車検の内容とは?検査項目と費用項目、必要なものを解説

車検は国の定める基準に適合しているかどうかを確認するため、さまざまな検査項目が設けられています。車検の検査項目において1つでも不具合が見つかると不適合と判断されるため、車検の内容については十分に理解しておきたいところです。

この記事では、車検の内容と検査項目のほか、車検にかかる費用について解説。また、車検に必要なものについても解説します。

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車検の内容とは?

車検にはどのような目的があり、どういった場所で行われるのでしょうか。ここでは、車検の内容について解説します。

車検の目的

車検は「自動車検査登録制度」が正式名称で、車検時に車の安全性や環境性能が確保され、国が定めた保安基準に適合しているかどうかを確認する検査です。

車検は「道路運送車両法」第58条において「自動車は、国土交通大臣の行う検査を受け、有効な自動車検査証の交付を受けているものでなければ、これを運行の用に供してはならない」と明確に定められています。

なお、一般的に車検とは、車検証の有効期間満了後も引き続き公道を走るための「継続検査」のことを指します

車検の実施頻度

5ナンバーの小型車や3ナンバーの普通車など、一般的な自家用乗用車を新車で購入した場合、初回の継続検査はその3年後です。2回目以降の継続検査は、それから2年ごとに受けることになります。

車検の検査項目をクリアした場合、新たに車検証と検査標章(車検シール、車検ステッカーとも呼ばれる)が交付される仕組みです。車検の有効期限は、車検証に記載されている満了日を確認するか、フロントガラス上部に貼られている検査標章で確認します。

車検の実施場所

車検は、カーディーラーやカー用品店のほか、ガソリンスタンドや自動車整備工場などの場所で受けることができます。場所によって費用やサービス内容が異なるため、車検の実施場所選びには注意が必要です。

なお、車検費用を抑えたい場合には、自分で最寄りの運輸支局・軽自動車検査協会の検査場に持ち込むユーザー車検も可能です。ただし、点検や整備などは自分で行わなければなりません。

車検の検査項目

車検では、さまざまな検査項目についてチェックします。ここでは、車検の検査項目について解説します。

同一性の確認

車検の検査項目として、同一性の確認が挙げられます。ここでは、車検証などの書類の内容と、実際の車両の内容が同じかどうかを確認します。具体的には、下記のとおりです。

<同一性を確認する内容>
・車台番号
・原動機(エンジン)型式
・番号(ナンバー)
・種別
・用途
・車体の形状

近年の電子車検証普及により、車検を行う指定工場では、電子車検証のICタグを車検証閲覧アプリで読み込んだ上で、現時点での「自動車検査証記録事項」を確認する必要があります。

外回り検査

外回り検査(外観検査)は、車検の検査項目のひとつです。ここでは、下記の内容について確認します。

<外回り検査の確認内容>
・車わく(シャシー)・車体
・ホーン(クラクション)などの保安装置
・タイヤなどの走行装置
・シートベルトなどの乗車装置
・ウインカーなどの灯火器類
・原動機(エンジン)
・電気装置
・ハンドル、アクセルペダルなどの操縦装置

外回り検査では、ヘッドライトの破損やタイヤの残り溝・ヒビなどについて、検査員が目視で確認します。ホイールナットの緩みや窓ガラスの汚れを落とすための「ウィンドウォッシャー」の噴射状態も確認対象です。

サイドスリップ検査

サイドスリップ検査は車検の検査項目のひとつで、ハンドルをまっすぐにした状態のままアクセルペダルを踏んだ際、左右に滑る量を測る検査です。具体的にはタイヤの「トー角」と呼ばれる角度を確認します。

トー角は、サイドスリップテスターという機器の上で車を時速3km程度で走らせることで測定可能です。普通自動車の場合、1mを走行したときに横に滑る量が5mmを超えると、車検不適合と判断されます(輸入車などの一部特例車両があります)。

ブレーキ検査

車検では、ブレーキ検査も検査項目のひとつです。ブレーキ検査では、前輪と後輪のほか、パーキングブレーキがきちんと効くかどうかを確認します。

ブレーキ検査は、ブレーキテスターという測定機器を使って実施します。左右輪の制動力などが確認するポイントです。

スピードメーター検査

走行時の速度を示すスピードメーターも、車検における重要な検査項目です。具体的には、時速40kmにおける実際の車の速度とスピードメーターとの誤差を測定します。

スピードメーター検査もテスターの上に駆動輪を載せ、アクセルを踏んで走らせて測定します。2007年1月1日以降に製造された車の場合、メーター表記が時速40kmのときに、実速度が時速30.90km〜42.55kmの範囲内に収まっていれば問題ありません。

ヘッドライト検査

車検におけるヘッドライト検査は、「光度」「色」「光軸」の3つの検査項目について確認します。ヘッドライトがくもっていて測定点における光度が1灯につき6,400cd(カンデラ)未満だったり、ヘッドライトバルブが白以外の色だったりした場合、車検不適合になるおそれがあるので注意が必要です。

車検のヘッドライトについては、下記の記事もご覧ください。
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排気ガス検査

排気ガス検査は、ガソリン車が排出するガスの中に、一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC)がどれぐらい含まれているのかを検査するものです。具体的な方法として、マフラーにプローブと呼ばれる棒状のセンサーを挿入し、COとHCの濃度を確認します。

一般的な乗用車の規制値はCOが1.0%以下、HCは300ppm以下(軽自動車はCO:2.0%、HC:500ppm以下)となっています。年式が古い車に関しては、これよりも規制値が緩和されています。

下回り検査

下回り検査は、車検における最終段階の検査です。ここでは「ピット」と呼ばれる地下の空間から、検査員が車の下回りを目視で検査したり、ハンマーで叩いて音を確認したりするピット方式で実施します。下回り検査の確認内容は、下記のようになっています。

<下回り検査の確認内容>
・かじ取装置
・サスペンションなどの緩衝装置
・制動装置
・原動機
・トランスミッションなどの動力伝達装置
・車わく・車体
・排気ガス発散防止装置
・燃料装置
・電気装置
・走行装置

具体的には、エンジンやトランスミッション周りのオイル漏れ・オイルにじみがあったりマフラーに穴が空いていたりすると、車検不適合となる可能性があります。ボルト・ナットの緩みも不適合の対象です。下回りは一般ユーザーにとって確認が難しい箇所のため、プロの整備スタッフにチェックを依頼したほうが安心といえるでしょう。

OBD検査

OBD検査は、2024年10月から追加されている検査項目です(輸入車は2025年10月以降に追加)。OBDとは「On-Board Diagnosis(車載式故障診断装置)」を意味しており、車に搭載されている電子制御システムの状態を確認します。なぜなら、自動運転や自動ブレーキなど先進技術の普及に伴い、それらに不具合がないかどうかをチェックする必要があるからです。

OBD検査は、検査員がOBDに検査用スキャンツールを接続して、不具合の有無を確認します。OBD検査の対象車種は、車検証の備考欄に「OBD検査対象」と記載されています。具体的には、2021年10月以降(輸入車は2022年10月以降)に型式指定を受けた新型車が対象です。「特定DTC(特定故障コード)」が1つでも検出された場合、車検不適合と判断されます。

車検の費用項目

車検にかかる費用には、下記のような項目に分けられます。法定費用は、車検の際に払う手数料や税金・保険料のことです。

<車検にかかる費用の項目>
・法定費用
・車検基本料金
・整備費用

一方で、車検に合格できるかどうかを点検する費用と、検査を実施するための費用が車検基本料金です。交換する部品代と作業工賃が整備費用であり、これらは車検取扱業者によって料金が異なります

車検費用については、下記の記事もご覧ください。
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車検で必要なもの

車検を受ける際には、いくつか必要なものがあります。ここでは、車検で必要なものについて解説します。

車検証(自動車検査証)

車検証は正式には「自動車検査証」といい、車検において必要なもののひとつです。車検証は公道走行時の携行義務があり、車検時にも原本の提出を忘れないようにしましょう。

2023年1月から電子車検証が導入され、A6サイズに縮小されました。記載情報はICタグに記録されているため、紙面で確認できない内容については「車検証閲覧アプリ」で確認することになっています。

自賠責保険証(自動車損害賠償責任保険証明書)

車検で必要なものとして、自賠責保険証(正式名称:自動車損害賠償責任保険証明書)も挙げられます。自賠責保険は、交通事故における人身事故被害者の救済を目的としており、すべての車の所有者に加入義務がある強制保険です。

したがって、自賠責保険の未加入はもちろんのこと、自賠責保険証の不携行も罰則対象となります。また、自賠責保険に加入していなければ、公道走行や車検を受けることもできません。

自賠責保険については、下記の記事もご覧ください。
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自動車税納税証明書

自動車税納税証明書は、電子化が進んだことによって車検においては原則不要です。ただし、下記に該当する場合は、納税証明書が必要になることがあるので注意しましょう。

<車検時に自動車税納税証明書が必要になる可能性があるケース>
・自動車税を滞納している
・納付から一定期間(約2~4週間)が経過していない
・中古車の購入直後
・他自治体への引越し直後

納税証明書を紛失した場合は、各都道府県の自動車税事務所や税務署などの窓口に申請するか郵送申請によって、再発行してもらう必要があります。

車検費用

車検で必要なものには、前述の車検費用もあります。法定費用は原則的に現金で支払う必要があるので注意してください。

見積もりの結果次第では整備項目が多くなる可能性があり、車検費用が想定と異なる場合もあるでしょう。なお、オートバックスでは、車検費用をクレジットカードや電子マネーでの支払うことも可能です。

車検に関する相談ならオートバックスへ

車検にはさまざまな検査項目があり、特に下回り検査やOBD検査に関しては、専門設備を有していたり、経験がなかったりすれば確認は難しいといわざるをえません。車検の際には、実績豊富な車検取扱業者に依頼するのが適切といえるでしょう。

オートバックスでは、車検の早期予約やアプリ会員向けの割引サービスなどが利用できるため、お得に車検を受けられます。さらに、オートバックス車検を受けた方限定で、24時間対応のロードサービスである「オートバックス安心いつでも補償」にも加入可能です。

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なお、車検の予約は一部店舗では承っておりません。依頼をご検討の際には、ご希望の店舗までお問い合わせください。車検予約の上、オートバックスへのご来店をお待ちしております。

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