ヤリスのバッテリー交換時期は?寿命はどれくらい?
ヤリスはどんなバッテリーに交換すればいいのか、費用はどれくらいかかるのか、自分で交換するにはどうしたら良いのか、といった点についてご案内します。
ヤリスに適合するバッテリーの種類
ヤリスのバッテリーはエンジンなどの仕様によって異なる
ヤリスはエンジンの種類や寒冷地仕様などによって備わっているバッテリーが異なります。また、ハイブリッド車も走行用のリチウムイオンバッテリーに加え補機バッテリーを備えています。
- ヤリスのエンジンの見分け方
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自動車検査証(車検証)に記載されている「原動機の型式」欄で見分けられます。
1.0Lガソリン:1KR-FE
1.5Lガソリン:M15A-FKS
1.5Lハイブリッド:M15A-FXE
ヤリスに標準搭載されるバッテリーの種類
ヤリスには全て欧州規格バッテリーが搭載されています。交換するバッテリーも同様に欧州規格のバッテリーを選びます。
■1.0Lガソリンエンジンの標準バッテリー
LN1(寒冷地仕様はLN2)
■1.5Lガソリンエンジンの標準バッテリー
LN0(寒冷地仕様はLN1)
■1.5Lハイブリッドの標準バッテリー
LN0(寒冷地仕様もLN0)
ヤリスに搭載されるバッテリーの欧州規格
欧州規格はEN(European Norm)規格とも呼ばれ、厳しい冬を越さなければならない欧州車を中心に採用されている欧州統一規格です。20時間率容量やCCA値(Cold Cranking Amperes)などが規定されています。
また、一般的なJIS規格とはバッテリー形状が異なり箱の高さが低く、端子の位置が蓋より低い下部に固定用の突起があるのが特徴です。
■LN0
長さ:175mm/幅175mm/高さ190mm
ヤリスには、20時間率容量(20HR)が35Ah以上、性能基準値(CCA値)が240A以上のバッテリーを使用。
■LN1
長さ:207mm/幅175mm/高さ190mm
ヤリスには、20時間率容量(20HR)が45Ah以上、性能基準値(CCA値)が295A以上のバッテリーを使用。
■LN2
長さ:242mm/幅175mm/高さ190mm
ヤリスには、20時間率容量(20HR)が60Ah以上、性能基準値(CCA値)が360A以上のバッテリーを使用。
- 20時間率容量
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20時間率容量とは「定格蓄電容量」を示すもので一定の電流を流して使える時間の長さを示します。20時間率容量が「60Ah」なら2Aで30時間使えることになります。単位はAh(アンペア・アワー)です。
20時間率容量が小さいとヤリスを使用していない時期が短い期間であってもバッテリーが上がってエンジンの始動ができなくなる恐れがあるとされています。
- CCA値
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CCA値は低温下でのエンジンの始動性を示すもので摂氏マイナス18度付近で30秒後の電圧が7.2V以上を保てる限界の電流値を示します。
いずれにしてもLN0やLN1、LN2などの表記を見て選ぶようにすれば問題ありません。
ヤリスのバッテリーの寿命・交換時期
ヤリスのバッテリー交換時期
ヤリスのバッテリーは、約2~3年で定期的に点検・交換することをおすすめします。定期的に交換することでトラブルを未然に防ぐことができます。
ただしシビアコンディションなど過酷な状況での使用ではバッテリーの寿命が短くなる傾向がありますので、一般的な寿命の期間内であっても定期的な点検をおすすめします。
ヤリスのバッテリーを点検・交換すべき症状
ヤリスのバッテリーが交換時期を迎えていなくても、次のような症状が表れたらバッテリーを点検し必要に応じて充電や交換をしなければなりません。
・エンジンスターターに勢いがない
・信号待ちなどでヘッドライトが暗くなる
・パワーウィンドウの動きが遅い
・クラクションの音が弱々しい
ヤリスのバッテリーの交換費用の目安
バッテリー交換費用は、バッテリーの購入費用に交換工賃を加えたものになります。
ヤリスのバッテリー価格の相場・目安
LN0:税込29,080円~
LN1:税込30,280円~
LN2:税込35,080円~
ヤリスのバッテリー交換工賃の目安
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ヤリスのバッテリー交換工賃:税込2,200円~(ガソリン車の場合)
※ハイブリッド車の補機バッテリー交換は一般の車よりも作業工程が多いため基本工賃に加えて追加工賃が発生する場合があります。
ヤリスのバッテリー交換方法
ヤリスのバッテリーはDIYで交換することも可能です。
ヤリスのバッテリー交換に必要なもの
・ヤリスに適合する欧州規格のバッテリー
・工具類(10mmスパナなど)
・トルクレンチ
・メモリーバックアップバッテリー
・ゴム手袋
・保護メガネ
・ワイヤーブラシやサンドペーパー(必要に応じて端子まわりを清掃します)
バッテリー交換を自分でおこなう手順を詳しく見る
>バッテリー交換を自分でおこなう手順を詳しく見る
- ガソリン車のバッテリー交換
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バッテリーはエンジンルームに配置されています。バッテリーはバッテリートレイにバッテリーステーで固定されておりボルトを外してからステーを手前に引くとバッテリーを取り出せる仕組みになっています。新しいバッテリーを固定するときは、ステーの取り付け位置に注意します。バッテリーの種類(LN0など)によってステーを固定する位置が異なります。ステーのボルトはトルクレンチで締め付けます(15.4N・m=157kgf・cm)。
- ハイブリッド車の補機バッテリー交換
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ハイブリッド車の補機バッテリーは運転席側の後部座席の下にあります。補機バッテリー交換後は交換した補機バッテリーの排気穴に排気ホースと排気穴栓を確実に取り付けます。正しく取り付けないと可燃性ガスが車内に侵入したり引火して爆発する恐れがあります。
バッテリー交換を自分でおこなう際の注意点
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バッテリーを取り外すときは必ずマイナス(-)端子を先に外します。プラス(+)端子を先に外してプラス端子が周辺の金属部分に触れると火花が発生して火災につながる恐れがあります。
バッテリーには有毒で腐食性のある酸性の電解液が入っています。バッテリーを取り扱うときは保護メガネを着用し、バッテリー液が体や衣服、車に付着しないようにしましょう。
また、必要以上に顔や頭などをバッテリーに近付けないように注意しましょう。
ヤリスのバッテリー上がりの対処方法
万一バッテリーが上がってしまったらブースターケーブルを用意し救護車(12Vバッテリー搭載)の助けを借りることでエンジンを始動させることができます。ブースターケーブルを接続したり取りはずすときは冷却ファンやベルトに巻き込まれないように十分に注意しましょう。
- ガソリン車の場合
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■Step1:ボンネットを開ける
運転席右側のボンネット解除レバーを引いてボンネットを開けます。
■Step2:ブースターケーブルをつなぐ
まず赤いブースターケーブルをヤリスのプラス(+)端子につなぎ、反対側を救援車のバッテリーのプラス端子につなぎます。次に黒いブースターケーブルを救援車のバッテリーのマイナス(-)端子につなぎ、反対側をエンジンルーム内の未塗装の金属部につなぎます。
■Step3:バッテリーを充電する
救援車のエンジンを掛け回転を少し高めにして約5分間ヤリスのバッテリーを充電します。
■Step4:いずれかのドアを開閉
スマートエントリー&スタートシステム装着車については、エンジンスイッチがOFFの状態でいずれかのドアを開閉します。
■Step5:エンジンを始動する
救援車のエンジン回転を維持したままヤリスのエンジンスイッチを一旦ONにしてからエンジンを始動します。
■Step6:ブースターケーブルをはずす
ヤリスのエンジンが始動したらブースターケーブルをつないだときと逆の順で外します。
- ハイブリッド車の場合
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ハイブリッド車は以下の手順でハイブリッドシステムの起動が可能です。ただし、ハイブリッド車の救援用端子は他の車から応急的に救護を受けるためのものであり、この端子を使って他の車を救護することはできません。
■Step1:電子キーを携帯する
電子キーを携帯していることを確認しましょう。ブースターケーブル接続時にオートアラームが作動して自動的にドアが施錠されることがあります。
■Step2:ヒューズボックスのカバーを開ける
エンジンルーム右側のヒューズボックスのカバーを開け、ヒューズボックス内にある救護車用端子のカバーを開けます。
■Step3:ブースターケーブルをつなぐ
赤いブースターケーブルをヤリスの救援用端子につなぎ、反対側を救援車のバッテリーのプラス(+)端子につなぎます。次に黒いブースターケーブルを救援車のバッテリーのマイナス(-)端子につなぎ、反対側をエンジンルーム内の未塗装の金属部につなぎます。
■Step4:バッテリーを充電する
救援車のエンジンをかけ、回転を少し高めにして約5分間ヤリスのバッテリーを充電します。
■Step5:いずれかのドアを開閉
スマートエントリー&スタートシステム装着車については、パワースイッチがOFFの状態でいずれかのドアを開閉します。
■Step6:エンジンを始動する
救援車のエンジン回転を維持したままヤリスのパワースイッチを一旦ONにしてからハイブリッドシステムを始動します。
■Step7:READYインジケーターの点灯を確認
READYインジケーターが点灯することを確認します。もしも、点灯しない場合は速やかに点検を受けるようにしましょう。
■Step8:ブースターケーブルを外す
ヤリスのハイブリッドシステムが始動したら、ブースターケーブルをつないだときと逆の順で外します。
ヤリスにおすすめのバッテリー
EN規格のバッテリーを厳選
ヤリスに適合するBOSCH製の「EN規格対応バッテリー」がおすすめです。基本性能を高めたカルシウム配合極板を採用することで優れた減液特性を実現しています。また、充電状態を3色でお知らせするインジケーターを装備しているのでバッテリーの状態が一目で分かります。メンテナンスフリータイプで2年または40,000kmの製品保証となっています。
>欧州EN規格バッテリー EN4F/LN0
ヤリスのバッテリー交換はオートバックスがおすすめ
バッテリーのバックアップも万全
メモリーバックアップを怠ると各種機能や電装品の初期設定が必要になることもあります。オートバックスならメモリーのバックアップも万全ですので安心して交換作業をお任せいただけます。
プライベートブランドなど選択肢が豊富
オートバックスはさまざまな車種に適合するバッテリーを豊富に取り揃えています。お得なプライベートブランドも用意しておりお客様のご利用環境に合わせて最適なバッテリーをご提案いたします。
バッテリーを廃棄する手間がない
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使い古したバッテリーは適切に処分しなければなりません。自分でバッテリーを交換すると廃棄の手間が面倒といった声も聞こえます。オートバックスなら交換作業に加えて使用済みのバッテリーの処分もお任せいただけます。
怪我やトラブルを避けられる
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鉛を使っているためバッテリーは大変重いパーツです。交換時にうっかり落として怪我をしたり車を傷つけたりといったことを避けられます。
公式アプリでバッテリーを交換した日付を記録できる
オートバックスの公式アプリを使うとオートバックスのピットで作業したメンテナンス内容が自動的に記録されます。いつ交換したかが分かるため次回メンテナンスの際に役立ちます。
>オートバックスの公式アプリを詳しく見る
まとめ
ヤリスのバッテリー交換で適合に迷ったりご自身での作業に不安を感じたらお気軽にお近くのオートバックスまでご相談ください。オートバックスでは無料でヤリスのバッテリー点検も実施しています。スタッフ一同、ご来店をお待ちしております。
- ピット作業できる車種は?
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国産車はもちろん、輸入車も作業可能です。
一部特殊なお車は作業できない場合もございますので
ご心配な場合は最寄りの店舗にお問い合わせください。
お問い合わせはこちら
- ピット作業の費用・時間は?
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目安工賃・目安作業時間は下記よりご確認ください。
※車種・作業内容によって変わります。
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