マイカーローン返済中の車を売るには？売却の流れと注意点を解説

マイカーローン返済中の車を売る方法

マイカーローンを返済中で残債があっても、車検証（自動車検査証）に記載された名義が本人のものの場合は、車の売却が可能です。銀行系のマイカーローンなどの場合は、所有権が本人名義になっていることが多いので、名義変更の手続きをすることなく売却できるでしょう。

とはいえ、売却できてもマイカーローンの残債を返済しなければなりません。この場合、売却金額をローンの返済にあて、差額を現金で支払うか、あるいは新たにローンを組むことで返済します。

売却金額が残債金額を上回れば、差額を得ることが可能です。

本人以外が所有者の場合はローン残債完済と名義変更のための書類が必要

カーディーラーやローン会社など所有者が本人以外の場合には、まずローン残債を完済する必要があります。その上で、名義変更が可能となる書類を完備すれば売却が可能になります。

マイカーローン返済中の車を売る流れ

マイカーローンを返済中の車を売るには、いくつかのステップを踏む必要があります。ここでは、マイカーローンを返済中の車を売る際の流れについて解説します。

1. 車の売却金額でローンの完済が可能か確認する

まずは、車の売却金額を確認します。車の売却金額を調べるには、複数の買取業者に査定を依頼し、提示された査定価格をローン残債と比較して、完済可能かどうかを確認します。このときに重要なのは、買取業者の選定です。金額だけで判断するのではなく、信頼できる買取業者を選ぶようにしてください。

2. ローンの完済方法を決める

車の売却金額によって、ローンの完済方法を決めましょう。売却金額がローン残債を上回っている場合は、買取業者からの売却金支払いでローンを完済することが可能です。

一方で、売却金額がローン残債を下回ることもあります。その場合は、差額を自分の手持ちの現金で補うか、新たにローンを組んで返済する必要があることに注意してください。

売却手続き前に、売却金額とローン残債の金額を正確に把握しておきたいところです。

3.名義変更（所有権解除）の手続きをする

ローンを完済したら、車の名義変更が必要です。これは「所有権解除」といわれ、車検証に記載されている所有者（ローン会社など）を、新しい所有者（本人）に変更することを意味します。

この所有権解除はディーラーや買取業者が行ってくれますので、売却先から指示を受けた書類を準備しましょう。

＜所有権解除に必要な書類＞

・車検証（自動車検査証）
・所有権解除依頼書
・自動車税（種別割）納税証明書
・完済証明書
・印鑑登録証明書（発行日から3ヶ月以内のもの）

※軽自動車の場合は印鑑登録証明書は不要

ちなみに、一般的に名義変更といわれていますが、普通車の場合は「移転登録」、軽自動車の場合には「名義変更」が正式名称です。前者の場合は運輸支局へ、後者の場合は自動車検査登録事務所へ行き、必要書類を提出します。名義変更を自分で行う際に必要な書類は、下記のとおりです。

＜車の名義変更を自分で行う際に必要な書類＞

・車検証（自動車検査証）
・自動車保管場所証明書（車庫証明書）
・譲渡証明書（旧所有者が実印を押したもの）
・印鑑登録証明書（発行日から3ヶ月以内の新旧所有者のもの）
・委任状（旧所有者が実印を押したもの）

※軽自動車の場合は印鑑登録証明書は不要

窓口で受け取った手数料納付書と自動車税申告書、移転登録申請書（軽自動車は自動車検査証記入申請書）に必要事項を記入・捺印の上、すべての書類を提出すれば名義変更は完了です。

車の手放す方法については、下記の記事もご覧ください。

車を手放す方法とは？手放す際の手続きと最適なタイミング、注意点

残価設定ローンを組んだ車を売る方法

残価設定ローンとは、購入時に車の残価（将来的な価値）を想定し、その残価分を除いた金額でローンを組む方式のことです。

残価設定ローンの特徴は、車の返却を前提としている点にあります。そのため、残価を支払う必要がなく、月々の支払いを低く抑えることが可能になるのです。また、数年で新しい車に乗り換えたい人に適しています。

残価設定ローンの車は、通常は返却しますが、買取業者などに売る場合は、ローンの残債を完済する必要があります。ここでは、残価設定ローンを組んでいる車を売却する方法について解説します。

1. ローン残債の確認と買取業者の選定

車の売却前には、ローン残債の正確な金額を確認し、買取業者の査定額で完済できるかどうかを検討します。この段階では、できる限り高額で買い取ってくれる信頼できる買取業者の選定が重要です。

2. 名義変更と所有権の解除

ローン残債を上回る査定価格を提示した買取業者が見つかれば、売却とローン完済が可能です。

ローン返済中の車を売るときの注意点

ローン返済中の車を売る際には、いくつか気をつけたいポイントがあります。ここでは、ローン返済中の車を売るときの注意点について解説します。

返済中の売却が禁止されているマイカーローンもある

ローンを組んで車を購入している場合には、契約内容をきちんと確認することが必要です。なぜなら、車の名義が所有者本人だったとしても、ローン返済中の売却を禁止している場合があるからです。

事前に契約内容を確認し、契約に抵触しないように注意してください。

同時に新しい車を購入しようとした場合に二重ローンになる可能性がある

ローン返済中の車を売却する際、売却金額がローンの残債を下回るケースがあります。この場合、車を売っても残債が残るため、その差額を自己資金で補填するか、新たに返済用のローンを組む必要があります。

もし、売却と同時に新しい車の購入計画があり別途マイカーローンを組もうとしていた場合、購入と返済の二重ローンとなり、生活を圧迫するおそれがあります。

そのような事態に陥らないためにも、できる限り高い価格での売却を目指したほうがいいでしょう。

車の売却はオートバックスカーズの車買取を利用しよう

マイカーローン返済中の車でも、本人名義に変更してローンを完済すれば売却可能です。その際には、ローン残債を上回る金額で買い取ってもらうのが理想といえます。車を高く売りたいなら、複数の買取業者に査定を依頼して比較・検討することをおすすめします。

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