ドライブレコーダーの取り付けで気をつけるべきポイント8選

近年ドライブレコーダーへの関心は高く、ドライブレコーダーについて「すでに付いている」と「付けたいと思う」が87.2%を占めたというアンケート結果もあります*。これは自動ブレーキに対する77.7%を上回るものです。安心ドライブへの効果はもちろん、通販サイトなどで購入してDIYで取り付けられるモデルがあるといった手軽さも少なからず影響していると考えられます。ここではドライブレコーダーの取り付けで注意すべきポイントをご紹介します。

*2020年12月実施 ソニー損保調べ

シガーソケットへの配線をスマートにまとめる

取り付けの敷居の低さからシガーソケットから電源を取るタイプのドライブレコーダーが人気です。配線が比較的簡単ではあるものの電源ケーブルがドライブレコーダーから垂れ下がったままでは運転時の視界の妨げになりかねませんので、配線留めなどを利用してスマートに固定しましょう。

フロントウィンドウの上端から20%以内の範囲に取り付ける

一般的にドライブレコーダーはフロントウインドウへ取り付けることを前提としたモデルが多数を占めます。フロントウインドウへの取り付けには保安基準(道路運送車両の保安基準の細目を定める告示第195条第5項第二号による、道路及び交通状況に係る情報の入手のためのカメラに指定されている要件を満足すること)を守らなければなりません。具体例としては、フロントウィンドウの上端から20%以内の範囲に貼り付ける必要があります。これを満たしていないと車検にもパスしないことになります。

ワイパーの払拭面積越しにカメラが前を向くようにする

上記のような保安基準を満たしながらドライブレコーダーを正しく機能させるために気を付けるポイントもあります。ひとつは、ドライブレコーダーのフロントカメラがワイパーがガラスを拭き取る範囲にあるかどうかです。ワイパーが届かないところに取り付けるとウインドウに付いた水滴によって映像が歪んだり被写体が正しく映らないケースがあります。また車検ステッカーがカメラに近すぎるとステッカーが影になって映り込んでしまうこともあります。さらには、GPS機能を内蔵したモデルではフロントウインドウ上端に付けることでGPS信号を受信しにくくなるといったことも…。

簡単なようで意外にもドライブレコーダーのベストポジションを決めるのは難しいものですので、いきなり両面テープで接着しないで仮留めするようにします。どうしても車検ステッカーが干渉してしまう場合は陸運局や軽自動車検査協会で再発行してもらって問題のない場所へ貼り直すことも可能です。ちなみにルームミラーの裏側あたりに黒いドットパターンのある場合があります。通称「黒セラ」とも呼ばれるもので、ここも両面テープの粘着力が低下することがあるので避けるようにしましょう。

ほかの車載機器との電波干渉を避ける

ドライブレコーダー以外にもフロントウィンドウまわりにはさまざまな車載器が並ぶことが珍しくありません。ETCのセンサーやカーナビのGPSセンサー、地デジのアンテナ、さらには運転支援システムのカメラやセンサーもありますので、ドライブレコーダーを取り付ける際には電波干渉によって互いの機能が損われないか確認する必要があります。本体を仮留めして動作確認用に配線後、他の機器に影響がないか、ドライブレコーダーそのものも影響がないか確かめるようにします。

寒い時期の両面テープ貼り付け時は注意

実は真冬にドライブレコーダーを取り付けるのはあまりおすすめできません。フロントウィンドウの温度が低いと両面テープが正しく接着できないためです。剥がれやすくなってしまうので注意が必要です。冬季に作業するときはドライヤーなどでフロントウィンドウを適度に温めてから取り付けるようにします。この時フロントウィンドウを外から見て両面テープの貼り付け面にムラがなければ正しく貼れている証拠です。ちなみに、冬季でなくとも両面テープの貼り直しはききませんので、一度剥がれてしまったら残った両面テープを剥がして強力タイプの両面テープを貼り直すようにします。

ドライブレコーダーは水平なところで取り付ける

ドライブレコーダーには「安全運転支援機能」が付いたモデルが少なくありません。これら機能は、取付時に本体画面を見ながら「水平線」などの設定が必要になります。これが「キャリブレーション」と呼ばれるものです。ドライブレコーダーを取り付けるときは水平なところを選ぶようにします。自宅のガレージが傾斜しているといった場合は取り付け後に平坦かつ安全な場所に移動して、水平状態を登録するようにします。

配線がボディ鋼板や突起部に干渉していないこと

安全性や美観を考慮すれば、ドライブレコーダーの配線は内装パネルの裏側を通して見栄えよくスッキリさせたいところです。このとき気をつけたいのが配線がボディ鋼板や金属製ステーに干渉していないかどうかです。走行による振動で配線と金属部が擦れ合うことで被覆が破れるケースがあります。このような場合、機能が損われることや電源ケーブルがショートすることも考えられます。また、そこまでに至らない場合でも配線が原因となってビビリ音を発生してしまうこともあります。干渉の恐れがあるようなところは配線チューブやスポンジなどを使って養生するようにします。

常時電源の接続ではバッテリーのコンディション管理を万全に

ドライブレコーダーが活躍するのは走行中だけではありません。「駐車監視」といった停車中の映像を残す機能も人気です。これには本体にバッテリーを内蔵しているモデルがある一方で、長時間の録画では配線を常時電源に接続する必要があります。常時電源はイグニッションをオンにしなくても通電していますのでバッテリーの負担が大きくなります。微量の電力使用量はいえ、劣化したバッテリーではバッテリー上がりの原因になりますので、ドライブレコーダーのフル活用には電圧の管理に加えバッテリーそのものを交換することが必要な場合があります。

まとめ

DIYで取り付けられる手軽さがクローズアップされることのあるドライブレコーダーですが、正しく機能させるために注意すべきポイントは少なくありません。オートバックスではドライブレコーダーを豊富に取り揃えるほかDIYに必要となるアクセサリーも充実しています。また取り付けに不安を感じられている方は是非スタッフまでご相談ください。


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