車検の予約はしたほうがいい?予約のメリットや車検の流れを解説

車検は、車の安全性と環境保全性(公害防止)確保のために国が定めた検査制度です。車を所有している限り、2〜3年に1回の時期に必ず車検を受ける必要があります。

とはいえ、車検を受けているあいだは車に乗ることができないため、待ち時間がないよう、できるだけ短い日数で終わらせたいところ。スムーズに車検に合格するためには、車検の予約がおすすめです。

この記事では、車検を予約するメリットや車検の予約方法のほか、車検予約時の注意点や車検の流れを解説します。

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車検は国が定めた車の検査制度

車検の正式名称は「自動車検査登録制度」です。車は道路運送車両法によって定められた「保安上又は公害防止その他の環境保全上の技術基準」に適合しなければなりません。この車検の有効期限が切れた車を運転すると、30日間の免許停止、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科されます。

車検時には、自賠責保険(強制保険)についての加入確認も行われます。この自賠責保険に加入していない場合、自動車損害賠償保障法第5条違反で50万円以下の罰金または1年以下の懲役が科されます。(2023年4月現在)

車検の有効期間と車検切れについては、下記の記事もご覧ください。

>車検は何年ごとに受けるの?~車検の有効期間をご紹介します
>車検が切れたらどうなる?罰則・ペナルティは?どのように解決する?

車検を受ける方法

車検の受け方には、大きく分けて2つあります。「カーディーラーやオートバックスといったカー用品店などの車検取扱事業者に依頼する方法」と、「自分自身で車検を通すユーザー車検の方法」です。ここでは、これら2つの方法について解説します。
車検取扱業者に車検を依頼する
車検を行う際に一般的なのは、カーディーラーやオートバックスなどのカー用品店に車検を依頼する方法です。プロの整備士が整備・点検を行うので、安心・安全です。

車検を行う車検取扱業者は、地方運輸局が認めた「指定工場(民間車検場、民間車検工場)」か「認証工場」を構えています。指定工場を保有する車検取扱業者であれば、国家整備資格を持つ自動車検査員がいるため、整備と車検が実施可能です。指定工場を持つ車検取扱業者に依頼すると、平日・土日祝日にかかわらず、持ち込んだ当日に車検が完了することも、お車の状態によっては可能です。

一方で、認証工場に車検を依頼すると整備しかできないため、別途、地方運輸局(陸運局ともいわれる)の検査場に持ち込む必要があり、少なくとも数日はかかります。
オートバックスは、指定工場を保有している店舗を数多く展開中です。一部店舗では、自動ブレーキなど、電子制御装備に関する整備を必要とする車検も対応可能となっています。ご検討されている方は、下記のページからご予約ください。

>オートバックス ピットサービス

※一部店舗ではご予約を承っていない場合があります。車検予約をご希望の店舗までお問い合わせください。

自分でユーザー車検を行う
ユーザー車検は、ユーザーが自分自身で点検・整備を行い、車検を受ける方法です。普通自動車なら地方運輸局の運輸支局、軽自動車なら軽自動車検査協会の事務所・支所にある検査場に車を持ち込みます。

ユーザー車検では、車検取扱業者に支払う申請代行手数料などはかかりません。つまり、コストが抑えられるというメリットがあります。

デメリットとしては、「保安基準を満たすような点検・整備をユーザー自身が行う必要があること」「記録簿に点検・整備の作業内容を記載しなければならないこと」「必要な書類をそろえたり予約したりする手間が発生すること」などが挙げられます。持ち込んだ車検場で車検に合格できなかった場合は、あらためて整備し直して、車検を受けなければなりません。

車検を予約するメリット

車検を予約するメリットは、自分が希望する日に車検を受けられることです。

車検は普通自動車の場合、初度登録から初回検査まで3年間、それ以外の継続検査は2年ごとの有効期間があり、この期間内に車検を通す必要があります。しかし、11~3月の繁忙期や、土日祝日は車検を行う業者が混み合い、すぐに受けられないこともあります。「”有効期限が過ぎた日しか”空いていないので対応できない」と言われてしまう可能性もあるのです。

車検の有効期限が切れた車に乗ることは違法ですし、また、車を使えないデメリットも多く生じることでしょう。車検の有効期間を確認し、希望日に確実に車検を行うためには、予約が有効なのです。

車検取扱業者の種類とメリット

車検は、どこに頼めばいいのでしょうか。ここでは、車検取扱業者の種類と特徴をご紹介します。
カーディーラー
カーディーラーでの車検は、純正部品がそろっているというメリットがあります。また、自社の商品であるため、車種ごとの特徴や問題点などに精通しているのもカーディーラーの強み。愛車を万全な状態に仕上げてくれるという安心感があります。指定工場を持っているケースもあり、この場合スピーディーな対応が可能です。

カー用品店

オートバックスなどのカー用品店での車検は、価格や機能が異なる部品が豊富にそろっているため、お客様がそれらを選んで車検整備に反映できるメリットがあります。

高いスキルと経験を持った整備士が在籍しているので、安心・安全だといえるでしょう。カー用品店でも、指定工場を持っていたり、先進装備に対する高度な整備を行っていたりする店舗もあります。

カー用品店は、バランスの良い車検取扱業者と言えるでしょう。
車検専門店
車検専門店での車検は、早くて数時間で完了することもあるようです。

一方で、カーディーラーやカー用品店のような交換部品の選択肢が少ないと感じる人もいるかもしれません。
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドでも、車検を実施している店舗があります。ガソリンスタンドで車検を行うメリットは、24時間営業の店舗では、予約や見積もりを依頼しやすいのもメリットでしょう。

車検取扱業者に車検を依頼するには?

車検を受けるには、どのような手続きを踏めばいいのでしょうか。続いては、車検取扱業者に依頼する際の予約方法と依頼方法をご紹介します。
車検取扱業者に依頼する際の予約方法
車検取扱業者に車検を依頼する際の予約方法は、一般的には、ウェブサイトやアプリ、電話で予約します。

ユーザー車検を行う方法

愛車の車検を自分自身で行ったことがない人も多いでしょう。ここでは、ユーザー車検を行う方法をご紹介します。

ユーザー車検の予約方法
ユーザー車検の利用時は、最初にインターネットによる車検の予約が必要となります。

普通自動車なら国土交通省の「自動車検査インターネット予約システム」、軽自動車なら軽自動車検査協会の「軽自動車検査予約システム」から予約してください。なお、自動車検査インターネット予約システムは、アカウント登録が必要です。

電話での予約は、普通自動車は不可ですが、軽自動車は軽自動車検査協会の事務所・支所で受付可能です。
>自動車検査インターネット予約システム
>軽自動車検査予約システム
ユーザー車検を行う際の注意点

オートバックス車検の流れ

ここでは、「オートバックス車検」で予約から車検を行うまでの流れについてご紹介します。基本的な流れは、下記の6ステップです。

STEP1 車検の予約をする

まずは、車検の予約です。オートバックス車検の予約は電話でも可能ですが、ウェブサイトや公式アプリで簡単に予約できます。また、事前に車検の見積もりだけ取りたい場合の予約も可能です。

インターネットで予約をする場合は、次の流れで行います。
<インターネットからの予約の方法>
1. 予約ページにアクセス
2. 地図や住所、現在地から、依頼したい店舗を検索
3. 予約を希望する店舗を見つけたら、「車検・見積予約」ボタンをクリック
4. 希望する作業内容・希望日をプルダウンから選択し、「作業時間を検索」をクリック
5. 予約可能となっている時間の「◯」を選択し、「次へ進む」ボタンをクリック
6. オートバックス会員カードをお持ちの方は、カード番号と電話番号でログイン
7. オートバックス会員でない方は、お客様情報、車両情報を入力し、ゲスト予約を行う
8. 予約内容や注意事項に問題がなければ確認欄にチェックを入れ、「作業予約する」ボタンをクリック

車検・車検見積もりは、下記からご予約ください。

>車検・車検見積もりをWebで予約
>オートバックス 車検までの流れについて

STEP2 店舗で受付をする

予約当日になったら、予約時間前までに車検実施予定の車で店舗へ行き、レジまたはサービスカウンターで受付をします。受付方法は、受付スタッフに「車検予約をしている」旨を伝え、車検の必要書類などをお渡しください。なお、車検時に必要なものは、下記のとおりです。

<オートバックス車検の際に必要なもの>
・書類(自動車検査証、自動車税(種別割)納税証明書、自動車損害賠償責任保険証明書)
・印章(車検証使用者名義の認印)
・ロックナットアダプター(ホイールに盗難防止用ナットを取り付けている場合の専用アダプター)

STEP3 ピットへの入庫と見積もり作成

順番が来たらピットへ案内されるので、車をピットへ入庫してください。入庫後、整備スタッフが車検証や修理記録、実車などを確認し、保安基準にもとづいた点検を行った上で、見積もり書を作成します。
STEP4 見積内容から車検整備内容を決定する
STEP5 整備後に整備士が検査を実施して合格へ
見積もりから決定した作業内容にもとづいて、確かな技術を持ったスタッフが丁寧に整備します。

すべての整備が完了した後、国家資格を持った整備士(自動車検査員)が検査を実施します。問題がなければ、車検に合格です。

STEP6 精算と車の引き渡し

車検合格を確認した後は、車検費用の精算と車の引き渡しです。精算時には、実際に点検・整備・検査などの内容を確認したり、関係書類のご説明をしたりします。また、今後のお客様のカーライフに役立つ、メンテナンスなどのアドバイスをさせていただきます。精算が完了したら車の引渡しを行い、車検の工程は完了です。

車のフロントガラスに貼る検査標章(車検シール)は、後日郵送になるケースもあります。郵送の場合は、仮の合格証を付帯いただくことになります。検査標章は到着後に、ご自身で貼付ください。

車検の予約時には日常的なメンテナンスも考えて業者を選ぼう

車検取扱業者を選ぶ際には、車検の結果、安心・安全なカーライフが実現することや、車検にかかる費用など、さまざまな要素を検討しましょう。車検の機会に、車の日常的なメンテナンスにも目を向けることをおすすめします。

なおオートバックスでは、オートバックス車検を実施していただいた会員様に、通常は、1台につき税込1,100円(※会員ランクによって異なります。)のメンテナンスオプション2年間分が付帯しております。オイル交換工賃をはじめ、4つのメンテナンスメニューの基本工賃も無料となり、車検後もお得にメンテナンスを受けることができます。

安心・安全なカーライフを送るための、心強い味方になるはずです。ぜひ、オートバックスへの来店と、車検予約・依頼をご検討ください。

>メンテナンスオプションについてはこちら

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