【ピットサービス紹介】オイルフィルター交換
オートバックスの整備品質[No.006] オイルフィルター交換
AUTOBACS GUYS(オートバックスガイズ)とは全国のオートバックスから選りすぐられたプロフェッショナルなメカニックたちの総称です。愛知県のオートバックスで二級整備士、自動車検査員を担う上野浩司が、オイルフィルター交換にまつわるオートバックスの誇る整備品質について解説します。
「オイルフィルターの役割は、汚れたオイルを洗浄することです。というのも、エンジンオイルはエンジンの中を循環して汚れを拾ってきます。エンジンオイルは、それ自体に自浄作用を備えていません。そのため、オイルの汚れを落とす、濾過するものが必要になります。これがオイルフィルターの役割です」
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オイルフィルターはオイルエレメントとも呼ばれる、エンジンに必須のパーツです。エンジンの内部にはたくさんの汚れが蓄積されます。例えば、パーツが摩耗して発生する金属粉、ガソリンの燃焼によって発生するススや酸化物質、さらにはホコリなども含まれます。このようなものが堆積して汚泥状になったものをスラッジと呼びます。スラッジはエンジン各部に蓄積して、徐々にエンジンの性能低下をもたらします。
このようなトラブルを避けるために、エンジンオイルの汚れをフィルターで濾過するのがオイルフィルターの役割です。
「走れば走るほど、エンジンオイルのフィルターの機能は低下します。ご家庭にあるエアコンにもフィルターが付いていると思います。使っているうちに、どんどん汚れが溜まっていって性能が落ちてしまいます。これと全く同じことがエンジンにも起こります」
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家庭用のエアコンフィルターは清浄すればある程度機能は回復しますが、オイルフィルターは清浄することができません。車を走らせることで、目詰まりが確実に進行します。
- 目詰まりしたまま使い続けると火災の原因に
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「オイルフィルターの濾過性能が落ちると、エンジンオイルの流れが悪くなって、潤滑性能も落ちてしまいます。そうするとエンジンの焼きつきであるとか、火災であるとか、そういったトラブルにつながります」
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オイルフィルターが目詰まりを起こすとオイルが循環しなくなります。これを避けるために、目詰まりが進行するとオイルの迂回路が開いてバイパスをオイルが通るようになります。つまりフィルターが機能していない状態です。このまま走り続けるとエンジンオイルの性能が著しく低下してエンジントラブルの原因にもなります。
- シール材であるゴムパッキンも劣化します
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「エンジンオイルフィルターには、オイル漏れを防ぐゴムパッキンが使われています。このパッキンは熱によって徐々に硬化します。硬くなると、そこからオイルが漏れるケースもあります。最悪の場合、漏れたオイルが火災を引き起こすこともあります」
オイルフィルターもゴムパッキンも消耗品でありながら非常に重要な部品です。定期的な交換は必須です。
「オイルフィルターの交換は、エンジンオイル交換2回につき1回がおすすめです。これは自動車メーカーも推奨しているサイクルです。必ず守るようにしましょう。もしも、前回換えたかどうか分からなければ、少なくとも1年に1度は必ず交換しましょう」
オイルフィルターは、エンジンオイルと同時に交換します。エンジンオイル交換のサイクルは、一般的な使用のもとでは走行距離5,000kmごと、もしくは半年ごとです。つまり、オイルフィルターは少なくとも走行距離10,000kmに一度、1年に1度が交換の目安になります。
「オイルフィルターには、お車ごとに適正な型番のものが用意されています。もちろん、型番をご存知の方はほとんどいらっしゃいません。オートバックスでは、適合表を用意しており、店頭でご確認いただくことができます」
適合表を見ればお乗りのお車に適合するオイルフィルターが記載されています。分からなくても店頭のスタッフにお声がけいただければ、ご案内いたします。また一般的なフィルターに加えて高性能タイプも用意しています。高性能フィルターは濾過性能が高められているほか、抵抗も少なくなっています。こちらについても店頭にて遠慮なくお尋ねください。
交換の予約はできる?
エンジンオイルとフィルター交換をご予約いただけます
「エンジンオイルとフィルター交換のご予約は、オートバックスの公式アプリからのご予約が便利です。オートバックス会員になっていただいて、アプリをダウンロードいただくと、24時間365日どこからでも予約できます」
「さらに、パソコンやスマートフォンで、オートバックスの公式サイトから予約していただけます。こちらもアプリと同様、24時間365日どこからでも予約を受けています」
「また、お電話でご予約いただくことも可能です。最寄りのオートバックスにお電話いただきご希望のお時間をおっしゃっていただければ幸いです」
「お車をリフトアップして、エンジン下部にあるオイルフィルターの位置を確認します。エンジンオイルを抜いてから、専用の工具を使ってオイルフィルターを外します」
オイルフィルターの型番によって必要となる工具のサイズが異なります。オートバックスではさまざまな工具を取り揃えています。
オイルフィルターを取り外します
「オイルフィルターを外したら、フィルターの取り付け部とそのまわりに、傷や汚れ、パッキンなどの詰まりがないかを確認します。フィルターが内蔵式の場合は、オイルフィルターのカップを清掃して、内部のゴミや汚れなどを取り除きます」
オイルフィルターは内部の濾紙を取り替えるタイプと、ハウジングごと取り替えるタイプがあります。
新しいオイルフィルターとパッキンを装着
「新しいゴムパッキンを利用して、新しいオイルフィルターをセットして、専用の工具で締め付けます。締め付けにはトルクレンチを利用して、規定トルクで仕上げます。これによって締め忘れ、締め過ぎを防止できます」
エンジンオイルのドレンボルトやオイルフィルターの締め付けには、必ずトルクレンチを使って規定トルクに仕上げます。
エンジンオイルの量をしっかりチェック
「最後に規定量のエンジンオイルを入れて、エンジンを始動します。オイルフィルターの内部にまでオイルを循環させてから、レベルゲージを使って、エンジンオイルの量をチェックします」
エンジンを始動させてオイルを循環させることでオイルフィルター内部にもオイルが行き渡ります。こうすることで正確なオイルレベルを確認できるようになります。 (オイル交換のみの場合に比べ、オイルフィルター交換時に必要なオイル量が多いのは、このためです。)
国産車から輸入車まで幅広い車種に対応しています
「オートバックスのピット作業は、さまざまなメーカー、車種に対応しています。お問合せいただければ、交換の可否もお返事できます」
国内メーカーから海外メーカーまでさまざまな車種に対応できるよう、豊富なフィルターを取り揃えるとともに必要な専用ツールもご用意しています。
オートバックス会員メンテナンスオプションに加入いただくと工賃は基本的に無料です
「オイルフィルター交換の作業時間の目安は、オイル交換を含めて約15分からになります。定期的にオイル交換をしつつ価格を抑えるには、オートバックス会員のメンテナンスオプションへのご加入がおすすめです。メンテナンスオプションにご加入いただくとオイル交換・オイルフィルター交換の基本工賃が無料になります。
メンテナンスオプションの加入価格は、1台につき税込1,100円(※会員ランクによって優遇されます)。しかも加入期間中は何度でもオイル交換・オイルフィルター(オイルエレメント)交換の基本工賃も無料になるので大変お得です。」
>オートバックス会員制度についてはこちら
エンジンオイルとオイルフィルターの交換は、オートバックス会員のメンテナンスオプションへのご加入がお得です。加入された期間はオイルもフィルターも交換工賃が無料となります。ただしアンダーカバーの脱着といった作業が必要になる車種では、工賃が追加になることもございます。ご了承ください。ご不明の点がございましたら、お近くのオートバックスまでお気軽にお問合せください。
- オイル交換とはなにを指す?
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オイル交換の『オイル』とは、一般的に自動車のエンジンオイルを指します。
種類は鉱物油・部分合成油・全合成油があります。車種やエンジン特性、気候条件をはじめとする地理的な環境、使い方などによって、適合するエンジンオイル粘度が変わります。
安全で快適なカーライフのためには、最適なオイルを選ぶとともに、適切なタイミングで定期的に交換することが大切です。
- オイル交換の頻度を多くするとどうなる?
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エンジンオイル交換をやりすぎることによる問題は特にありません。
シビアコンディションと言われるエンジンに負担がかかるような状況が多い場合は、早めの交換がおすすめです。