ホイール選びと交換の目安

クルマのイメージチェンジを考えた時、真っ先にホイールの交換を検討される方も多いのではないでしょうか。

ホイールを変えただけで、クルマの雰囲気はがらりと変わるもの。それだけではなく、走行性能にも関わるパーツですので慎重に選びたいものです。

この記事では、数あるホイールの中からご自身の愛車に最適なものを選ぶために、役立つ情報をお伝えします。

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ホイールの役割

走る、曲がる、止まるといった、自動車の基本動作を支える大役を担っているホイール。そもそもホイールがなければ自動車を動かすことはできません。

その重要な役割について確認しておきましょう。

動力の伝達

自動車はエンジンなどによって生み出された動力によって車軸を回転させ、その回転運動をタイヤに伝えることによって動いています。この車軸の回転運動をタイヤに伝える役割を担っているのがホイールです。

タイヤの主な素材はゴムですが、柔らかいゴム製のタイヤだけでは車体の運動を受け止めることはもちろん、重量を支えることすら難しく、ホイールが必要になります。

つまりどれほど高性能なタイヤを選んでも、ホイールがなければ走行することはもちろん、曲がることも止まることさえもできないのです。
空冷作用
自動車を減速、あるいは停止させるためにブレーキをかけると、摩擦によってタイヤ周辺には高温の熱が発生します。ホイールはこの熱を車体の外へ逃がし、同時に外気を取り込むことでブレーキ部分を冷ます役割も持っています。

もしホイールの放熱作用、冷却作用が機能しなければ、ブレーキ性能が著しく低下し故障やトラブルを引き起こしかねず大変危険です。一般的に隙間が目立つデザインのホイールが多いのはこのためです。

ドレスアップ効果

ホイールは外から見える上に面積も大きなパーツです。それだけに外見の印象にも大きく関わっています。

デザインはもちろんのこと、同じホイールをサイズ変更しただけでもクルマ全体の雰囲気はがらりと変わるものです。

つまりホイールにはそのクルマのイメージを決めてしまうほどのデザイン効果もあります。

ホイール交換すべき時期の目安

ホイール交換を検討するのは、主に以下のような目的のためではないでしょうか。

・デザイン上のイメージチェンジをはかりたい
・走行性能を向上させたい
・タイヤのサイズアップにともなって、ホイールのサイズも変更する必要がある

しかしこうした積極的な目的がなくとも、以下のような場合にはホイールを交換する必要があります。

ホイールの劣化

その他のパーツと同様に、ホイールも消耗品であり経年とともに劣化します。

ホイールの主素材は金属です。そのため、使用しているうちに曲がりや歪みが生じることもあるのです。ホイールの曲がりや歪みは、ハンドル操作や走行性にも影響を与えます。また、タイヤの空気漏れの原因となることもあるのです。トラブルにもつながりかねず危険ですので、ホイールが劣化した場合にはただちに交換しましょう。

目視してもわからないようなホイールの曲がりや歪みも、専用の計測器(ホイールバランサー)を使えば確認することができます。オートバックスでもご点検いただけますので、お気軽にご依頼ください。

なお、スチール(鉄製)ホイールの場合は、錆によっても劣化が進みます。たとえば海沿いの地域や、冬季に日常的に除雪剤が使われている地域などでは、塩分の影響により腐食が進み寿命が早まってしまう可能性があるので、特に注意が必要です。

ホイールの損傷

ホイールにクラック(亀裂)が入ってしまったり、傷がついてしまった場合にも交換が必要です。たとえば、駐車時に縁石に擦って少し傷ついただけ、と思っているような場合でも、損傷部分からタイヤの空気が漏れ出していることもあるのです。

特に砂利道などの悪路を日常的に走るような場合などには、ホイールにも負荷がかかることからクラックが生じやすく、また石はねなどの衝撃によって損傷しやすくもなってしまいます。

洗車時をはじめ日頃からホイールも点検し、損傷があった場合にはただちに交換しましょう。

ホイールは比較的寿命の長いパーツです。10年、あるいは20年と主張する説もあるほどです。それでも消耗品である以上、劣化は避けられません。また、装着しているホイールの素材やタイプ、自動車の使い方や使用環境などの条件によって劣化の進度は異なります。

日頃から気にとめて定期的に点検し、劣化や損傷があった場合はただちに交換しましょう。

ホイールの種類(素材・製造方法・構造・デザイン)

オートバックスの店舗やウェブサイトにずらりと並んでいるホイール。それぞれの違いを知ることが、最適なホイール選びの第一歩です。

デザイン性はもちろんのこと性能も吟味して、ご自身の愛車と目的にぴったりなホイールを選びましょう。

ホイールにはデザインの違いだけでなく、ホイールには素材や製造方法などの違いによってさまざまな種類の商品があります。ここでは、ホイール選びに役立つ主な分類とそれぞれの特徴をご紹介します。

素材による分類

①スチール製
もっともスタンダードな素材である鉄製のホイール。純正ホイールの多くにはスチール製ホイールが採用されています。

コストパフォーマンスと耐久性に優れるといった特徴があります。また、アルミホイールなどと比べて重くなることも特徴のひとつです。鉄製ゆえ、錆の発生に注意する必要があります。
②アルミ製
アルミニウムを素材としたホイール。軽量で、放熱性と剛性に優れています。また加工のしやすさから、スチール製ホイールよりもデザインの自由度が高くなることも特徴です。

アルミホイールにスタイリッシュな商品が多いとされるのはこのためです。スチール製に比べると価格は高くなる傾向があります。現在、社外品ホイールの主流となっているのはアルミ製のものです。
③マグネシウム製
マグネシウム合金を素材としたホイール。アルミホイールよりさらに軽量になる一方、加工が難しく高価であることも特徴です。

プレミアムな高級車やレース用の車両に採用されることもありますが、現状では一般的な商品とは言い難い存在です。

この他、さらに軽量で強度も高い炭素繊維を用いたカーボンファイバー製のホイールも登場しています。しかし極めて高価であり、マグネシウム製以上に特別な高級車のみに適合する商品がある程度、というのが現状です。

製造方法よる分類

①鋳造(ちゅうぞう)
鋳型(いがた)に液状の金属を流し込んで製造するホイール。大量生産が可能なことからコストパフォーマンスに優れています。

鋳造ホイール最大の特徴はデザインの自由度の高さです。細かいディテールや曲面も表現しやすい製法であることから、凝った形状のデザインにも対応可能。スタイリッシュさを追求できること、バリエーションが豊富なことも利点です。

純正品、社外品の別を問わず、乗用車向けホイールの大多数が鋳造ホイールです。
②鍛造(たんぞう)
金属を加熱して圧力をかけながら製造、成形するホイール。圧力によって金属の空間が圧縮されることから、密度が高いホイールをつくることができます。

そのため鍛造ホイールは強度が高く、なおかつ軽くて薄い一方、その製法上大量生産できない、対応できるデザインが限られるといった特徴も持ち合わせています。

レースやスポーツ走行を目的としたクルマなど、機能性と軽さを重視したい場合には鍛造ホイールも選択肢のひとつです。

構造による分類

①1ピース
リム(タイヤと接する面)とディスク(タイヤの中央に収まる部分)が一体成型されているホイール。剛性が高くコストパフォーマンスにも優れています。現在、乗用車の純正ホイールの多くには1ピースタイプのホイールが採用されています。
②2ピース
リムとディスクの2つのパーツで構成されているホイール。溶接技術によってリムとディスクを一体化させています。デザイン性を追求できることからバリエーションが豊富にあります。

その一方、1ピースタイプと比較すると重量があり強度も若干低くなります。またディスク位置の調整がしやすいことも大きな特徴で、ホイールを交換したいユーザーにとってはそれもまた魅力のひとつとなっています。

現在、市場にもっとも多く流通しているのはこのタイプのホイールです。
③3ピース
ディスクと表側リム部分(アウターリム)、裏側リム部分(インナーリム)の3つのパーツで構成されているホイール。2種類のリムを、それぞれボルトで留めて完成させます。

それぞれのパーツを個々に製造できるため、素材の組み合わせやデザイン性を愉しむことができ、ドレスアップを目的とした場合には最適なホイールです。

その一方、2ピースよりも重量があり、また製造コストがかかることから高額になる傾向もあります。

デザインによる分類

①スポーク
ホイールの中央(ハブ)からリムに向けて放射線状に複数の棒が伸びたデザインで、シンプルかつスポーティーな印象です。外気を取り込みやすいデザインであることから放熱性に優れ軽量化しやすい一方、強度が比較的低下することも特徴です。

スポークの配置のし方によって分類された下記のようなタイプも、スポークホイールの1種です。

◆ツインスポーク:
2連のスポークを並べたデザイン。よりスポーティーな印象が高まります。

◆フィン:
細いスポークを数多く送風機の羽(フィン)のように並べたデザイン。高級感と繊細さが洗練された印象で、高級輸入車の純正ホイールなどにも採用されています。
②メッシュ
ごく細いスポークを組み合わせ、網目のような模様にしたデザイン。強度が高く耐久性に優れています。網目が細かくなるほどエレガントで高級なイメージが強くなります。
③ディッシュ
タイヤの中央を、まるでお皿がはまっているように覆ったデザイン。デザイン性が高く個性的で高級感もある一方、使用する素材の量に比例して重量化しがちなことも特徴です。

ホイールの価格相場

ホイール購入の際には価格もひとつの指標となることでしょう。しかし実のところ、ホイールの価格は素材や製法によって千差万別。1本5,000円未満で入手可能な小型車用のホイールから、1本30万円ほどもする高級車用のものまで大きな幅があります。

ここでは、現在流通している社外品ホイールの主流であり最もバリエーションも多いアルミ製ホイールを、製法と構造別に分類し一番商品数の多い価格帯を相場としてご紹介します。

■アルミ製ホイールの価格相場 (※ 4本セットの場合のセット価格)

製法・構造 1ピース 2ピース 3ピース
鋳造 5万円~15万円 10万円~20万円 20万円~30万円
鍛造 20万円~30万円 30万円~40万円 35万円~50万円

ホイール交換に役立つ知識

ドレスアップや走行性向上を考えた時に、デザインだけでなくホイールのサイズ変更などを検討される方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここではそうした時の参考になる情報をご紹介します。

メリットだけでなくそのデメリットも把握した上でホイールと向き合えば、カーライフはさらに充実するはずです。

ホイールのサイズ表示について

ホイールを選ぶ際にはご自身のクルマに適合するホイールのサイズを確認しておくことも重要です。サイズが適合しないホイールを選んでしまうと、タイヤが車体に干渉するなどして走行できないことさえあります。

ホイールのサイズは、一般的にはホイールの裏側や内側などにこのような記号で表示されています。

①リム径
ホイールの直径をインチ表示した数字。

②リム幅
タイヤが接する部分のホイールの幅をインチ表示した数字。

③フランジ形状
ホイールのリムの形状を示すアルファベットの記号。メーカーやサイズによって特定の形状が決まっています。

④インセット
リム幅の中心線から、ホイールを車体に取り付ける面(ホイールの裏面)までの距離を、㎜表示した数字。以前はオフセットと呼ばれていましたが、国際基準に合わせて2008年からはインセットという呼称に統一されています。

インセットは、タイヤが車体の外側に飛び出たり、あるいは内側に接触したりすることなく適切に自動車が走行できるように調整されていますので、ホイール選びの際にはリム径の数字などと同様に非常に重要な指標となります。
インセットは次の3種類の表示で示されます。

◆ゼロセット…リム幅の中心部と車体への取り付け面との距離がプラスマイナス0の場合
◆インセット…車体への取り付け面がリム幅の中心部より外側にある場合。プラス表示で差分の距離が㎜表示されます。
◆アウトセット…車体への取り付け面がリム幅の中心部より内側にある場合。マイナス表示で差分の距離が㎜表示されます。

上にあげた表示例の場合は「+48」とあるので、ホイールの取り付け面がリム幅の中心部より48㎜外側にインセットしている、ということになります。

⑤PCD値
Pitch Circle Diameterの頭文字をとった略称で、車体にホイールを取り付けるボルトを通すためのボルト穴をすべて結んでできる円の直径を㎜表示した数字。ホイールのハブからボルト穴までの距離を表しています。ボルト穴の数が同じでもPCD値が異なるとボルトの位置が異なるため、異なるPCD値のホイールは装着できません。

⑥ボルト穴数
車体にホイールを取り付けるボルトを通すためのボルト穴の数。PCD値が同じでも、ボルト穴の数が異なるホイールでは装着不可能です。

ホイール交換を検討したいけれど、ホイールのどこにもサイズ表示が見当たらない。そうした時にはオートバックスの店舗までお気軽にお問合せください。またオートバックスのウェブサイトで車種などから検索していただくことも可能です。

ホイールのサイズ変更について

純正のホイールからサイズ違いのホイールに交換すると、どんな利点があるのでしょうか。

ここでは大径化する場合(インチアップ)と小径化する場合(インチダウン)、それぞれの効果とメリット、デメリットについてもお伝えします。

インチアップとは

インチアップとは、条件の許す範囲内でそれまで装着していたものよりも大径のホイールに交換することです。たとえば純正ホイールのリム径が16インチであれば、17インチや18インチのホイールに交換することを指します。外見の迫力が増し走行性能もアップする場合が多いことから、人気のあるカスタム方法のひとつです。

ホイールの外径が変わるのでタイヤも履き替える必要があります。しかし車体との関係上、タイヤの外径を変えることはできません。そこでタイヤの外径は純正サイズのままに扁平率を下げたタイヤに交換します。つまりホイールを大きくした分タイヤの厚みを薄くする、という考え方です。

扁平率はタイヤの幅に対するタイヤのサイドウォール(高さ、厚み)の割合を%表示にした数字で、60、50などと示されています。扁平率が低くなるほどタイヤの厚みが薄くなり、道路との接地面となる幅は広くなります。
インチアップのメリット
●見た目のスタイリシュさ
ただでさえ存在感のあるホイールが大径化すると、外見の迫力が増しスタイリッシュな印象が強くなります。ホイールをインチアップする際にはそれを考え合わせた上でデザインを吟味することも大切です。

●運動性能の向上
インチアップしたホイールに合う低扁平率のタイヤに履き替えることで、タイヤのサイドウォールが薄くなりタイヤの幅が広くなります。つまりタイヤのたわみが少なくなり、道路との接地面が拡大するわけです。その結果グリップ力が高くなり、ハンドリングのレスポンスが向上。コーナリング性能やブレーキング性能、そして高速安定性も向上します。
インチアップのデメリット
●快適さの低下
底扁平率のタイヤへの履き替えは、前述のように運動性能の向上をもたらす一方、乗り心地にマイナスの影響が出ることもまた特徴です。たわみが減る分、以前よりも乗り心地が硬くなったと感じることもあるでしょう。また接地面が広くなった分、道路からの情報が伝わりやすくなることから走行音が大きくなることもあります。

●重量化
ホイールの大径化によって太くなったタイヤはそれだけ重量がかさみます。軽量のホイールを選んだとしても、タイヤの重量と合わせると結果的に全体の重量は増えている場合が多いのです。重量化した分加速性能が落ちる、特に低速でのハンドリングが重くなるといった影響が現れることもあります。

●燃費の悪化
低扁平率のタイヤは道路との接地面が広くなる分転がりにくくなります。いわゆる転がり抵抗が高くなるわけです。また重量化の影響も受けて燃費が悪化する場合があるのです。

インチダウンとは

インチダウンとは、条件の許す範囲内でそれまで装着していたものよりも小径のホイールに交換することです。

たとえば純正ホイールのリム径が16インチであれば、15インチや14インチのホイールに交換することを指します。スタッドレスタイヤなどへの履き替え時などにも活用される方法です。

インチアップする場合と同様に、ホイール外径の変更に合わせてタイヤのサイズも変更する必要があります。タイヤの外径は純正サイズのまま、インチアップの場合とは逆に扁平率を上げたタイヤに交換します。

つまりホイールを小さくした分タイヤの厚みを増す、という考え方です。扁平率が高くなるほどタイヤの厚みは厚くなり、道路との接地面となる幅は狭くなります。
インチダウンのメリット
●快適性の向上
高扁平率のタイヤはタイヤの厚みが増しクッション性が増すため、乗り心地が柔らかくなります。またタイヤのクッション性が増し路面の状態を受け止めやすくなることで、特に舗装が荒れた路面や段差を乗り越える場合などにもタイヤやホイールにかかる負荷が減り、ダメージを受けにくくなります。

●滑りにくさ
タイヤの幅が小さくなることで道路との接地面が小さくなります。車体の重量が小さな面積に集中することから接地圧が高くなり、特に濡れた路面や雪道などでは滑りにくくなるという利点が生まれます。

●ハンドリングのしやすさ
路面との接地面が縮小すること、またタイヤの重量が減ることから、ハンドル操作が軽く感じられるようになります。また接地面が小さいことで凹凸のある路面などでも操作しやすくなります。未舗装路や雪道で轍をたどる際などには特にその効果を実感できることでしょう。

●燃費の向上
高扁平率のタイヤは転がり抵抗が低くなります。またタイヤとホイールの合計重量が軽くなることも影響し、燃費が向上する場合があります。
インチダウンのデメリット
●外見への影響
ホイールが小さくなるほど迫力ある存在感からは遠ざかります。車体とのアンバランスさの方が目立ってしまい、かえって格好悪く見えてしまうこともあります。

●コーナリング性能の低下
高扁平率のタイヤは接地面が小さくなる分グリップ力が低下し、たわみは大きくなります。コーナリング時、タイヤが予想以上にたわんだ際などには安定感の低下を感じることもあるかもしれません。特にスタッドレスなど冬用タイヤは夏用タイヤよりも柔らかいゴムでできているため、顕著に感じることもあるでしょう。

ホイール交換のメリット/デメリット

社外品のホイールに交換することは走行性能アップなどのメリットがある一方、デメリットも持ち合わせています。両方の側面から考えた上で選ぶことも重要です。

ここでは、純正と同サイズのホイールを選んだ場合に考えられるメリットとデメリットについてお伝えします。
ホイール交換のメリット
●運動性能の向上
たとえば純正のスチールホイールからアルミホイールに履き替えた場合、ホイールとタイヤの合計重量、いわゆるバネ下重量が軽くなります。バネ下重量の軽量化は、運動性能の向上を目指す場合多くの方が真っ先に検討するカスタマイズなのではないでしょうか。それほど効果があると考えられるのです。

特に加速性能の向上はすぐに実感できるポイントです。また軽量化による燃費の向上も期待できます。

●イメージの変化
ホイールを交換することで得られるドレスアップ効果も絶大です。同じサイズのホイールでもデザインが違うだけで印象はまったく変わります。特に真横から車体を眺めた際には全体のプロポーションまで変わって見えるほどイメージチェンジさせることもできるのです。

●タイヤの性能を発揮
新品のホイールは当然のことながら劣化とは無縁です。それだけ真円度も強度も高く、つまり性能が高いわけです。高性能のホイールならばタイヤの性能をいかんなく発揮させることも可能になります。

たとえば放熱性と剛性、強度に優れた軽量なアルミホイールにスポーツタイヤをセッティングした途端、ハンドリングやコーナリング、そしてブレーキング時にもパフォーマンスが向上したことを感じられることでしょう。
ホイール交換のデメリット
メリットがある一方、社外品ホイールへの交換には以下のようなデメリットも考えられます。

●コストパフォーマンスの低さ
前述のとおりホイールには様々な素材や製法、構造のものがあり、原料の価格や製造の難易度などによって商品価格も異なります。質や性能の高さに比例して価格も高くなる傾向があります。その一方で価格なりの効果が期待できることもまた事実です。

●車体とのミスマッチ
ホイールは試着するというわけにはいきません。またホイール単体で見た時と車体にセッティングした際では、印象が変わって感じられることもあるのです。そのため実際に装着した後でイメージどおりのバランスにならなかった、などといったこともないとは限りません。

●中古品には目利きが必要
コストパフォーマンスの良い中古品もホイール交換時の選択肢の一つかもしれません。その場合はホイールも消耗品であることをしっかりと念頭に入れておきましょう。どんなに高性能なホイールであっても使用すれば劣化します。

走り方や使用環境によっては相当の負荷がかかり、衝撃による歪みが生じていたり損傷している場合もあるのです。安全に使用できるものか否か、見極めた上で購入する必要があります。

【ピットサービス紹介】No.008 ホイールバランス調整 | オートバックス

まとめ

デザインとしてのインパクトが大きいだけでなくタイヤを支え自動車を走らせるために重要な役割を果たしているホイール。 クルマの運動性能にも大きく影響するだけに交換する際には慎重に選びたいものです。

愛車のタイプやイメージ、使用環境、使い方も考えあわせた上で、ご自身の目的に最適なホイールを選びましょう。

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