中古車価格高騰・新車の納車待ちが長いからこそ
今の車を経済的に乗り続けるためのメンテナンス5選
2000年に統計を取り始めて以降、中古車の平均取引価格が初めて100万円を突破したそうです(2022年3月現在)。理由としては半導体不足が原因で新車の納期が伸びていること、そして中古車が減っているため同じ車に長く乗り続けようと考えている方が増えていることが挙げられます。買い替えよりも乗り続けることが合理的ですが、それはメンテナンスを怠らずに実施することが前提と言えます。 ここでは、車に長く乗り続けるために必須のメンテナンスとお得な実施方法をご紹介します。
出典:USS
長く車に乗るにはメンテナンスが必須
車に長く乗ろうと考えているドライバーが増加
さまざまな事情が重なり、車に長く乗ろうと考えるドライバーが増えています。1台の車がどれくらい長きにわたって使用されるかを示す指標に「平均使用年数」というものがあり、2021年(令和3年)3月末の乗用車の平均使用年数は13.87年となっています(軽自動車を除く)。これは2020年に比べて0.36年長期化しており、4年前の2017年(平成29年)と比べても1年のびています。あくまで1台の車の使用年数を示すものですので一人のドライバーが長く乗り続けていることを直接示すものではありませんが、車に長く乗り続ける傾向と矛盾していません。
※出典:自検協
小型乗用車の平均使用年数の推移
2021年(令和3年):13.87年
2020年(令和2年):13.50年
2019年(平成31年):13.31年
2018年(平成30年):13.23年
2017年(平成29年):12.87年
※出典:自検協
絶対に実施したいメンテナンス5選
車に長く乗り続ける傾向が強まるにつれて見直されることになるのが、お車のメンテナンスです。正しいタイミングで適切なメンテナンスを行うことが車を長く乗り続けるためには欠かせません。そこで車に長く乗り続けるために特に重要となるメンテナンスをご紹介します。
エンジンオイルの交換
長く乗るためにエンジンオイルを交換する理由
エンジンオイル交換は車に長く乗る乗らないにかかわらず必須のメンテナンスです。長く乗り続けるのであればより一層エンジンオイル交換を定期的に行うことが重要となってきます。
エンジンオイル交換を怠るとエンジン内部に汚れが蓄積し熱によって金属パーツやパッキンなどにダメージを与えてしまいます。こういった汚れやダメージはエンジンオイル交換を怠ったからといってすぐさま問題が発生するとは限りません。少しずつ本来のパワーが失われたり燃費が悪化したりノイズやバイブレーションが増えていくので、毎日乗っていればその変化には気づかないことも珍しくありません。
実際に車の不具合を感じるようになるのは長く乗り続けてからです。メンテナンスを怠った車に長く乗り続けると、性能や燃費、快適性の劣化を体感するだけならまだしも、エンジンオイルが漏れたりエンジンが壊れるといったケースもあります。こういった状況に陥らないためにもエンジンオイル交換を定期的に行うことのメリットは大きいと言えます。
- エンジンオイルを交換するときのポイントは?
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エンジンオイル交換は走行距離にして5,000kmごとに1度、もしくは半年に1度の交換を推奨してます。ただし、ストップ&ゴーの連続する渋滞路や山間部で登坂が多いエリアなど、過酷な条件で走行している場合であれば2,500kmごと(軽自動車のターボ車の場合)、もしくは3ヶ月に1度の交換を推奨しています。また、オイルフィルターもオイル交換2回に1回または、1年に1回交換するようにしましょう。
>オートバックスでエンジンオイル交換を予約する
バッテリーの交換
バッテリーは車のコンディションを支える重要なパーツです。バッテリーが弱くなるとエンジンがかかりにくくなります。急いでいるときに限って、いつまでもキュルキュルとセルモーターばかりが回転してなかなか始動せず焦ってしまう、という状況も起こりえます。
バッテリーを交換するときのポイントとは?
バッテリーは2年~3年が寿命とされているため定期的なチェックと交換をおすすめしますが、バッテリーのチェックには知識とツールが必要になります。ドライバーご自身でもセルフメンテナンスが可能ですが、少しでも不安に感じられた場合はお気軽に最寄りのオートバックスにご相談ください。車の無料点検を実施しております。
タイヤの交換
車にはたくさんの消耗品があり、その中で最も高価なもののひとつがタイヤです。タイヤは残り溝が1.6mm以上必要で、それ以下の状態で走行するのは違法であり車検も通りません。車に長く乗り続けるかどうかとは関係なく、使用の限界が訪れたのであればタイヤ交換は必須です。 また、タイヤはゴム製品であり紫外線を受けて少しずつ劣化し硬化していくため、新品から数えて4年以上経過しているのであれば残り溝の深さに関係なく交換することをおすすめします。
ここで注目したいのが、もしも現在装着されているタイヤが新車時の標準タイヤであれば、タイヤを交換するメリットが大きくなるという点です。自動車メーカーが新車に装着しているタイヤは、車両販売価格への影響を考慮して必要な性能を獲得しつつもコストを可能な限り削ったものが装着されています。
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このような標準装備のタイヤに比べると、アフターマーケットのタイヤはコストがかけられて開発・製造されている傾向にあります。そのためタイヤを交換することで、乗り心地や静粛性が向上し、お乗りの車がアップグレードしたように感じられることも珍しくありません。長く乗り続けたいというモチベーションにもつながりやすく、タイヤ交換はとてもメリットが大きいメンテナンスと言えます。
※アフターマーケットタイヤの優位性はお乗りの車種やグレード、車格に応じたタイヤを選んだ場合が前提となります。
- タイヤを交換するときのポイントとは?
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タイヤはトレッドの残り溝の深さが一定の水準以下になると交換しなければならず、これはスリップサインと呼ばれる目印で判断することができます。また新品から4~5年が経過すると、残り溝があってもゴムの硬化などにより寿命となります。
オートバックスではタイヤの残り溝のチェックや劣化の具合などもチェック可能です、ぜひご相談ください。
> オートバックスでタイヤ交換を予約する
法定12ヶ月点検の実施
法定点検は、故障や不具合が発生しないようにお車を点検・整備するものです。「法定」とあるように法律で義務付けられたものですが、点検を怠っても罰則がないこともあり、受けないままにしているドライバーの方も少なくありません。
しかし、法定点検は自家用乗用車の12ヶ月点検であれば一般的には26項目にわたる点検を行なうため、トラブルの早期発見や未然に発生を防ぐことにもつながります。 例えばディスクブレーキのパッドの厚みが少ないケースを考えてみましょう。 点検で発覚すればブレーキパッドの交換だけで済むことになります。一方、気づかないまま走り続けるとブレーキディスクのローターにダメージを与えてしまうことがあり、ブレーキパッドに加えてブレーキローターも交換する必要が生じます。これは、メンテナンスのコストアップにつながります。以上のようなことからも法定点検は、車を長く乗り続ける上で無駄なコストの発生を抑える効果を期待でき、行うメリットが大きいことが分かるかと思います。
- 法定点検を受けるときのポイントとは?
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乗用車であれば法定点検には12ヶ月点検や24ヶ月点検があります。24ヶ月点検は継続車検時に実施することになるので多くのドライバーが点検を受けていますが、一方で12ヶ月点検は受けずにそのままというケースも珍しくありません。点検はオートバックスの各店舗で実施しておりますのでお気軽にご依頼ください。
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板金塗装の実施
板金塗装もメンテナンスのひとつです。「少し擦っただけ」「小さな凹みだから」などで、そのまま乗り続けようと我慢するドライバーもいらっしゃいます。ボディの傷や凹みは美観の問題だけでなはなく、そのまま長期間にわたって乗り続けることで金属部分のサビが進行することがあります。このようなケースではより大きな修復作業と費用が必要になることが珍しくありませんので、ぶつけたら、擦ったら早めに修繕することをおすすめします。
不思議なことに、ボディに傷があると運転が乱暴になったり車の扱いが雑になったりといったこともあります。その結果、新しい傷や凹みが増えるという悪循環もあります。早めの板金塗装で悪循環を断ち切ることは、車を長く気持ちよく乗り続けるためのコツです。
- 板金塗装を受けるときのポイントとは?
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大掛かりな板金塗装はもちろん、バンパーの角やミラーを擦ってしまったようなケースではクイックリペアと呼ばれる簡易な補修での対応も可能です。クイックリペアのメリットは作業時間の短さやリーズナブルな料金にあります。傷の範囲や深さ、レーダー搭載車など対応できない場合がございますので最寄りのオートバックス各店にお尋ねください。
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まとめ
車は長く乗り続ければ乗り続けるほど定期的なメンテナンスの成果が現れます。メンテナンスによって車が快適で安全な状態を保てるようになり、本来なら避けられるトラブルを未然に防ぐことで不必要な維持費アップを避けることも可能です。とはいえ、メンテナンスにはやはりコストがかかるため、お得にメンテナンスできる方法を探す必要があります。 オートバックスではお得なメンテナンスオプションやタイヤトラブルに備えた「あんしんタイヤ補償」などお客様のライフスタイルに寄り添ったサービスをご用意しています。お車のメンテナンスにぜひオートバックスをご活用ください。
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