【ピットサービス紹介】エンジン内部洗浄(添加剤)

オートバックスの整備品質[No.023] エンジン内部洗浄(添加剤)
AUTOBACS GUYS(オートバックスガイズ)とは全国のオートバックスから選りすぐられたプロフェッショナルなメカニックたちの総称です。愛知県のオートバックスで二級整備士、自動車検査員を担う上野浩司が、エンジン内部洗浄(添加剤)にまつわるオートバックスの誇る整備品質について解説します。

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エンジンフラッシングとは?

エンジンフラッシングには2種類あります

 

「エンジンフラッシングはエンジン内部洗浄とも言います。オートバックスでは2種類のエンジンの内部洗浄メニューをご用意しています。ひとつは、エンジンオイルを抜いてから専用のフラッシングオイルに入れ替えます。15~20分間程度アイドリングさせて、汚れを取ってから、フラッシングオイルを抜きます。その後に新しいエンジンオイルを入れます」

フラッシングは車だけでなく船舶や工業機械においても洗浄の手段として広く利用されています。フラッシングの目的はエンジン内部の汚れを物理的・化学的に取り除いてエンジンを健全な状態に保つものです。オートバックスでは洗浄専用のオイルを使ってピット内でフラッシングを完了させることができます。

いつもの通り走行するだけで洗浄されます

 

「もうひとつは新しいエンジンオイルに、専用のフラッシング剤を添加するものです。こちらは走行しているうちに、エンジン内部の汚れをゆっくり溶かして落とすものです。次回にエンジンオイルとオイルフィルターを交換していただくことで、内部の汚れをエンジンから除去します」

フラッシング専用のオイルではなく、いつも使っているエンジンオイルに添加剤として洗浄剤を加えます。ピット作業もなく、いつも通りに車を走らせることで洗浄を完了させます。洗浄された汚れはエンジンオイルに滞留するとともにオイルエレメント(オイルフェイルター)などに溜まります。次回のエンジンオイルとオイルエレメント交換で古いエンジンオイルとともに汚れをキレイに取り除くことになります。

エンジン内部の汚れとは?

エンジンの汚れの悪玉はススや未燃物質です

 

「エンジンオイルを交換していれば、エンジンの中はいつもキレイと考えている方が非常に多いように感じます。エンジンが汚れるのは、燃料が燃えることでカーボンと呼ばれる、いわゆるススが発生します。このススを取り除くのもエンジンオイルの役割のひとつです。さらに、エンジンオイルには燃料が混ざってしまいます。これも汚れの一つで、エンジンオイルと共にエンジン内部を循環するのですが、少しずつエンジン各部の内壁に蓄積していくようになります。このような汚れはエンジンオイルを交換しても落とせません」

エンジンの不完全燃焼によってススが発生します。また、燃えなかった燃料がエンジンオイルに少しずつ混ざるようになります。これらの汚れのことをスラッジと言います。

エンジンの不調を招く前に洗浄するのがおすすめです

 

「このようなスラッジを放置しておくと、まるで血管に血栓ができたように、オイルの流路が汚れで詰まってしまいます。エンジンオイルの流れが悪くなり、潤滑、洗浄といった、エンジンオイルの機能がどんどん低下してしまいます。この結果、加速の低下、燃費の悪化、最悪の場合にはエンジントラブルを招くこともあります」

エンジンに不調を感じてから、故障してからでは、エンジンオイルやフィルターを交換しても改善することはありません。早め早めの洗浄がトラブル予防に有効です。

作業の流れは?

フラッシングオイルを使う手順

 

「古いエンジンオイルをすべて抜き取ったら、洗浄効果の高いフラッシング専用オイルを入れます。この状態で約15~20分ほどエンジンを暖気運転します。するとフラッシングオイルがエンジン各部を循環して、内部の汚れを取り込みます。イメージとしましては、容器に入ったエンジンオイルを捨ててからフラッシングオイルを入れて、ガシャガシャとかき混ぜて洗い、最後に新しいエンジンに入れ替えるという手順を想像していただけると、わかりやすいかもしれません」

フラッシング専用オイルを使って、汚れに対してダイレクトに働きかけます。即効性のある内部洗浄です。

添加剤を使う手順

 

「新しく入れるエンジンオイルにフラッシングオイルを入れます。この状態で、次回のエンジンオイル交換まで、いつものようにお車をお使いいただきます。次のエンジンオイル交換のタイミングが来たら、汚れをたっぷり含んだエンジンオイルに換えて、新しいエンジンオイルとオイルエレメントを入れれば洗浄完了です」

じわじわと時間をかけるとともに、熱をしっかりかけながら汚れの深層部に届く内部洗浄方法です。

まとめ

洗浄の所要時間は約15分~が目安となります

 

「エンジン内部洗浄にかかる作業時間は、およそ15分~が目安になります。エンジン内部の作業料金については、車種やエンジンによって異なります。お近くのオートバックスまで、お問い合わせください」
オイル交換とはなにを指す?
オイル交換の『オイル』とは、一般的に自動車のエンジンオイルを指します。
種類は鉱物油・部分合成油・全合成油があります。
車種やエンジン特性、気候条件をはじめとする地理的な環境、使い方などによって、適合するエンジンオイル粘度が変わります。
安全で快適なカーライフのためには、最適なオイルを選ぶとともに、適切なタイミングで定期的に交換することが大切です。
オイル交換の頻度を多くするとどうなる?
エンジンオイル交換をやりすぎることによる問題は特にありません。
シビアコンディションと言われるエンジンに負担がかかるような状況が多い場合は、早めの交換がおすすめです。
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