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【車の健康診断】もうすぐ車検の人必見!お得でスマートに車検を受ける方法
年が明けて1か月が経とうとしています。年度の終わりである3月までには少しありますが、それに合わせるように愛車の車検を控えている人は多いはず。しかし「まだ時間はあるから」と悠長に構えていると、最悪の場合“予定が合わずに車検が受けられない…”なんてことになってしまうかもしれません。そうした事態を防ぐために、時期が近づいてから慌てるのではなく、今のうちから予約しておくのはいかがでしょうか。早めに予約をしておくと、お得に車検を受けられるかもしれません。
車検の繁忙期、ピークは9月と3月!
皆さんは車検の繁忙期のピークは「9月」と「3月」ということをご存知でしょうか。特に3月は一年の中で車検を行う台数がもっとも多く、毎年のようにかなりの混雑が予想されています。
9月が繁忙期となる理由は、企業が半期決算のために販売戦略に力を入れ、車両の販売台数が増えるからです。3月は、年度末決算の新車販売のディーラーや中古車販売店が半期決算以上の販売戦略を行うため、販売台数が大幅に増えることが理由として挙げられます。また大きく環境が変わる4月の新年度を控え、クルマを購入する方が多いことも、繁忙期となる一因であると言われています。
車検は早期予約がスムーズで便利!
繁忙期のピークである3月に近づけば近づくほど、車検の予定を入れることが難しくなってくるでしょう。そこでお勧めしたいのが車検の早期予約です。ここからは、早めに車検の予約をしておくメリットを紹介します。
▼予定が合わせやすい
車検の期限が近づいてきてから車検の予約を入れようと思っても、 繁忙期では整備工場の空きがある日と自分の予定が合わないことも十分考えられます。特に土日は早々に埋まってしまうため、予定を合わせることが難しくなってしまうことも少なくありません。
もし車検を受けられないまま車検が切れてしまうと、公道を運転することができません。その状態で車検を受けるとなると、レッカーで車両を移動させるか仮ナンバーを取得しなければならず非常に手間がかかってしまいます。
早期に予約をしておくことで予定も合わせやすくなり、確実に車検を受けられるようになります。
▼割引が受けられる場合がある
早期に予約を行っておくことで、車検専門店やカー用品店によっては車検費用の割引を受けられるところもあります。車検費用は通常、基本料と法定費用を合わせると4万円以上かかってしまいます。少しでも安く済ませたいという人は、早期予約の割引を利用するのがおすすめです。
▼車検に向けて余裕をもって準備ができる
車検を受けることができても、車検に通らなければ意味がありません。整備やカスタムの状態によっては、不合格になってしまうことも考えられます。そうなると、再検査を受けなければならず余計な手間や費用がかかってしまうため、できるだけ避けたいものです。
そうならないように車検に向けてしっかりとチェックを行っておきたいところですが、ギリギリになってからでは十分な準備が行えない可能性があります。しっかりと予約をしておけば、予定日に合わせて余裕ある準備期間を確保することができます。
車検前にしっかりとセルフチェックを
車検前にチェックが必要だと上でご説明しましたが、特にカスタムを施している車両は車高やマフラーの性能などが基準に沿っているかを気にしなければなりません。それぞれ下記のようなポイントをチェックしていきましょう。
▼マフラー
カスタムの代表格であるマフラーは、チェックするポイントも多くなっています。チューンナップやチェックは、入念にしておきましょう。平成22年4月以降に製造された車の場合には、加速走行騒音防止機能が求められます。「純正品表示」「自マーク」「性能等確認表示」「Eマーク」などの認定マークがついているマフラーでなければ、車検に合格することができません。
また近接排気騒音値やマフラーの最低地上高、マフラーの形状などによって指摘を受けることもあります。
▼エアクリーナー
吸気抵抗を減らす目的でエアクリーナー本体を変更していた場合、一酸化炭素や炭化水素の基準値を超えてしまう可能性があり、その場合は不合格となってしまいます。
また、エアクリーナーは純正であっても、汚れが溜まっている場合は車検時に引っかかってしまうこともあるため、汚れがひどい場合は事前に交換しておきましょう。
▼ダウンサス
車高を下げるためにダウンサスを使用している人も少なくないでしょう。ダウンサスに交換すること自体は問題ありませんが、ダウンサスの劣化により想定以上に車高が下がってしまうことがあります。もともと下げ幅の大きいものを使用している場合は、最低地上高9cmを確保できているか確認しておきましょう。また車高に関してはタイヤの幅も関係してくるため合わせて確認しておくと良いでしょう。
▼エアロ
タイヤ周りに取り付けるフェンダーは左右合わせて2cm以内に収まっている必要があります。もし、2cmを超えている場合には構造変更届を提出しなければなりません。ボディ後部に取り付けるリヤスポイラーに関しては、「翼の先端がボディの一番外側から16.5cm以上内側に収まっている」ことが必要です。なお、エアロの形状やボディとの間隔を指摘される場合もあります。
またエアロバンパーも社外製のものを取り付けている場合、強度や形状によって指摘を受ける場合があります。スカートのような出っ張りも、やりすぎてしまうと外部突起の検査に引っかかってしまうため注意しましょう。