カーナビの取り付けで避けたいよくある失敗例ワースト9とその対策

車の乗り換えで新しい車にカーナビを移植したり古くなったモデルを新しくする機会に、カーナビの取り付けにチャレンジしたい方もいらっしゃるでしょう。ここではDIYでカーナビを取り付けるときにありがちな失敗例をご紹介します。

失敗例1:内装パネルを破損させてしまう

インダッシュタイプのカーナビを取り付けるときついついやってしまいがちな失敗が、内装パネルを破損させたり傷つけたりしてしまうことです。

内装パネルの取り付けはスクリュー(ネジ)で留められているものやツメで嵌め込まれているもの、またはその両方を利用しているものがあります。スクリューで留めるタイプでは見栄えを損なわないようスクリューの頭が見えないところに隠されているのが一般的です。

このタイプはスクリューの固定位置さえ分かれば着脱の難易度は低めですが、ツメで留められているタイプは力まかせに外そうとすると簡単にツメを割ってしまったり内装パネルを傷付けてしまいます。

熟練メカニックでさえ慎重な作業が求められるので、正しい知識や経験に裏打ちされたノウハウ抜きでは失敗に直結してしまいがちです。

対策
適切な着脱方法は車種ごとに異なるものの、取り外す部分やその周辺の内装パネルに養生テープを貼っておくことで、ある程度は傷付きにくくすることが可能になります。

また冬はパネルやツメが硬くなりがちなため割れやすくなっているというのも事実ですので、作業前にあらかじめエアコンで車内を温めておくことでパネルを割れにくくするといった工夫も効果的な場合があります。

失敗例2:ネジを内装の裏側に落としてしまう

内装パネルを外そうとしてドライバーでネジを回していると、うっかりネジを内装の奥に落としてしまうケースがあります。

こういった場合、フレキシブルアームの先に磁石の付いた「マグネットピックアップツール」といった工具がないとネジを取り出せないこともあります。最悪のケースでは、取り出せないネジが走行の振動で異音の発生源になることもあります。

対策
先端部がマグネットになったドライバーなどを利用することで、うっかりネジを落としてしまう失敗を避けることができます。

失くしたスクリューを探し出すのが困難なケースもありますので着脱作業は慎重に行いたいところです。

失敗例3:インストールを終えた後になって配線の接続不良などに気付く

電源やセンサー、そしてスピーカー類を配線して本体も美しくインストール完了しホッとしたのも束の間、電源をオンにしても正常に機能しないケースがあります。

原因は配線の間違いやカーナビ本体の初期不良など、さまざまな原因が考えられます。

対策
本体を装着する前に配線を仮付けした状態で電源をオンにして動作を確認します。またカーナビの取り付けに際しては、必ずバッテリーのマイナス端子を外しておくようにします。

失敗例4:吸盤や両面テープをインパネに直接取り付けてしまう

オンダッシュタイプのカーナビスタンドには吸盤タイプや両面テープタイプがあります。

こういったスタンドをインパネに直接取り付けてしまうことで、走行中にカーナビが外れて落ちることがあります。

内装パネルの表面は見栄えや手触りを良くするために加工されていることが一般的で表面が平滑でないため、吸盤や両面テープの固定力が落ちてしまいがちです。
対策
吸盤タイプであれば取り付け面を平滑にするためのシートを下地として貼るようにします。カーナビに付属している場合もあります。

両面テープタイプであれば一度剥がれて落ちてしまったら再利用せずにより強力なテープで代替するようにします。

失敗例5:カーナビの画面に外光が反射して表示内容が見にくい

カーナビの取り付け位置によってはモニターの反射光で表示が見にくくなってしまうケースがあります。

対策
カーナビを仮付けの状態にしてから運転席で乗車姿勢を取り、外光の反射が眩しくないかチェックします。

さらに「取り付けのときにチェックしたはずなのに、太陽の角度が変わると反射してしまった…」というケースもあります。チェック時の車の向きも十分に加味するようにします。

失敗例6:運転席からの視界を妨げてしまう

ポータブルナビ(PND)などのオンダッシュタイプのカーナビは、取り付け位置によってドライバーの視界を妨げてしまうことがあります。

安全上の問題があるだけではなく視界を妨げる遮蔽物の設置を禁止した道路運送車両の保安基準にも抵触することになります。

対策
ウインドウ越しの視界を遮らない位置にカーナビを設置するようにします。

オンダッシュタイプは設置できる範囲が限られるものの、一般的にインパネの奥行きがある車種ほど取り付けの自由度が比較的高くなる傾向にあります。

言い換えれば、安全な取り付け位置を確保できない車種においてはオンダッシュタイプではなくインダッシュタイプをオススメします。

失敗例7:エアコンの操作やシフトレバー操作の妨げになってしまう

スマートに取り付けたはずのカーナビが、いざ日常的に使ってみるとエアコンやシフトレバーの操作がしにくくなってしまったというケースもあります。

対策
カーナビの取り付け位置を決めるにあたっては走行中の各種操作をシミュレーションしながら位置決めするようにしましょう。

失敗例8:配線や本体がエアバッグの作動に干渉する

ポータブルナビ(PND)などのオンダッシュタイプのカーナビ本体や、インパネに添わせて留めた配線がエアバッグの作動を妨げる可能性があります。

現在の車は標準装備しているエアバッグの数が増えて安全性が高まっているのに加え、エアバッグの存在をあえて主張しないスマートな内装デザインとなっています。そのため、一見しただけではエアバッグへの干渉を想定しにくいといった面があります。

対策
こういったケースでもカーナビの取り付けノウハウが豊富なエキスパートへ積極的にアドバイスを求めたいところです。

失敗例9:走行時の振動で配線が干渉して異音や断線の原因になってしまう

インパネの裏側に施した配線が金属製ステーやパネルなどと干渉することがあります。

これらは異音の発生原因となるだけでなく、配線の被覆が破れることによる動作不良など、さまざまなトラブルを招くことになります。

対策
配線は電気的に接続させるだけではなく走行によって発生する振動からの影響も考慮する必要がありますので、保護のためのスリーブやチューブなどで配線を養生するようにしましょう。

オートバックスの充実したピット作業「カーナビ取付サービス」

オートバックスではインダッシュタイプはもちろん、オンダッシュタイプのカーナビ取り付けも承っています。豊富な経験と知識を備えたエキスパートが大切なお車へスマートにカーナビをインストールいたします。

また「取り付け工賃コミコミ」では、安全でスマートなカーナビの装着をリーズナブルに提供しています。ぜひ、ご用命ください。

・取り付け費用の目安
インダッシュタイプ:16,500円〜(税込)
オンダッシュタイプ:3,300円〜(税込)

・取り付けにかかる所要時間の目安
インダッシュタイプ:120分〜
オンダッシュタイプ:30分〜

まとめ

快適なドライブにカーナビは実に頼もしいアイテムです。とはいえ、取り付けの不備によって安全上の問題が生じたり、カーナビ本来の使いやすさを損なうのは絶対に避けたいところです。

カーエレクトロニクス用品の取り付けには、専門知識やノウハウが欠かせないものです。DIYによるカーナビ取り付けには十分に注意を払うようにし、安心・安全なカーナビのインストールによってより充実したカーライフをお楽しみください。
カーナビ・ドライブレコーダー取り付けはどうやって予約すればいいの?
カーナビ・ドライブレコーダー取り付けできる車種は?
ページトップへ