を固定します。取り外すときとは逆の手順ですので間違えないようにしましょう。その後バックアップ電源を取り外します。
ステーやカバーなどを元に戻したら作業完了です。
- STEP8 使用済みバッテリーを適切に廃棄する
-
バッテリーには鉛や希硫酸といった有害な物質が含まれているので、使用済みのバッテリーは適切に廃棄処分しなければなりません。
オートバックスでバッテリーを交換するメリット
ご自身でバッテリーを交換するのに対して、オートバックスでバッテリーを交換すると次のようなメリットがあります。
- 車に最適なバッテリーが選べる
-
オートバックスなら、どのバッテリーがお車に適合するのか悩まされることがありません。スタッフが適合するバッテリーをご案内いたします。また近所への買い物程度で乗る「チョイ乗り」が多いなど、お客様の車の乗り方に合わせて最適なバッテリーをご提案いたします。お気軽にご相談ください。
- 重いバッテリーを運ぶ必要がない
-
バッテリーの中は鉛のプレートと液体で満たされています。そのため思いのほか重量があります。持ち運びが大変なのに加え、無理な姿勢でエンジンルームの奥へ取り付けようとすると思わぬ怪我を招いてしまうこともあります。オートバックスにご依頼いただくことでお客様の不安やトラブルを解消できます。
- 廃バッテリーを処分する手間がない
-
使用済みのバッテリーは適切に廃棄処分しなければなりません。オートバックスであれば交換後の処分もお任せください。
- リセットやバックアップも万全
-
車両によってはバッテリー交換の際、バッテリーのリセット作業が必要となる場合があります。オートバックスならバッテリーのリセットやメモリーのバックアップも万全です。ナビシステムの登録や電動シートのポジションなども継続できるので、改めて入力したり設定しなおす必要がありません。
- 無料のバッテリー点検・バッテリー液補充を承っています
-
そもそも、バッテリー交換が必要かどうか分からない方もいらっしゃるかもしれません。そのようなときもオートバックスにお任せください。オートバックスでは無料のバッテリー点検やバッテリー液の補充も承っています。オイル交換やタイヤ交換のタイミングはもちろん、バッテリー点検だけでもお気軽にご相談ください。
まとめ
バッテリーは、正しい手順を守り必要な道具さえあればご自身で交換することも可能です。ただし、バッテリーケーブルの取り扱いを誤って、ショート(短絡)させてしまうと車にダメージを与えかねません。最悪の場合、火災が発生することもあり、十分な注意が必要です。またハイブリッドカーなどの補機バッテリーについては、取り外す手順が複雑なこともあります。少しでも不安に感じたら無理をせず、バッテリー交換はオートバックスにご相談ください。
>お近くのオートバックスの店舗を検索する
- ピット作業ができる車種は?
-
国産車はもちろん、輸入車も作業可能です。
一部特殊なお車は作業できない場合もございますので
ご心配な場合は最寄りの店舗にお問い合わせください。
お問い合わせはこちら
- ピット作業の費用・時間は?
-
目安工賃・目安作業時間は下記よりご確認ください。
※車種・作業内容によって変わります。
ピットサービス・メニュー一覧