リアワイパーって何?必要性や交換時の注意点を紹介

雨の降る日が多い日本では、安全かつ快適なドライブのためにワイパーのメンテナンスが欠かせません。リアワイパーが備わっているお車であれば、フロントワイパーと同じように1年ごとのワイパーブレード交換をおすすめしています。ここではリアワイパーを交換する必要性と交換時の注意点などをご紹介します。

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リアワイパーの役割と必要性

リアワイパーの役割

リアガラスについた雨粒、道路から巻き上げられた砂や埃、黄砂、花粉、虫や鳥のふんなど、さまざまな異物をウォッシャー液を使いつつ、ガラス面から取り払って視界を確保するのがリアワイパーの役割です。
リアワイパーの必要性
リアワイパーのメカニズムや機能はフロントワイパーと同じです。ただし、すべての車がフロントワイパーを装備しているのに対して、リアワイパーについては備えていない車があります。

リアワイパーの有無は車のフォルムと関係しています。 クーペやセダンのようにリアウインドウの角度が寝ている車では、前方からルーフに沿って流れてきた走行風によってリアガラスの雨粒が後方へ吹き飛ばされやすくなっています。 一方、ミニバンやSUVなどのようにリアウインドウの角度が立っている車では、走行風がリアウインドウの表面を流れにくく雨粒や汚れがガラス面へ付着したままになりがちです。

高級車であってもクーペやセダンにリアワイパーが装備されていないことが珍しくありません。一方、多くのミニバンやSUV、軽自動車のトールワゴンなどに備わっているのには上記のような理由があります。
ドライブレコーダーの視界を確保する
ドライブレコーダーの普及によってリアワイパーの役割が一層重要になっています。ドライブレコーダーはリアカメラを備えるカメラタイプが人気です。このリアカメラを備えている商品の中にはリアウィンドウの内側に貼り付けるものがあり、リアガラス越しに後方の様子を捉えています。 リアガラスが汚れていると鮮明な映像を残すことができず、万一あおり運転の被害に遭っても加害車のナンバープレートを読み取れないといった事態も起こりえます。

リアワイパーの構造と仕組み

リアワイパーを構成する5つのパーツ
リアワイパーはワイパーモーター、ワイパーアーム、ワイパーブレード、ワイパーゴムから構成されています。ワイパーモーターは駆動源であり、ワイパーリンクはモーターの回転を往復運動に換えてワイパーアームに伝えるものです。そしてワイパーアームはワイパーブレードを支持しながらガラス面へ押し付けます。ワイパーブレードにはワイパーゴムが固定されており、このゴムはガラスの曲面に沿わせて均一な力で押しつけられています。

ワイパーゴムはガラス面の雨粒を完全に取り除くのではなく、ガラス表面に均一な厚みの水膜を形成させることでクリアな視界を実現しています。

リアワイパー利用時の注意点

リアウインドウのガラス面が乾いているときに使わない
リアワイパーは雨粒だけでなく道路から巻き上げられた砂や埃、ガラス面に積もった花粉などを取り除くときにも使いますが、このときに避けたいのはガラス面が乾いたまま作動させてしまうことです。乾いたまま払拭させるとガラス面を傷つけるおそれがあります。 また、ワイパーゴムの劣化を早めてしまう原因にもなります。車種によってはリアワイパーを作動させると自動的にウォッシャー液が噴射されるのは、このような事情があるからです。雨天以外でリアワイパーを使うときは必ずウォッシャー液を噴射させるようにしましょう。
ウォッシャー液が切れているのに出し続けない
ウォッシャー液を切らしてしまうことがありますが、ウォッシャー液がタンクに入っていないことに気付いたら速やかにポンプを作動させるのはやめましょう。ウォッシャー液が空のままポンプを作動させ続けるとポンプが焼き付いてしまうおそれがあります。
エンジンを切った状態で長時間作動させない
エンジンを切ったまま長時間リアワイパーを作動させることは避けるようにしましょう。とくにハイブリッド車ではハイブリッドシステムを切ったままワイパーを動かし続けると補機バッテリー上がりの原因になることがあります。

リアワイパー劣化の見極め方と交換の目安

消耗品はワイパーブレードとワイパーゴム

ワイパーを構成する部品のうちワイパーゴムとワイパーブレードは消耗品であり、定期的な交換が必要になります。

ワイパーゴムは汚れたガラス面との接触によって摩耗が進むと平滑面が失われてきれいにガラス面を拭き取れなくなります。 また、摩耗と同じく深刻なのが劣化による硬化です。紫外線を浴び続けることによってゴムが劣化すると柔軟性が失われてガラスへ密着できなくなり、やはりきれいに拭き取ることができなくなります。そのまま使い続けるとゴムが切れてしまうこともあります。
リアワイパーのブレード交換の目安は約1年
リアワイパーのブレード交換はフロントワイパーと同じ約1年が目安です。またワイパーゴムだけを交換する場合は約6ヶ月が目安となります。
リアワイパー交換の目安となる症状
リアワイパーを作動させてもリアのガラス面に「にじみ」や「拭きムラ」が残るようなら交換のタイミングです。またビビリ音が発生するようであれば、ガラス面に油膜が付着していたり汚れが広がっていないか確認しましょう。ガラス面に汚れや油のないときはリアワイパーの交換がおすすめです。
フロントワイパーと同時に交換する

リアワイパーが劣化していると車検に通る?通らない?

検査項目にはないがチェックされている
車検においてリアワイパーがガラスを正しく拭き取れているかをチェックする検査項目はありません。またリアワイパーの装着を義務付ける法律もありません。しかし、リアワイパーのゴムの端が切れていたり目視で劣化が判断できるときは交換をおすすめしております。

リアワイパーの選び方

適合検索をする

リアワイパーを交換するときは、必ずお乗りの車に適合するものを選びます。リアワイパーのワイパーブレードは車種によって長さが異なるほか、取り付け(固定)方法も異なります。またワイパーゴムも車種によって断面形状や長さが異なるので、必ず適合するものを選ばなくてはなりません。

ワイパーブレードやワイパーゴムの選び方は、ワイパーメーカー各社やオートバックスの提供しているワイパー適合検索を利用します。またオートバックスでは店頭に用意している適合表は自由に閲覧可能です。店頭スタッフにお声がけいただければ最適なリアワイパーをご提案いたします。

> オートバックス公式通販サイトで適合を確認する

■リアワイパーにエアロタイプはNG?
ワイパーブレードにはエアロタイプがあります。フロントワイパーには人気の選択肢ですが、リアワイパーにエアロタイプを選ぶと製品によっては走行風でワイパーが浮き上がってしまうため、ワイパーゴムがガラス面に正しく押し付けられないといったことがあります。ルックスにも優れるエアロタイプですが、リアワイパーとは相性がよくないことがあるので注意が必要です。

リアワイパーの交換手順

交換に工具は不要
リアワイパーはどの車種もほぼ同様の手順で交換が可能になっています。また工具などを使わなくても交換できるようになっています。
1. リアワイパーアームを起こしてブレードを外す
エンジンをオフにして、ワイパーアームを起こしてワイパーブレードを取り外します。ブレードを取り外したらガラス面にウエスやタオルなどを置いた上にワイパーアームを静かに倒します。これはアームが不意に倒れてガラスを傷つけたり割れたりするのを防ぐためです。

2. ワイパーブレードからゴムを引き抜く

ワイパーブレードのストッパーからワイパーゴムを引き抜きます。このとき、ワイパーブレードのツメとツメの間を軽く握るとゴムが浮き上がって引き抜きやすくなります。
3. ワイパーゴムを付け替える
古いワイパーゴムから2枚の金属プレート(金属レール)を取り外して、新しいゴムに付け替えます。新しいワイパーゴムに金属プレートが付属している場合は新しいものを利用します。
4. ワイパーゴムをブレードに装着する
ワイパーゴムには方向性があるので、向きに注意しながらワイパーブレードのすべてのツメを通して装着します。ゴムが滑らず入りにくいときは、少量のウォッシャー液をゴムに塗るとスムーズに入れやすくなります。
※リア樹脂タイプの替えゴムには方向性はありません。形状をよく確認してから装着してください。
5. ワイパーブレードをアームに装着する
ワイパーゴムを替えたワイパーブレードをアームに固定します。ワイパーブレードごとリアワイパーを交換するときは上記2~4の手順を省きます。

まとめ

リアワイパーの定期的な交換はフロントワイパーと同様に必須のメンテナンスです。オートバックス会員にご入会、メンテナンスオプションにご加入いただければ、ワイパー交換の基本工賃が無料で、加入期間中は何度でも無料で交換可能です。

メンテナンスオプションはそのほか、エンジンオイルやオイルフィルター、エアフィルターなどの交換基本工賃が無料になります。

メンテナンスオプションの加入価格は、1台につき税込1,100円(※会員ランクによって優遇されます)。オートバックスで車検を受けると、特典としてメンテナンスオプションが2年間付帯になり、愛車を労わる方ほどお得にメンテナンスいただけます。

>メンテナンスオプションについてはこちら

お車に適合するパーツからスタッフがご提案いたしますので、お客様のお車とライフスタイルに最適なワイパーをお選びいただけます。リアワイパーのメンテナンスはぜひオートバックスをご利用ください。

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