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【車内花粉対策】車内を花粉から守るため、持っておきたい3つの視点
少し気温も落ち着いて上昇の兆しが見え始めるこの時期、今のうちから注意をしておくべきなのが「花粉」です。 頭がボーっとしたり目に痒みが生じたりする花粉は、車を運転するうえで大きな障害となります。早い地域では2月から花粉が飛び始めるため、早めの対策をしておきたいところ。 花粉防止のための洗車術については以前のコラム (【花粉や黄砂による汚れを撃退!】花粉・黄砂はボディに悪影響!?早めの洗車が大切です!)をご覧ください。今回は、車内を花粉から守る方法について、3つの視点からご紹介していきます。
対策をするために花粉の種類や特徴を把握しておこう
万全な花粉対策をするには、花粉についてよく理解しておく必要があります。花粉にはいくつもの種類があり、それぞれ特徴や飛散時期が異なるため注意しなくてはいけません。ここでは、代表的な花粉を3つ紹介します。
◎スギ花粉
日本の代表的な花粉として知られるスギ花粉は、全国的に2月から3月まで大量に飛散します。注意しておきたいのが、関東地方では6月の初めまで飛散量が多いという点。他の地域と違い、長期に渡っての警戒が必要になります。北海道や沖縄にはスギがほとんど存在しないため、スギ花粉は飛散しません。
◎ヒノキ花粉
スギ花粉同様、春になると大量に飛散し、アレルギーを起こす人が多いのがヒノキ花粉です。スギ花粉に比べピークを迎える時期は全国的に遅いですが、関東地方では2月の時点でかなりの花粉が飛散するため、早めの対策をする必要があるでしょう。
◎イネ花粉
スギ、ヒノキほどの知名度はないものの、注意が必要なのがイネ花粉です。イネ花粉はほかの花粉と異なり、5月から夏前にかけて多く飛散するという特徴があるため、春が過ぎた後も花粉対策を続けなければいけません。
車内花粉対策のため持っておきたい3つの視点
車内花粉対策を万全にするためには、3つの視点を意識することが大切です。「車内に花粉を持ち込まない」「花粉を車内に入り込ませない」「車内の花粉を排除する」を徹底し、花粉の飛び交う季節も快適な運転ができるよう心がけましょう。
1:車内に花粉を持ち込まない
車内に花粉を持ち込ませないようするため、乗車の前に花粉を払い落とす行動は確実にしておきたいところ。また、意識したいのが衣服の素材です。医薬品やトイレタリー製品を取り扱う大手メーカーのライオン株式会社が調査したところ、綿シャツに比べウールセーターは花粉の付着量が多いことが判明しています。花粉は静電気で付着しやすくなるという特徴があるため、静電気が発生しやすいウール製品はなるべく避けたいところです。ただし、静電気防止スプレーを使用するなどしっかり対策を施しておけば、ウール製品の衣服であっても問題ありません。
2:花粉を車内に入り込ませない
花粉を車内に入り込ませないため、窓を極力開けないようにするのは当然ですが、実は窓以外にも花粉が車内に入り込む経路があります。それがエアコンなどの空調設備です。まだ肌寒い季節だからといってうかつに暖房をつけてしまうと、あっという間に花粉が車内に運ばれてきます。そのため、花粉の時期は内気循環を使用するなどの対策が必須です。内気循環にしたうえで、花粉やアレルゲンを除去するフィルターを採用したエアコンが車に装備されていれば、さらに対策効果が向上します。
▼エアコンフィルター
花粉をしっかりブロックしてくれるため、花粉の時期は必需品ともいえるでしょう。花粉だけでなく「PM2.5」などもブロック可能です。また、排ガス臭を抑え菌やカビの繁殖防止にも効果があります。
3:車内の花粉を排除する
どんなに注意を払っていても、ドアの開閉時などに花粉が車内に入るのを完璧に防ぐことはできません。重要なのは、車内に入り込んだ花粉を速やかに排除すること。排除のためには、花粉取りのアイテムを積極的に使用していきましょう。
▼ナノテク除電クロス
サッと拭くだけで、帯電した10,000ボルトを消せるクロスです。上述のように花粉は静電気が発生する場所に付着しやすいという特徴があるため、このアイテムで車内を拭いておけば花粉が付着しにくい環境を作り出せます。
このようなアイテムによって目に見える花粉を除去したら、車専用のプラズマクラスターや空気清浄機を活用して、より快適な車内空間を作り出していきたいところです。少々費用はかかってしまいますが、モップやスプレーだけでは車内の完全な花粉除去が難しいため、ぜひ導入していきましょう。
花粉症の人が運転時に注意するべき点とは?
花粉が猛威を振るう時期を前に、花粉症の人は運転時の「居眠り」にも注意をしておきましょう。花粉症を抑える薬として流通している抗ヒスタミン薬には、脳の判断が低下するという副作用があります。そのため、花粉症の治療をしている間はいつも以上に注意して運転する必要があるのです。
最近の抗ヒスタミン薬には副作用の少ないものもあるため、医師に相談して処方してもらうことも一つの手ですが、それよりも先にご紹介した方法でクリーンな車内を保つことを第一におすすめします。車内に花粉が付着していなければ、薬を飲まずとも花粉症の症状が出ることなく快適な運転が可能になるでしょう。
