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【思い出作りにもSNSにも!】ドローン初心者のための“映える”空撮特集!
SNSに映える写真や動画を、簡単に撮影したい方は多いはず。なおかつ家族の思い出として、心に残るものとなれば嬉しいですよね。そんな方におすすめしたいのが「ドローン」です。カメラ付きのドローンを飛ばし、上空から家族の写真や動画を撮れば、SNSで映えることはもちろん、「ドローンを飛ばした」という記憶が家族の思い出として刻まれるでしょう。
ドローンとは?
ドローンとは、もともと軍事目的で開発された無人偵察機(UAV)のことを指していました。以前は大型で航空機としての役割をもつものが多くありましたが、ローター(回転翼)が複数ある「マルチコプター」が登場し、小型軽量で安価なものが開発され、世間一般に広く浸透しました。
そのころから、広い意味で無人の航空機をドローンと呼ぶようになり、昨今、上空から撮影できるドローンは、高性能で数十万円するものから、一般人に手が出しやすい安価なものまで様々な商品が展開されています。
GPSを搭載したドローンもあり、それにプログラムを加えることで、自動的に目的の場所に向かわせたり移動する対象を追尾したりと、遠隔操作がなくても飛行が可能なものも。アメリカでは、荷物の宅配に利用するための実験が行われています。
ドローンの種類
ドローンといえば、機体の四隅にローターが1つずつ、計4つ付いているものを思い浮かべる方は多いのでは? テレビ番組の撮影などにも使われるそのタイプのドローンは、「マルチコプター」と呼ばれています。主に、ローターが3つの「トライコプター」、4つの「クアッドコプター」、6つある「ヘキサコプター」、そして8つの「オクトコプター」と、プロペラがついているローターの数に応じて呼び方が変化します。
このローターが増えるほど、上空での安定性が高まります。ただし、エンジンであるローターの分だけ重量が増え、値段も高価に。4つのローターが備わるクアッドコプターは、それらのバランスが取れた合理的なタイプといえるかもしれません。
マルチコプター以外にも、発泡スチロール製のボディを持ち、後部にプロペラのついた飛行機型のドローンも存在します。ただし、このタイプは上空で静止(ホバリング)できないため、そういった用途の空撮には向いていません。
初心者がドローンを扱うときの注意点
ドローンを飛ばす際に注意することは、大きく分けて2つあります。ドローンを「操縦するうえでの注意点」と、「飛行させる場所に関する注意点」です。今回は、初めての方でも取り扱いやすい、マルチコプタータイプのドローンについてお話します。
操縦するうえでの注意点
ドローンを飛ばす際、初心者がやりがちな失敗がいくつかあります。
・ドローンが水平でない状態で電源を入れる
・ドローンがどの方向を向いているか分からなくなる
・離陸時に操縦を誤る(コントローラーの操作ミス)
・バッテリーが十分に充電されていない
・高度が高くなりすぎる
・遠くまで飛ばしすぎる
・着陸のスピードが速すぎる
これらの失敗はドローンの故障につながりますが、現在販売されているドローンは、低価格なものでなければ「自動離着陸」や「障害物回避」などの機能が標準装備されているので、そこまで神経質になることはないでしょう。
飛行させる場所に関する注意点
ドローンは、飛ばしていい場所と申請が必要な場所、飛行不可な場所があります。以下の3か所では飛ばさないように注意しましょう。
・150m以上の上空飛行
航空機が通常飛行可能なもっとも低い高さは150mとされており、ドローンによる150m以上の飛行は制限されています。航空事故につながる危険な行為なので、必ず守りましょう。
・空港やヘリポート周辺
空港やヘリポート周辺では一定以上の高さや範囲内を飛行禁止区域に設定するところがあり、その区域は場所によって異なります。この付近でドローンを使用する際は、必ず該当の航空事務所へ確認しなければなりません。
・人口密集地の上空
国勢調査に基づいて定められた「人口密集地区」では、上空にドローンを飛ばすことができません。密集地でなくとも、飛行させる場所が私有地でないかなどの確認も忘れずに。
また、高速道路の上空を通過する、港の上空を飛行する場合などは、各管轄省庁などの許可が必要となります。その他、航空法で定められている規定は複数あるため、事前に調べておきましょう。
こうした注意点を踏まえると、「どこが飛行可能な場所なの?」という方もいらっしゃるでしょう。そんな方は、こちらのサイトを参考にしてみてください。
ドローンメーカーとして世界的に有名なDJIが提供するサービスです。日本におけるドローン飛行可能な空域をGoogleMapと連動して表示してくれるので、見やすくて便利ですよ。
夏の思い出づくりにもってこい!最新ドローンのご紹介
夏休みのレジャーにドローンを持っていけば、いい思い出づくりができること間違いなし!SNSに映える上空からの写真や動画を撮影して投稿すれば、周囲の反響は明らか。夏までにぜひ操縦方法をマスターしておきましょう!
▼初心者向け: TELLO(トイドローン)
ドローン入門機ともいえる、初心者にもってこいのスマートトイドローン。手のりサイズ、重さ80g にもかかわらず、高機能なのが特徴。自動離着陸機能があるので、初フライト時も安心です。また、5MPの写真撮影、HD画質の動画撮影も可能なので、思い出をきれいに残すことができます。
・RAVPower 24W 2ポート カーチャージャー
トイドローンである「TELLO」は、USB充電器を使えば出先で充電できるのも嬉しいポイント。USBポート付きの車載用充電器を用意しておけば、スマホの充電にも便利です。
▼初心者向け: DJI SPARK
「もっと動画や写真にこだわりたい!」という方には、このSPARKがおすすめ。パノラマ撮影などの撮影モードを備えるだけでなく、動きのある被写体を自動追尾しながら撮影できる機能も。初心者にやさしい自動帰還モードや障害物衝突防止機能もあり、バッテリー切れによる墜落や着陸時に木や石にぶつかるリスクが大幅減。コントローラーにスマホを使いタップした方向に飛ばしたり、ドローンに向けたジェスチャーで操作できたりと、直観的な簡単操作ができるのが特徴です。
最新技術の詰まったドローンで、夏の思い出を残そう!
より身近になったドローンは、今後も広く普及することが予想されます。これからの時期は日照時間が長く、撮影するのにもってこいの季節。今回ご紹介した注意点を踏まえ、ドローンで撮影した迫力ある映像や写真をSNSにアップしてみてはいかがでしょうか。
