非常に数の多いクルマのパーツのなかで、路面に触れているのはタイヤだけ。このタイヤによって、走ったり、止まった、曲がったりといったクルマのさまざまな動きが 可能になる。それでいてタイヤに注意を払っている人は少ない。高性能タイヤに交換 したいと考えたり、冬になればスタッドレスがほしくなったりと、タイヤに対する要望は 多いのだが、タイヤのメンテナンスというと、あまりにも意識のレベルが低い。日常的にもっとも注意したいタイヤの状態は空気圧だ。空気圧が適正値よりも低くなって いる場合、濡れた路面の走行で発生するハイドロプレーニング現象や、高速走行で発生する スタンディングウェーブ現象が起こりやすくなる。ハイドロプレーニングが起これば簡単に スリップしてしまうし、スタンディングウェーブが起こればタイヤがバーストすることもある。 そこまで大きなトラブルが起こらないとしても、タイヤの空気圧が低いと、燃費が悪く なってしまう。ブレーキのききが悪くなったり、ハンドルが重くなったりしてスムーズな操作ができなくなる。コーナーでの踏ん張りも悪くなる。空気圧が自然に高くなると いうことはないが、適正圧よりもあまりに高いと、タイヤの接地面積が減るので、燃費はよくなるかもしれないが、この場合もブレーキのききが悪くなり、加速も悪くなる。 もちろんコーナーでも踏ん張れない。いったんタイヤに入れた空気が、そんなに簡単に 抜けるはずがないと思っている人も多いようだが、実際にはわずかずつ自然に抜けていく。 1カ月に1回ぐらいは空気圧を測定して、不足していたら補充すべきだ。タイヤの空気圧は、 空気圧計があれば簡単に測定できる。ペンシルタイプのものなら1000円以下で購入できる。操作が簡単なデジタルタイプでも、1000円を多少オーバーする程度で入手できる。 不足していたらポンプを使って補充すればよい。アマチュア用の足踏みポンプや、 シガーライターソケットから電源を取る電動ポンプもあるが、空気圧に関しては、 無料サービスで調整してくれるガソリンスタンドも多い。給油のたびごとに空気圧調整を 頼めば、つねに適正空気圧をキープできる。オートバックスのスピーディ無料点検サービスでも 空気圧調整が可能だ。 なお、自分で空気圧を測定する場合は、走行前に行なうのが基本。
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