【ピットサービス紹介】板金塗装
AUTOBACS GUYS全国から選りすぐられたプロフェッショナルなメカニックたちの総称です。スーパーオートバックスTODA(埼玉県)において二級整備士自動車検査員を務め、板金塗装のエキスパートでもある塩田幸洋がボディをリペアする板金塗装について解説します。
※板金塗装の費用について、まずはお見積もりをご利用ください。ただし店舗によっては板金塗装に対応していない場合がございます。ご了承くださいませ。
オートバックスの整備品質[No.020] 板金塗装
「一般的な板金塗装の特徴は、クイックペイントとは異なり、ヘコミをともなうような、お時間のかかる作業となります」
オートバックスのボディリペアにはお手軽・簡単なクイックペイントと、板金塗装の2種類があります。
クイックペイントはバンパーやドアミラーなどの擦り傷の補修に最適なピット作業で、早くリーズナブルに仕上げることができます。一方、板金塗装はボディのヘコミを元の形状に戻してから塗装を行います。ボディが凹んでいる場合には板金塗装が適しています。
「お車のどの部分でも板金塗装作業が可能です。板金塗装作業が発生する理由は、何かにぶつけてしまうケースが多く、バンパー全体を取り替えたりボンネットやヘッドライトユニットを取り替えることもあります。またラジエターやコンデンサー交換といった大きな修理もオートバックスでは対応できます」
お車のダメージの状態にあわせて傷んだ外装パーツを交換することも可能です。その際、ダメージを受けたパーツの裏や奥にある部品が損傷していることもあります。
例えばフロントバンパーの裏側にはラジエターやエアコンのコンデンサーなどが配置されており、こういったものも必要に応じて交換いたします。店舗によっては対応していない場合がございますので、ご了承ください。
「お車のフロントまわりを大きくぶつけたケースで多いのですが、フレームの部分も同時に押されてしまっていることがあります。こういった場合、引っ張り出しのフレーム修正機を使った修理も可能です。安心してご依頼いただければと思います」
フロントバンパーやフェンダー、ボンネットなどの外装パネルの下には車の骨格となるフレームがあり、衝突による衝撃の大きさや角度によってはこのフレームが歪んだり変形してしまうことがあります。
オートバックスではこのフレームの歪みを補正する機具であるフレーム修正機も用意しています。フレームにまで及ぶ大きな損傷も板金塗装いたします。
「ボディ側方の傷で多いのは、隣の車がドアを開けたときに、通称『ドアパンチ』といって、傷をつけられてしまうことがあります。また、ステップの部分については縁石に乗り上げてしまった場合ですとか、下部にある樹脂製の外装パーツを割ってしまったり、傷をつけてしまったりといったこともあります」
お車のフロントだけではなくサイドやリアの板金修理も可能です。側方であればドアの補修やサイドステップやサイドシル、そこを覆う樹脂製パネルの修復も可能です。
「まさに、こちらなどは縁石などを巻き込んでしまったときの傷です。ご覧になられたように、えぐれて割れてしまっているので、樹脂パーツの鋭角な傷につきましては、リペアできなくもありませんが、お取り替えしたほうが綺麗に仕上がります」
傷やヘコミの状態を確認させていただき、パーツの交換もしくはもともと付いているパーツを補修するのか、お客様とご相談の上、板金塗装の内容を決めさせていただきます。
「板金塗装のひとつめの工程は、ヘコミを直すところから始めます。しっかりとした形を作るのではなく、引き出し作業から入ります」
引き出し作業とは金属製ボディパネルの形状を整える作業のことを指します。専用のハンドツールや油圧ツールを使って、ボディの裏側から叩き出せないところでも表からパネルを引っ張りだして凹んだ面を平滑にします。この工程でおおまかなヘコミを解消することができます。
「二つめは、あらかた引き出した板金に、パテを使って面を平らにしていきます」
ボディパネルは曲面になっていたりデザイン上のプレスラインが入っていたりします。パテを使って元の形状へと慎重に整えます。
「三つめの工程は、パテの上から下処理の塗装であるサフェーサーを吹いていきます。サフェーサーの役割はサビを防いだり、表面を平滑にしたり、パテの巣穴を埋めたりといった目的があります。またサフェーサーの存在によって塗料の密着も良くなります」
サフェーサーを下地として吹き付けると塗料の乗りが良くなります。また成形してパテが固まると表面に直径1~2mm程度の穴が空くこともあり、これを巣穴とも呼びます。サフェーサーにはパテの巣穴を埋めて平滑にする役割もあります。
「四つめの工程は、サフェーサーの上からボディカラーと同じ色の塗料を吹き付けます。塗料は、しっかりと調色をして、お車に合った色を一から作ります。塗装でもっとも難しいのは調色です。塗装作業そのものは慣れてしまうとできるのですが、それぞれ車の色が違うのでとりわけ慣れるまで、調色の技術が重要になってきます。新しい色ですと感覚をつかんで、これなら塗れるという色になるまで、何度も調色を繰り返します。そこが難しいところで、同時にやりがいでもあります」
ボディの塗装は紫外線の影響で少しずつ褪色するため、同じボディカラーの車であっても経年変化や保管場所、ボディのお手入れによって、色味が異なってきます。そのためペイントする塗料はお客様の車一台一台に合わせて調色する必要があります。この調色の精度が板金塗装の仕上がりに大きく影響します。オートバックスでは板金塗装のエキスパートが経験と知識、データーベースから最適な調色を導き出します。
「五つめは最後の仕上げとして、ツヤを出すクリア塗装を行います。クリアが乾いた後にコンパウンドを使って塗装面を磨いて、作業は完了となります」
塗装が乾いたら表面をコンパウンド(極めて細かい研磨剤)を使って磨きます。磨くに従って塗装表面に艶が戻ります。最後にお客様に仕上がりを確認していただいて板金塗装が完了します。
「板金の作業時間は、バンパーなどの傷であれば、その日のうちに、朝お預かりして夜にはお戻しすることが可能です。ただし、ドアの交換などについてはお預かりの作業となります。およそ1週間ほどで作業が完了します」
傷やヘコミの大きさや場所によって作業に要する時間、日数が異なります。お見積もりの段階で所要時間の目安をお伝えします。
「お見積もりは実際にお車を入庫していただいて、約10分ほどで作成できます。お見積もりの時間は車の状態や店舗によって異なります」
「事故に遭ったお車の修理も承っています。ドアの交換ですとか重整備も当店では可能です。保険修理も承っています。この場合、車検証でお車の情報を確認させていただくのと、事故を起こした相手の保険会社、ご自身が加入されている保険会社の情報が必要となります」
車検証と任意保険証券をご用意いただくと手続きがスムーズです。
「板金修理のご予約も可能です。また、一度ご来店いただいてお見積もりを作成させていただいてから、ご予約していただくとスムーズにご案内できます。修理中の代車は店舗によって用意がございます」
板金塗装に際しましては、お見積もり、修理日程のご予約、代車の有無など、お近くのオートバックスまでお問い合わせください。
また、板金塗装の作業プラン、納期などご不明な点がございましたら、遠慮なく店頭にてお尋ねください。ご来店を心よりお待ちしております。
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