積雪地域や沿岸部の道路を走ると、ボディが真っ白になっていることがあります。その正体は塩分であり、この塩分がサビを招いてボディを徐々に蝕みます。
塩分とは、道路に撒かれた融雪剤や凍結防止剤、潮風によるものです。
融雪剤の塩化カルシウムは水に溶けると発熱して雪を融かします。その水溶液はマイナス55度(30%濃度の場合)まで凍結しないので、凍結防止効果もあります。凍結防止剤の一種、塩化ナトリウムは水を凍りにくくするもので、最低融点温度はマイナス21度(23.8%濃度の場合)です。
いずれも建造物や走行する車への塩害が問題になる一方、コストや管理の点から多用されています。
下廻りの中でも、サスペンションやマフラーといったパーツについた塩分は洗車でも簡単に落とせないといった問題があります。
軽量化が図られている軽自動車はボディの鋼板が薄く、そもそも車重が軽いためにサスペンションのつくりも細い傾向にあります。このようなことから軽自動車はサビに対して弱いと言われます。
目に付くボディの汚れは洗車によって取り除くことができます。一方、下廻りについては塩分が付着したままとなり、徐々に堆積することが珍しくありません。ボディの表面以上に積極的に洗う必要があります。
ただし、下廻りは形状や構造が複雑でどうしても洗い残しが発生してしまいがちです。
スプレータイプなのでスプレータイプのアドバンテージはムラなく塗れること。また、表面張力と浸透効果によって塗りムラがないので、従来の塗料系防錆剤では塗布するのが難しいような奥まったところや隙間の防錆も可能になります。
しかも耐熱性に優れているので高温になるマフラー(メインマフラー部のみ)などにも効果があります。さらには、粘性があるため、可動部への塗布も有効です。
すでに錆びている中古車でも効果を期待できる理由は、サビの原因物質を利用して皮膜を形成するからです。融雪剤などに含まれるサビの原因物質である塩化カルシウムと反応することでバリアー(石鹸状の防錆皮膜)を形成するのが、ボディアンダークリアコーティングの特徴です。
下廻りの塗装に用いられるシャシーブラックなどとは異なり、アルミ製のサスペンションアームなども黒くなりません。
クリアな防錆皮膜を形成するのに加え、サスペンションのブッシュやカバーなどゴム部品に対する攻撃性も低いため、安心して利用できます。さらに、すでに塗装系の防錆処理をしていても上から重ねて塗布できます。
塗装系防錆処理では飛び石などによって発生したピンホールなどからサビが発生、進行することがあり、こういった状況に対しても効果を発揮します。ただし薄黄色の着色があるためアルミホイールへの塗布はお勧めしていません。
従来の防錆剤の塗布作業では約2〜3時間かかるケースもありましたが、ボディーアンダーコーティングは短時間での施工が可能です。すぐに乗って帰れるメリットがあります。
また施工時間が短いため、車検時だけでなくタイヤ交換やオイル交換のついでにオーダーできる手軽さでも好評です。加えて、高圧洗浄機程度でコーティングが落ちるようなことはありません。
ただし、洗剤を使うと、その成分に反応して効果が薄れてしまうケースが考えられます。コーティング後の下廻り洗浄は水洗浄をお勧めしています。
現在の車はボディの構造がフレームの一部を担っています。そのためフレームに穴が開いていると車検に通りません。予防的にボディーアンダーコーティングを塗布することをおすすめしています。
約1年間、効果が持続します。施工後約1年間、防錆効果が持続します。海の近くなど塩害や、山間部の融雪剤などによって、サビが発生しやすい環境であっても効果が持続します。また、コーティングのメンテナンスなども不要なのも嬉しいポイントです。
ボディーアンダーコーティング費用は税込10,780円〜とリーズナブルです。詳しくは最寄りのオートバックス店頭までお問い合わせください。
*一部店舗ではお取り扱いがございません。