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車の法定点検(12ヶ月点検)とは?車検との違い、費用を解説

12ヶ月点検とは、法律で定められた法定点検(定期点検)のひとつです。車検と同時に行われることが一般的な24ヶ月点検(2年点検)とは違い、うっかり点検を実施せずに過ごしてしまったというケースも珍しくありません。また、日常点検整備とは異なり、定期点検は工具や設備、技術が必要となるため、オートバックスを始めとした車検を行なっているお店にお任せしましょう。

法定点検(定期点検)費用の相場と所要時間は?

法定点検(定期点検)は有料です。料金はお店や車種によって異なりますが、12ヶ月点検の場合10,000円から20,000円が目安となります。また、点検と同時にエンジンオイルなどの消耗品を交換する場合、これとは別に費用がかかります。オートバックスでは12ヶ月点検だけでなく、エンジンオイルやワイパーゴム交換など多彩なサービスを加えたメンテナンスパックを用意しています。維持費を上手に抑えたい方はこういったプランに加入するのがお得です。所要時間は事前に予約した場合、大きな修理がなければ60分〜です。店舗により異なりますので作業をおこなう店舗にお問い合わせください。

12ヶ月点検で行う点検項目

点検項目数は車種ごとに異なります。自家用乗用車や自家用軽自動車の「12ヶ月点検」については26項目となっています。具体的には以下の通りです。

車のペダル
◆室内
ブレーキペダルの遊びと床板のすきま
パーキングブレーキの引きしろ(踏みしろ)
ブレーキの効き具合
クラッチペダルの遊び、切れた時の床板とのすきま(MT車のみ)

◆エンジンルーム
エンジンオイルのもれ
トランスミッション、トランスファーの油量・油もれ
ファンベルトのゆるみ・損傷
パワーステアリング装置のゆるみ・損傷
ブレーキマスタシリンダーの液もれ
点火プラグの状態、点火時期、ディストリビューターキャップの状態
バッテリーターミナルの接続状態
排気の状態
エアクリーナーエレメントの状態
冷却水のもれ
車の点検シーン
◆下まわり
ホイールシリンダー、ディスクキャリパーの液もれ
エキゾーストパイプ・マフラー・遮熱板のゆるみ・損傷

◆足回り
ブレーキドラムとライニングのすきま
ブレーキシューの摺動部分とライニングの摩耗
ブレーキディスクとパッドのすきま、パッドの摩耗
タイヤの状態/空気圧・亀裂・溝の深さなど
ホイールナット・ボルトのゆるみ
プロペラシャフト・ドライブシャフトの連結部のゆるみ

12ヶ月点検に必要なもの

自動車検査証と点検記録簿を用意しておきましょう。点検記録簿にはメーカーが用意しているメンテナンスノートや、整備工場が発行する定期点検記録簿があります。点検記録簿として整備記録を残しておくと、後のメンテナンスを効率よく行えます。

まとめ

法律によって定められているという前提もありますが、12ヶ月点検は1年に1度愛車のコンディションを良好に整えておくための絶好の機会です。これまで疎かになっていた方も、ご自身の車の12ヶ月点検の時期を確認されてはいかがでしょうか。わからない方がいらっしゃいましたら、お近くのオートバックス店舗へご相談ください。

法定12か月点検の受付は行っていますか?
受付状況は各店舗ごとで異なりますので、最寄りの店舗までご確認願います。
「車検」と「点検・整備」の違いは?
車検とは安全・環境基準への適合を一定期間ごとに国が検査するものです。
一方、点検・整備とは自動車ユーザー(自動車ユーザーから依頼した自動車整備取扱業者を含む)が必要な時(12ヶ月点検等)に自動車を点検し、その結果に応じて必要な整備を行うことをいいます。
なお、道路運送車両法では、日常点検および定期点検の実施が自動車ユーザーに義務づけられていることもお忘れなく。車検のみならず、点検・整備も自動車ユーザーの義務なのです。
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