ハイブリッド車(ハイブリットカー)のバッテリー交換時期・費用は?

ハイブリッド車に乗っていて気になること、これからハイブリッド車に乗り換えるつもりで気になることといえば、バッテリーの寿命や交換時期やそのための費用ではないでしょうか。

バッテリーは消耗品ですので適切なタイミングで交換しなければならず、安心・快適なドライブのためには欠かせないメンテナンスの1つです。

ここではハイブリッド車のバッテリー交換について解説します。

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ハイブリッド車は2種類のバッテリーを搭載

駆動用バッテリーと補機バッテリーを積んでいる

プリウス外観
ハイブリッド車とは、エンジンとモーターの双方を備える車のことを指します。

プリウスから始まったハイブリッド車の人気を背景に、さまざまな車種が登場しました。そのため、ハイブリッドシステムといってもその仕組みは車によって異なります。

いずれのハイブリッド車にも共通しているのは2種類のバッテリーを積んでいることです。1つは主に走行に関わるバッテリーであり、もう1つはカーナビゲーションシステムなどの電装品のためのバッテリーです。

前者の走行に関わるバッテリーは駆動用バッテリー、走行用バッテリー、メインバッテリーなどと呼ばれ、後者は補機バッテリー、サブバッテリーなどと呼ばれて、それぞれ区別されています。

ハイブリッド車のメインバッテリーと補機バッテリーはそれぞれ役割が異なるため、メンテナンスの時期や発生する費用が異なります。

補足:ハイブリッドシステムの種類

ハイブリッドシステムには、代表的なものにスプリット式、パラレル式、シリーズ式などがあります。

■スプリット式

トヨタ プリウスなどに代表されるハイブリッドシステムは、エンジンとモーターを切り離して(スプリットして)搭載しており、モーターだけでも走行できるのが特徴です。

モーターで効率良く走行するためバッテリーから供給される電圧が高くなっており、プリウスの場合200V以上あります。その一方、モーター以外のほとんどの電装品は12Vです。

これらをまかなうため、走行用バッテリーとは別に12Vの補機バッテリーを搭載しています。このようなハイブリッドシステムは、スプリット式やストロングハイブリッドなどと呼ばれています。


■パラレル式

スズキ ハスラーなど軽自動車等に採用されているハイブリッドシステムにパラレル式、マイルドハイブリッドと呼ばれるものがあります。

これらはエンジンのオルタネーター(発電機)がモーターを兼ねる構造になっています。モーターは回生のほか発進や加速時にエンジンをサポートする役割に徹していますので、モーターもメインバッテリーも比較的小さめです。

メインバッテリーの電圧についても欧州車などには48V仕様もありますが、国産車では12Vが中心になっています。

メインバッテリーの位置・寿命・交換時期・費用の目安

駆動バッテリーの場所・位置

メインバッテリー
メインバッテリーの搭載されている位置はハイブリッドシステムの仕組みや車種によって異なります。

プリウスなどスプリット式のハイブリッドシステムでは大型のリチウムイオンバッテリーなどを採用しており、座席の下や床下に格納されていることが一般的です。

このような奥まった場所に納められている理由としては、バッテリーそのものが重いため低い位置に積むことで低重心にできる、万一の事故の際にも衝撃を受けて変形する可能性が少ない、スペースを有効活用できる、などといったことが挙げられます。

その反面、点検や交換しようとするとフロアボードや関連部品を取り外す必要があるなど、簡単にアクセスできないといったデメリットもあります。

スプリット式やシリーズ式のメインバッテリーは電圧が高く、容易に触れられない状況が安全であり、そもそも交換サイクルが長いので頻繁にアクセスする必要がないといった事情もあります。

駆動用バッテリーの寿命・交換時期
プリウスやアクアの走行用バッテリーは、新車から5年間または10,000km走行時点のいずれか早い方まで保証が備わっています。つまり一般的なガソリンエンジンの補機バッテリーよりも耐用年数が長く、交換サイクルも長いことを示しています。

もちろん経年変化や劣化は避けられませんので、警告灯が点灯したり診断の結果によって交換が必要になります。

バッテリーの劣化によって警告灯が点灯したままの状態では車検で不合格になってしまうので、早めに診断を受けるようにしましょう。
駆動用バッテリーの交換費用
メインバッテリーの交換費用はハイブリッドシステムや車種によって異なります。新品のリチウムイオンバッテリーであれば150,000円から400,000円程度の費用が発生します。

バッテリーなど自動車部品にはリビルド品と呼ばれる再生部品もあり、こういった中古の部品をリユースすれば100,000円から150,000円程度で交換することもできます。

新品バッテリーとリビルド品との違いは主に部品に対する保証期間です。リビルド品は短いことが一般的です。

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補機バッテリー(サブバッテリー)の寿命・交換時期・費用の目安

補機バッテリーの場所・位置

サブバッテリーが格納されている場所は車種によって異なります。プリウスやシエンタのように車内(荷室)に納められている車もあれば、日産セレナのようにエンジンルーム内に搭載されているものもあります。

車内に置かれている場合は必ずハイブリッド専用のバッテリーを使わなくてはなりません。鉛バッテリーからは水素ガスが発生するため、これを室外へ逃すためのホースが備わっているからです。

ハイブリッド専用バッテリーを使わなかったりホースの接続を誤ると車内に水素ガスが漏れて危険です。

補機バッテリーの寿命・交換時期
サブバッテリーは消耗品で経年変化や劣化が避けられないので定期的に交換しなければなりません。

耐用年数の目安は約2~3年です。何年で交換しなければならないといった基準はありませんが、バッテリー上がりなど寿命がくる前に交換するようにしましょう。またバッテリーからの電圧が不足すると補機類にトラブルが発生することもあります。

警告灯が点灯したままでは車検にも通らないので定期的な交換がおすすめです。
補機バッテリーの費用
補機バッテリーを交換するとき、いくら費用がかかるのか気になるところです。おおよその費用は、ハイブリッド専用バッテリーを使った場合、代表的な車種としてプリウス(ZVW50)、アクア(NHP10)なら税込30,000円前後が目安になります。

またアイドリングストップ車用バッテリーであれば、税込12,000円から税込42,000円前後の費用がかかります。

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オートバックスでハイブリッドのバッテリーを交換するメリット

メモリーバックアップやリセットも万全

ピット交換作業
バッテリー交換時にはメモリーバックアップやリセット作業が必要になります。また車種によってはアイドリングストップ装備車とハイブリッド車はバッテリー電流積算値の初期化も必要になることがあります。

電流積算値とは、バッテリー内部の劣化が進むとアイドリングストップ制御を停止するための値です。この初期化を行わないとアイドリングストップが正常に稼働しません。

オートバックスではさまざまなハイブリッド車に合わせてこのような作業を適切に行なっています。安全、安心なバッテリー交換はぜひオートバックスをご利用ください。

※ハイブリッド車の補機バッテリー交換は一般の車よりも作業工程が多いため、基本工賃に加えて追加工賃が発生する場合がございます。最寄りのオートバックスへ事前にお問合せください。

まとめ

ピット作業ができる車種は?
ピット作業の費用・時間は?
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