vol.76
【梅雨前線間もなく】降り始める前に!愛車の雨対策特集
ドライバー歴が長くなると、運転し始めた頃の記憶が薄まり、雨への恐怖を忘れがち。
今回は、
①梅雨前におさらいしたい、走行中の雨の危険性と注意点
②梅雨時期の視界をしっかり確保するポイント
③梅雨の駐車の豆知識
について、アイテムとともにご紹介します。
①梅雨前におさらいしたい、走行中の雨の危険性と注意点
雨の日はいつも以上に注意して運転する方がほとんどだと思いますが、実際には「雨」が原因で、ヒヤッとした経験のある方は少ないのではないでしょうか?そのため、実際にどれほど雨の日が危険なのか、実感があるという方は少ないでしょう。
しかし、首都高速道路株式会社の調査では、晴れの日と比較して、雨の日の事故件数は約5倍、深夜に関して言えば、晴れている日の約7倍も事故が発生しています。
雨の日に多くなるのがスリップ事故です。濡れた路面ではタイヤのグリップ力が著しく低下。ブレーキが利き始めてから車が停止するまでの制動距離は、晴天時に比べて、およそ40%長くなるとも言われているのです。
さらに恐ろしいのは、「ハイドロプレーニング現象」。これは、タイヤと路面の間に水が入りこむことで、完全にタイヤが路面から浮いてしまうという現象です。一度ハイドロプレーニング現象が起きてしまうと、車をコントロールすることができません。
また、溝のすり減ったタイヤは、路面の水を十分に排水する能力が低くなるため、スリップやハイドロプレーニング現象がより起きやすくなってしまいます。タイヤ1本あたりハガキ1枚分ほどしか地面に接していないため、その小さな面積内でいかにタイヤ性能を発揮できるかが運転を左右します。雨の日はいつも以上に速度を落として走行するのはもちろん大切ですが、日ごろから雨に備えて、愛車のタイヤの溝が十分残っているか確認しておくことも忘れずに。
▼PIRELLIタイヤ
F-1をはじめとしたレーシングシーンでおなじみのPIRELLIタイヤ。最新のトレッドパターンを取り入れ、不快な振動やノイズを抑制しながらも、より均等に路面に接地させるプロファイル形状により、ロングライフを実現しています。
②梅雨時期の視界をしっかり確保するポイント
雨の日は路面が滑りやすくなるほかにも、歩行者に十分注意しなければなりません。特に降り始めには、雨を避けようと足早になり、飛び出しの危険が増します。また、雨で視界が悪くなることで夕暮れ時や夜間の危険が増すため、しっかりとした視界の確保が重要です。
▼ライトまわり点検
昼夜問わず、雨が降るといつも以上に視界が悪く、歩行者も傘でよく見えていないために余計に危険。ヘッドライトをはじめとした灯火類は、視界を確保する以外にも、自身の存在を周囲に知らせる役目があります。特にブレーキランプやスモールランプの球切れは自分で気が付きにくいもの。ライトが正常に作動、明るく照らせる状態なのかを、オートバックスのプロスタッフの目で確実にチェック(無料)してもらいましょう。
▼おすすめ LEDヘッドライト/フォグバルブ
夜間や悪天候時の視界を確実に確保するためには、明るいヘッドライトが欠かせません。よりヘッドライトを明るくしたいという方には、LEDヘッドライトがおすすめです。純正ハロゲンバルブのフィラメントとほぼ同一な位置に光源を配置することで、純正ハロゲン以上の明るさを実現。
▼スーパーレイン・X THE BIG
液体ワイパーとしておなじみの元祖レインXと比較して、2倍の耐久性を持ち、ワイドなフェルト面で、手早く塗りこみ作業を行うことができます。従来品の50%増量タイプで、何度も長く使えることも大きなメリットです。水弾き速度も40km/hと性能も優れもの。
▼GORDON MILLER キイロビン クイックボトル
どうしても避けることができないガラスの油膜は、雨天時のギラツキの素となるばかりか、撥水剤の効果を半減させてしまいます。専用パッドがボトルと一体化しているため、手も汚れず、初めての方でも楽に作業することが可能です。
雨が降るとフロントガラスに水滴が残り、視界不良になるという方もいるのでは。撥水コーディングやワイパーが原因かもしれません。ワイパー交換の必要性やコーティングの方法について、過去の記事(【梅雨でもクッキリ視界を確保!】ワイパー交換マニュアル+撥水コーティング)でご紹介しているので、ご一読ください。
②梅雨の駐車の豆知識
雨の多い梅雨時期の悩みと言えば、車が汚れやすいことです。路面が濡れているときはもちろん、雨は空気中のチリやほこりを巻き込みながら降り注ぐため、屋外の駐車場に停めておくだけでも汚れてしまいます。
ボディが濡れた状態で晴れてしまうと、雨染みやウォータースポットの原因にもなってしまうので、車にカバーをかけている方もいると思います。しかし、カバーが風で煽られることで、ボディやガラスに細かな傷を付けてしまう可能性もあるのです。
そんなときの対策法が、使わなくなった毛布をかけ、その上からカバーをすること。カバーだけだと、車体の間に細かな砂や小石、ほこりがあることで傷になってしまいますが、毛布がそれらを絡めてくれるので、無駄に傷を増やしてしまう心配を解消できます。ただ、毎日車を使用する方は、その都度こうした対策をするのはかなりの手間。そんな方にオススメなアイテムがこちら。
しっかり対策をして、梅雨でも快適なドライブを!
雨で薄暗い日の多い梅雨の間は、どうしても憂鬱な気分になりがち。その結果、愛車への梅雨対策がおろそかになっていませんか?安全対策をしっかり行い、コーティング剤や便利グッズを上手に利用して、快適で安全に梅雨を乗り切りましょう!
