私は新卒でオートバックスの整備士になりました。中途入社で即戦力の方々が入社されることが多いオートバックスにあって、極めてレアなケースだと思います。何も知識や技術を持ち合わせていないところからのスタートでしたが、当時の先輩方にスプレーガンの握り方から塗料の調合方法、仕上げに至るまでーから鍛えて頂きました。そのおかげで今日まで17年間、生粋のオートバックス板金マンとして誇りを持ちながら整備業務に臨めています。
私の仕事のこだわりは、お客様に対する誠実な姿勢です。板金業務の接客は、お客様のマイナスな感情と向き合うことからスタートすることが少なくありません。大切なお車を「傷つけてしまった」「傷つけられてしまった」というお客様のやり切れない思いに寄り添うことが何より大切になります。こうした場合に私は、接触があった際のお怪我の有無、お客様の身の回り等への配慮を心掛け、どのような状況であっても驚きの表情は出さず「大丈夫です」「安心してください」のサインを言葉や態度でお示しするよう心がけています。その後、お客様が私の対応に安堵され満足されて笑顔や「ありがとう」の言葉をいただけると、「いい仕事をした」とお墨付きを与えていただいたように思えて仕事のモチベーションが上がります。
今後の目標として、ピット長、マネージャー職を目指していきたいと考えています。現在、リーダー職としてピット長代行職と同等の業務を担っているのですが、スタッフを束ねることの難しさと同時に面白さも自分なりに分かってきました。なので、より責任あるポジションに付きピット全体をマネージメントしてみたいと思うようになっています。「オートバックス生え抜き」のピット長になって、入社当時の先輩たちが私に教えてくださった整備技術や接客の心構えを伝承していきたいです。