vol.91
【路面の凍結注意】凍結しやすい道路と凍結路面の走り方、ドライブのポイント
冬シーズンになると運転中に凍結した路面に足をとられ、クルマの制御が効かなくなるトラブルは誰の身にも起きえること。しかし、スリップ事故を未然に防止するための対策を行っておけば事故を起こす確率は小さくなり、万が一事故を起こしてしまっても被害を軽減できます。今回は、路面凍結がいかに危険か、凍結しやすい道路の見極め方と、凍結路面を走る場合の注意点などをご紹介します。
路面が凍結する「アイスバーン」って何?
冬のドライブで注意したいのはスリップ事故。凍結した路面に乗った瞬間、コントロールが効かず事故を起こしてしまうことも少なくありません。この凍結路面を「アイスバーン」と呼びます。これは、アスファルトの表面を薄い氷の膜が覆い、タイヤのグリップ力が著しく低下するのが原因で起こります。昼間に気温が上昇して解けた雪が、夕方から夜間にかけて再凍結することで発生するアイスバーンは、路面がスケートリンクと同じ状態となり、一度グリップ力を失ってしまうと腕に自信のあるドライバーでもコントロールできません。雪や雨が降り、日中に気温が上がったときは要注意。夜間の走行時は凍結路面が発生していると考え、慎重に運転しましょう。
アイスバーンになりやすい場所って……どこ?
路面が凍結するアイスバーンが起きやすいのはどんな場所なのでしょうか? まず、橋や陸橋など地面から離れている場所は気温が下がりやすく路面が凍結する可能性が高くなります。また、トンネルの出入り口も同様で、風が通り抜けることで凍結しやくなるといわれています。凍結した路面は氷の膜により白く見えますが、同じ凍結した路面でも「ブラックアイスバーン」と呼ばれる路面は濡れた路面と同じように黒く見え、凍結していることに気づきにくいのが特徴です。ブラックアイスバーンは、雪が降らない地域でも気温が氷点下になると発生するので注意しましょう。
アイスバーンを安全に走行する秘訣とは……
アイスバーンを安全に走る秘訣はただひとつ、十分に速度を落として安全なスピードで通過すること。凍結した路面に驚いて、急ブレーキや急なハンドル操作を行うのは禁物です。スリップやスピンの原因となり、大きな事故につながる恐れがあるからです。また、山道などを走る場合には日陰になる場所は昼間でも注意が必要です。日陰部分は気温が上がらず路面が凍結していることも少なくありません。同様に高層ビルの陰や日当たりの悪い裏道などを走る時には速度を落とし、安全に停止できる速度で通過するように心がけてください。
優れた氷上性能でアイスバーンに備える!
ウインターシーズンの視界を確保!
▼PIAA シリコートスノーブレード WSC48W 呼番8
雪や氷の付着を防止し、良好な視界を確保するワイパーブレード。凍結に強い特殊シリコンゴムを採用し、ワイパーを使う度に撥水コーティングが行われるウインターシーズンのマストアイテム。フレームには錆びに強い高純度ステンレスを使用したタフな逸品!
お部屋の中から暖気運転をスタート!
凍える朝でも苦労知らずの解氷作業!
▼WILLSON 超解氷 トリガー900 900ml
寒い朝、凍りついたフロントガラスの霜取り作業は面倒なもの。そんな苦労を解決してくれるのがこのスプレー。マイナス40度まで対応する特殊シリコーンを配合することで撥水効果と共に再氷結を防止。グリコールを使用せず、逆光でのギラ付きも防いでくれる。スポットと霧状の切り替えができる2WAYトリガータイプを採用。
悪路からの脱出に威力を発揮する秘密兵器
▼ソフトヘルパー 乗用車用 SH-120B
雪道でスタックしてしまいクルマが動かない……。そんな最悪の状況から脱出する秘密兵器がコレ。アイスバーンでも滑らない金属製のWアイゼン付きのスロープでグリップ力を回復させ、無事に脱出できるというスグレモノ。使い方は駆動輪の前方に差し込んでゆっくりとアクセルを踏むだけ。冬ドライブの常備品にぜひ!
冬の凍結路面は危険がいっぱい!通り慣れた道でも細心の注意を
冬は積雪路面だけでなく、アイスバーンやブラックアイスバーンなど危険がいっぱい。たとえ通り慣れた道でも昼間と夜では路面状況が一変することも少なくありません。特に夜間や早朝の運転では路面が凍結しやすいということを意識し、時間にも心にも余裕を持った速度域で運転しましょう。アイスバーンに遭遇したら急なブレーキやハンドル操作を避け、ポンピングブレーキでゆっくりと速度を落として安全に通過してください。
ウインターシーズンを迎えると同時にスタッドレスタイヤに履き替えておくことも安全なドライブを楽しむ秘訣です。スタッドレスタイヤを選ぶ場合には、雪上性能だけでなくアイスバーンにも強い「氷上性能」も大きなポイントになることを覚えておきましょう。