車買取で損しないためのリサイクル料金の知識

大切に乗ってきた車を少しでも有利な条件で手放したいと考えることは当然のことと言えます。車を手放すときに発生する「お金」は車の売却代金だけではなく、意外に見落とされがちなのが「リサイクル料金」の存在です。中古車として車を売るのであれば元のオーナーの手元にはリサイクル料金が残ります。買取査定を依頼したなら、この原則が守られているかも必ずチェックしたいところです。ここではリサイクル料金の仕組みからリサイクル券を失くしたケースの対処方法を含めて解説します。

車のリサイクル料金とは?

リサイクル料金が発生するようになった背景

今やリサイクルが当たり前の時代です。車に限らず、パソコンや家電などもリサイクルされます。リサイクルされる理由のひとつは、リサイクルの対象となるものが資源の塊であることが挙げられます。

車の場合、年間数百万台が廃車になってリサイクルに回されています。これは使用済自動車とも言われます。使用済自動車(廃車)は、解体して使える部品を再生したり利用価値のある金属部品を取り出したりすることによって、新しい価値を生み出してきました。

そのおかげで使用済自動車のリサイクル率は約80%にもなり、かつてはこの価値を原資としてリサイクル事業が成立していたのです。

しかし、中には利用価値のないものも一定量含まれています。金属を取り除いた後に残る樹脂パーツなどを粉砕したシュレッダーダストや、地球温暖化など環境に影響を与えるカーエアコンの冷媒(フロンガス類など)、そして安全・確実に破壊処理するのに専門的な技術を必要とするエアバッグ類などです。

このような、シュレッダーダスト、カーエアコンの冷媒、エアバッグ類は利用価値がない一方で、適正な処理にコストがかかってしまうため、さまざまな問題が顕在化していたのです。具体的には以下のようなものがありました。

使用済自動車が抱えていた諸問題

・不法投棄によって有害物質などが流出し、土壌や地下水が汚染されてしまう
・不適正な処理により大気放出されたカーエアコンの冷媒がオゾン層を破壊してしまう
・エアバッグやシートベルトプリテンショナーの安全な処理のための技術が不足している
・ほとんどのシュレッダーダストが廃棄物として埋立処分される

2005年に定められた自動車リサイクル法

このような使用済自動車にまつわる諸問題を解決するため、循環型社会形成推進基本法に基づく第5番目の個別法として使用済自動車の再資源化に関する法律が制定され、2005年1月1日から施行されました。これが「自動車リサイクル法」です。

リサイクルによって得られる資源とは別に、コストや手間をかけてまで処理しなければならないものについては、車のユーザー、自動車メーカー、輸入事業者、引取事業者、リサイクルに携わる事業者など、それぞれが役割を分担して対処・解決しようということになったのです。具体的に車のユーザーが担うのは処理コストの負担であり、それがリサイクル料金の支払いです。

リサイクル料金の内訳

リサイクル料金は、シュレッダーダスト、エアバッグ類、フロン類を適正に処分するための費用に加え、このリサイクルの仕組みを管理・運用するのに必要な費用(経費)からなります。

リサイクル料金の構成

処理費用+管理費用(資金管理料金、情報管理料金)

車種によって異なるリサイクル料金

車種によって処分しなければならないシュレッダーダストの量、エアバッグ類、フロン類が異なりますので、車種によってリサイクル料金も異なります。大きな車であればシュレッダーダストも多くなる傾向にあります。エアバッグの数も影響しますし、仮にエアコンが備わっていなければフロン類の処理費用は求められません。

このような理由から、1台あたりのリサイクル料金は概ね6,000円~18,000円の範囲でバラツキがあります。自動車リサイクル法に基づいて運用されている仕組みである「自動車リサイクルシステム」を利用して、ご自分の車のリサイクル料金を確かめることができます。

リサイクル料金の例(2011年式トヨタアクアの場合)

シュレッダーダスト料金 5,420円~5,850円
エアバッグ類料金 1,930円~2,050円
フロン類料金 1,650円~1,950円
リサイクル料金の合計 9,000円~9,850円
※グレードやオプションによって、金額が異なります。

車以外のリサイクル料金との比較

ちなみに車以外のリサイクル料金と比較してみました。車の重量を考慮すると、車のリサイクル料金は合理的な設定と言えるのではないでしょうか。

自動車 6,000円~18,000円
エアコン 990円
テレビ(画面サイズが16V型以上) 2,970円
冷蔵庫・冷凍庫(容積171リットル以上) 4,730円
洗濯機・衣類乾燥機 2,530円
※上記金額は製造業者によって、異なります。

リサイクル料金は誰がいつ払う?

では、どのようなタイミングでリサイクル料金を支払うのでしょうか。具体的には車を購入するときになります。ただし同じ車を購入しても新車と中古車ではその金額が異なります。

新車を購入するとき

新車を購入するときにリサイクル料金を支払います。このとき、シュレッダーダストの量、エアバッグ類、フロン類の処理費用に加えて、資金管理料金、情報管理料金の支払いが必要になります。このうち資金管理料金については、新車購入時の一度だけであり中古車の購入では発生しません。

中古車を購入するとき

中古車を購入するときもリサイクル料金相当額を中古車販売店もしくは旧所有者に対して支払わなくてはなりません。

リサイクル券とは?

リサイクル料金を支払ったときにリサイクル料金の支払いを証明する書面となるのがリサイクル券です。所有した車を次の所有者に譲渡するときはこのリサイクル券も引き渡す必要がありますので、車検証などと一緒に大切に保管しておきましょう。

もしもリサイクル券をなくしてしまったら?

リサイクル券を紛失してしまったとしても車の売却には影響がありません。リサイクル券の代わりにリサイクル料金が支払われていることを示す「自動車リサイクル料金の預託状況」を印刷して代用できます。つまりリサイクル料金が支払われている事実が確認されれば問題ないです。自動車リサイクル料金の預託状況は下記のサイトで照会でき、ダウンロードして印刷することも可能です。

リサイクル料金が戻ってくるケース

車を手放すときにリサイクル料金が戻ってくる

お乗りの車を売却したり下取りに出すときに、車を購入したときに支払ったリサイクル料金が戻ってきます。ただし前述のとおり、新車購入時に支払う資金管理料金については戻ってきません。これは新車を購入した方の負担になります。

使用済自動車(廃車)として処分するときは戻ってこない

車を手放すときにその車が中古車として利用されるのではなく使用済自動車(廃車)にするのであれば、リサイクル料金は戻ってきません。

査定金額に含まれる?売却時に必ず確認したい返納の有無

戻ってくるリサイクル料金を明確にする

買取査定に出して車を売却するとき、リサイクル料金は手元に戻ってきます。このとき注意したいのが、戻ってくるリサイクル料金が車の査定金額(車の売却代金)に含まれてしまっているのか、それとも査定金額とは別にリサイクル料金が戻ってくるのかという点です。事前に確認するか買取査定のタイミングで明確にしておきましょう。

車売却でリサイクル料金以外にも返ってくるお金

自動車税の未経過部分は買取査定に含まれているケースが多い

車を購入したり車を維持する上で支払うのは、リサイクル料金以外にもあります。例えば自動車税です。自動車税は12ヶ月分を払っているわけですから、途中で車を手放した場合は一部が返ってきます。※軽自動車は年払いのため除く
ただし自動車税の未経過相当額については査定金額に含まれることが一般的です。つまり売却金額に含まれているのであれば別途返ってくることはありません。これは自賠責保険料についても同じことが言えます。

廃車(永久抹消)にするときは自動車重量税の還付がある

車検の有効期間が残っている車を使用済自動車(廃車)にするときは、残っている有効期間に応じて自動車重量税が還付されます。還付を受けるには運輸支局などで永久抹消登録などの手続きと同時に行うようにします。

オートバックスなら買取金額とは別に戻ってくる

リサイクル料金も別途書面に明示される

オートバックスの愛車買取査定では、査定による買取価格を書面にて提示いたします。この書面には、車両代金とは別にリサイクル料金が明記されています。つまりオートバックスでは車のオーナーさまへリサイクル料金を別途お戻しいたします。※自動車税・自賠責保険料の未経過相当額は、買取価格に含まれます。

まとめ

車を売却するときは査定価格にリサイクル料金が含まれるのか、それとも売却代金とは別に戻ってくるのか必ず確かめるようにしましょう。リサイクル料金は1台あたり約6,000円~18,000円です。複数の買取サービスの査定価格を比べるとき同じ金額が提示されたのであれば、別途リサイクル料金が戻ってくる方が断然お得ということになります。オートバックスでは車の査定価格を書面で提示したり車両の買取代金とは別にリサイクル価格をお戻しするなど、透明性の高い車の買取を行っています。お車の売却、買替えを検討されている方は、ぜひ最寄りのオートバックスをご活用ください。

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