プリウスに最適なエンジンオイルとは!?
おすすめするオイル・費用・時間・注意すべきポイント

プリウスなどのハイブリッドシステムに組み込まれたエンジンも定期的なオイル交換が必須です。

ハイブリッドシステムのガソリンエンジンは高い負荷がかかった場面ではモーターがアシストしてくれるため、一般的なガソリンエンジンに比べて負担が少ないと言われています。一方で省燃費を優先したエンジンオイルが使用されるためオイルの管理についてはよりシビアとされています。

ハイブリッド車の燃費性能を維持する適切なエンジンオイルとは?プリウスのエンジンオイルはいつ、なにを、どれくらい替えるべきなのかを解説します。

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世代別プリウスの指定エンジンオイル

まずはじめにプリウスのメーカー指定のオイル粘度と交換する際の必要量を紹介します。

プリウスは1999年に初代が登場して以来、現在のモデルで4代目を数えます。

ご自身のプリウスが何世代目にあたるのかは車検証の型式欄で確認できますが、分からない場合は最寄りのオートバックスまでお気軽にお尋ねください。

初代プリウス(型式NHW10/NHW11)のエンジンオイル

初代プリウスのハイブリッドシステムは排気量1.5Lの直4ガソリンエンジンに30kW(もしくは33kW)のモーターを組み合わせたものです。モデル末期に生産された車両もすでに20年が経過しています。

オイルグレード:SJ以上
推奨粘度:5W-20
オイル量:3.4L/3.7L[オイルフィルター(オイルエレメント)交換時]

2代目プリウス(型式NHW20)のエンジンオイル

2003年9月にフルモデルチェンジした2代目プリウス。ハイブリッドシステムはエンジンの排気量こそ1.5Lのままですが、その最高回転数が5000rpmにまで引き上げられ、さらにモーターの出力が50kWへと高められています。

オイルグレード:SM/SL以上
推奨粘度:0W-20
その他の適合粘度:5W-20/5W-30/10W-30
オイル量:3.4L/3.7L[オイルフィルター(オイルエレメント)交換時]

3代目プリウス(型式ZVW30)のエンジンオイル

2009年5月にフルモデルチェンジした3代目プリウスはよりパワフルになっています。ガソリンエンジンの排気量が先代までの1.5Lから1.8Lへとアップしていることもあり、オイル交換時に必要な油量も増えています。

オイルグレード:SM/SL以上
推奨粘度:0W-20
その他の適合粘度:5W-20/5W-30/10W-30
オイル量:3.9L/4.2L[オイルフィルター(オイルエレメント)交換時]

4代目プリウス(型式ZVW50)のエンジンオイル

2015年12月に現行モデルとなったのが4代目プリウスです。世界トップレベルとなる燃費40.8km/L(JC08モード/Eグレード)が実現され、より高グレードかつ高温時に柔らかい粘度のオイルが採用されています。

オイルグレード:SN/SM以上
推奨粘度:0W-16
その他の適合粘度:0W-20/5W-20/5W-30/10W-30
オイル量:3.9L/4.2L[オイルフィルター(オイルエレメント)交換時]

オイルの粘度表記の見方とチェック方法

上記で世代別のオイル粘度・量をご紹介しましたが、粘度表記の見方とオイル量のセルフチェック方法を改めてご紹介します。

プリウスのエンジンオイルの粘度表記の見方

0W-20の左項「0W」は低温時のエンジン始動性を示しています。Wの前の数字が小さいほど冬季や寒冷時にエンジンがかかりやすくなります。

0W-20の右項「20」は高温時の粘度特性を示しています。数字が大きいほど粘度が高く、一般的に高速走行時や高負荷での走行に適しています。

プリウスのエンジンオイル量チェック方法

エンジンを暖気後、水平な場所にプリウスを停めてハイブリッドシステムを停止します。5分以上経過してからエンジンルームのレベルゲージを使って油面の高さ(油量)を確認します。

プリウスにおすすめのエンジンオイル

プリウスは低温時も高温時も粘度が低い特徴をもつエンジンオイルを採用しています。

低温でエンジンがかかりやすく、高速走行や高い負荷のかかるシーンではオイルが柔らかいので走行抵抗も少なくなります。つまり、燃費が伸びやすいといったメリットが生まれます。

一方、柔らかいエンジンオイルは高温時に油膜が切れやすくなるデメリットもあるため、プリウスには高温時でも安定して性能を発揮する高い品質のオイルが求められます。

Vantage SPIRIT 0W-16

エンジンオイルVantage SPIRIT 0W-16
ヴァンテージスピリットはBPカストロールとオートバックスが超低燃費時代に合わせて共同開発した超低粘度オイルです。ベースオイルを100%合成油としつつ、グレードは最新のSP規格に適合しています。

全合成油のメリットである温度の変化に対して安定したパフォーマンスを発揮することに加え、SP規格の特長である耐久性の高さ、スラッジの少なさ、燃費の良さを併せ持ちます。粘度は最新プリウスにも推奨される0W-16もラインナップしています。

つまりヴァンテージスピリットは幅広い油温で安定して走行抵抗が少ないにもかかわらず、しっかりと油膜を形成してエンジンを保護してくれるオイルです。プリウスに特におすすめです。

プリウスのオイル交換頻度と費用・時間

プリウスのオイル交換頻度
プリウスのエンジンオイル交換のサイクルは半年ごと、もしくは走行距離にして5,000kmごとのいずれか早い方の交換をおすすめしています。

また、ストップ&ゴーの連続する渋滞走行が多い、エンジンの負担が大きくなりがちな峠道を走る、といったシビアなコンディションで走られているプリウスオーナーについては3ヶ月ごと、もしくは走行距離2,500kmごとの交換をおすすめします。

プリウスのオイル交換時期を守る

オートバックス公式アプリ内「車のカルテ」
プリウスのエンジンオイルは、幅広い温度域で柔らかいのに油膜を切らさないことが要求されます。

これらの高い性能レベルはオイルが劣化すると維持できなくなるため、プリウスのエンジンオイル交換は一般のガソリンエンジンよりもシビアに管理する必要があります。うっかりオイル交換のタイミングを逸してしまった…といったことは避けたいところです。

オートバックスの公式アプリには、お客さまの車のメンテナンス情報を一括管理できる「車のカルテ」機能が備わっており、交換時期を迎えるタイミングに通知するようになっています。プリウスオーナーにおすすめの機能です。

プリウスのオイル交換費用を安くする

プリウスのエンジンオイルは要求されるスペックが高いためエンジンオイルそのものが高価な傾向にあります。燃料費に敏感なプリウスオーナーにとってはメンテナンス費用も上手に抑えたいところです。

プリウスのエンジンオイル交換の費用を抑えるには、オートバックスのプライベートブランドエンジンオイルであるお求めやすいヴァンテージスピリットをご活用いただくことや、オートバックスのメンテナンスオプションへの加入をおすすめいたします。

メンテナンスオプションにご加入いただくとオイル交換・オイルフィルター交換の基本工賃が無料になります。

メンテナンスオプションの加入価格は、1台につき税込1,100円(※会員ランクによって優遇されます)。しかも加入期間中は何度でも無料なのに加え、オイルフィルター(オイルエレメント)交換の基本工賃も無料になるので大変お得です。

オイル交換の所要時間

プリウスのエンジンオイル交換にかかる作業時間の目安は15分~となっています。作業時間そのものは一般的なガソリン車と同様です。

そのほかプリウスに必須のメンテナンスとは?

プリウスオーナーが注意を払うべきメンテナンスはエンジンオイルだけではありません。燃費の良いハイブリッドカーならではのポイントを紹介します。

タイヤは転がり抵抗の少ないものを選ぶ

プリウスの燃費に直結するのはオイル選びだけではありません。タイヤ選びも大きく影響しますので、プリウスのタイヤを交換する時は必ず低燃費タイヤを選ぶようにしましょう。

低燃費タイヤとは転がり抵抗が少なく、一般的なタイヤに比べると仮にアクセルを踏んでいない状況でも滑走距離が伸びるタイヤです。

気を付けたいのは、低燃費タイヤは雨の日の走行には比較的弱いという点です。

バッテリーはハイブリッド用を選ぶ

ハイブリッド用バッテリー
初代~3代目プリウスにはハイブリッド用メインバッテリーとは別に補機類用バッテリーが搭載されています。

このバッテリーはハイブリッドシステムの起動のほか、ナビゲーションやドライブレコーダー、キーレスエントリーシステムなどの電力を賄っています。ハイブリッド用バッテリーが正常でも、この補機類用バッテリーが上がってしまうとエンジンがかからなくなるので要注意です。

また、3代目プリウスまではバッテリーの搭載位置がトランクルーム内ですので、バッテリーから発生するガスを室外へ逃すホースが備わっています。これに対応するVRLA(制御弁式)のバッテリーを選ぶようにします。

ブレーキパッドの減りに注意する

ブレーキパッド
プリウスには制動時のエネルギーを使ってバッテリーを充電する、回生ブレーキが備わっています。この回生ブレーキを上手に使うと燃費も向上します。同時に、ブレーキパッドの減りが少なくなるメリットもあります。

運転状況にも左右されますが、一般的な車とはブレーキパッドの交換タイミングが異なってきますので、いつのまにかブレーキパッドの残量が規定以下だったといったことにならないようチェックが必要です。

まとめ

プリウスのエンジンオイルは、プリウスの超低燃費性能を実現するため、走行抵抗にならないよう柔らかく、それでいながら高温でも油膜を切らさないという高い要求に応えるものでなければなりません。エンジンオイルを選ぶ際には適正なグレードと粘度を守ることが必須です。

また、どんなに高性能なエンジンオイルも走行距離や時間の経過にともなって劣化します。プリウスのエンジンオイルは求められる性能が高くエンジンオイルの劣化が致命傷になりかねないため、一般的なガソリンエンジン車以上にオイル交換のタイミングに注意を払う必要があります。

プリウスのオイル交換について疑問や不安があれば、最寄りのオートバックスまでご相談ください。

オイル交換とはなにを指す?
オイル交換の『オイル』とは、一般的に自動車のエンジンオイルを指します。
種類は鉱物油・部分合成油・全合成油があります。
車種やエンジン特性、気候条件をはじめとする地理的な環境、使い方などによって、適合するエンジンオイル粘度が変わります。
安全で快適なカーライフのためには、最適なオイルを選ぶとともに、適切なタイミングで定期的に交換することが大切です。
オイル交換の頻度を多くするとどうなる?
エンジンオイル交換をやりすぎることによる問題は特にありません。
シビアコンディションと言われるエンジンに負担がかかるような状況が多い場合は、早めの交換がおすすめです。
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